高専から選ぶ5つの進路:就職・進学・起業を徹底解説

はじめに

高専(高等専門学校)を卒業した後には、就職・進学・起業という三大進路があります。就職は学校推薦と自由応募の二つのルートがあり、推薦枠の内定率の高さや自由応募ならではの業種選択の自由度が特徴です。進学には、試験科目が少なく競争率も低めの大学編入と、プラス2年で高専に通い学士を得られる専攻科進学があります。さらに、実践的技術と国の補助で近年注目されるのが、起業家教育による高専発ベンチャーの増加です。各進路のメリット・デメリットを比較し、自己分析や情報収集のコツをお伝えします。これから進路を検討する受験生や在校生、保護者の方々にとって役立つ一歩となるはずです!

就職の選択肢と特徴

高専からの就職には「学校推薦」「自由応募」の二つの方法があります。学校推薦は高専と企業が連携して求人が学校に届き、成績などの基準を満たせば書類選考のみで内定を得られる場合もあります。一方、自由応募は学生自身が一般求人にエントリーし、文系企業やディズニーなど工業系以外の業種にも挑戦可能です。どちらも早めの情報収集と面接練習、自己分析が成功の鍵となります。学校推薦や自由応募の詳細は、こちらの記事も参考にしてください→高専からの進路はどんな選択肢がある?進学と就職の比率も紹介!

学校推薦での就職メリット

学校推薦では、高専に届いた求人情報を活用し、ほぼ確実に内定を獲得できます。大手企業の推薦枠を利用すれば、成績基準を満たすだけで面接免除や書類選考のみで合格するケースも多く見られます。応募社数は限られますが、競争相手が同じ高専内の学生に限定されるため有利です。高専での成績維持や志望動機の整理は早期から始め、学校の模擬面接やES添削を積極利用すると内定獲得の可能性が上がります。推薦の場合、内定を得る確率はかなり高いですが、万が一に備えて不合格時の切り替え準備も忘れないよう注意しましょう。

自由応募による就職活動の特徴

自由応募は、学生自身が求人サイトや企業説明会を通じて応募する方法です。工業系以外の文系企業、コンサル、ゲーム制作会社、キャビンアテンダントなど幅広い選択肢があることが魅力です。エントリーシートやSPI試験の対策、企業研究を自力で行う必要がありますが、複数社から内定を得るチャンスもあります。高専のキャリアセンターでは自由応募向けの支援をしている場合があるので、早めに相談しておくと安心です。OB・OG訪問でリアルな声を集め、自己分析を深めることが成功への近道です。

進学の特徴と就職との違い

高専からの進学には「大学編入」と「専攻科進学」の二つの選択肢があります。大学編入は試験科目が少なく競争率も低めで、試験日程が被っていない限り、複数大学への同時出願が可能です。専攻科進学は高専本科卒業後で高専でプラス 2年の学びを継続し、大学卒業と同等の学位が取得できます。本科で行っていた卒業研究の内容をそのまま引き継いで研究することも可能です!それぞれに学費負担や入試の対策期間などの注意点があるため、自分の目標や家庭の事情を踏まえて選ぶことが大切です。独りでは悩まず、両親や担任、研究室の先生に相談して適切な進路を選びましょう!詳しい比較は下記記事もご参照ください→〖進路に悩んでいる高専生必見!〗専攻科と大学編入のメリット・デメリットを徹底比較

大学編入の特徴

大学編入は、専門科目や数学・化学・英語など3~4科目程度の筆記試験が中心で、試験範囲を絞りやすい点が特徴です。そもそも編入する学生が少ないため、倍率が低く、有名国公立大への挑戦しやすいです。また、高専在学時の成績が良ければ学校長推薦もあるので合格率がグッと上がり、進学しやすいのも大きなメリットの1つです。試験日程が被っていない限り、複数大学への同時出願も可能なのでどうしても大学に編入したいと考えている高専生は早いうちから大学編入の情報を調べておきましょう!

専攻科進学の特徴

専攻科進学では、高専本科を卒業後さらに2年同じ環境で学び、研究活動をすることができます。修了時には大学卒業と同等の学士が授与され、企業からの評価も高いです。学費は大学編入に比べて抑えられ、研究活動に専念できる時間が確保される点が大きなメリットです。ただし、研究テーマや環境が固定されやすく、新たな人脈形成が難しい場合があります。
新たな環境を求める学生にはあまりおススメできません。

起業・アントレプレナーシップ

近年は、高専が推進するアントレプレナーシップ教育により、IoTベンチャーや工学系スタートアップを立ち上げる卒業生が増えています。文部科学省の支援で起業プログラムやインキュベーション施設が充実し、事業計画づくりや資金調達のノウハウを学べる機会が豊富です。リスク管理や自己責任で進める点は大学進学とは異なるため、志望者は必ずメンター制度や助成金制度を活用しましょう。高専生向けの起業支援セミナーやピッチコンテストで得られるフィードバックは、事業成功に欠かせません。

高専の授業では、高専OB・OG、実際に起業した方と交流できる機会が何度かあるので興味がある高専生は積極的に参加し新たな知見を増やしましょう!

高専の進路のメリットと注意点

高専からの進路は、多様な選択肢と実践的技術教育によりキャリアの幅が広がる点が大きな強みです。推薦枠を利用した安定就職、専門性を活かした編入・研究継続、起業家教育へのアクセスなど、どの選択肢にも魅力があります。しかし、自己分析が不十分だと迷走しやすく、自由応募や編入では情報収集・準備期間の確保が不可欠です。編入説明会や研究室訪問、学校説明会で最新情報を集め、保護者とも相談しながら最適な進路を選びましょう!

無料勉強相談って??

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まとめ:あなたに合う進路は?

高専卒業後の進路は、就職・進学・起業の三大ルートと細分化された選択肢があります。推薦枠の内定率の高さや自由応募の業種多様性、大学編入のしやすさ、専攻科のコスパの良さ、起業支援の充実など、それぞれの強み・注意点を把握しましょう。まずは自己分析を行い、目標や価値観を明確にすることがスタートラインです。次にキャリアセンターやオープンキャンパス、OB・OG訪問で情報を収集し、家計負担や生活面も考慮して計画を立てましょう。どの選択においてもなるべく早い段階から準備を進めましょう!

最適な選択になることを祈っています!

FAQ:よくある質問

Q1. 学校推薦と自由応募、どちらがおすすめですか?

 A1. 成績が安定しているなら学校推薦を優先し、選択肢を広げたい場合は自由応募を活用しましょう。どちらも併用する方法もあります。

Q2. 大学編入と専攻科進学のどちらが良いですか?

 A2. 低コストで学士取得なら専攻科、新たな環境で学びたかったりや幅広い人脈を求めたりしたいなら大学編入がおすすめです。

Q3. 進路検討はいつから始めるべきですか?

 A3. 3年次終了時からキャリアセンターで相談を開始し、4年次秋からは出願やインターン参加を計画すると余裕を持って進められます。

ライター情報

仙台高専マテリアル環境コースを卒業。
ニックネーム:nao
研究室では化学を専攻。コガネムシの研究をしていました。
趣味は野球観戦。楽天イーグルスを応援している仙台っ子です。

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