
はじめに
本記事では、高専の先生が研究者出身である背景や、教え方のクセが生まれる理由を卒業生の体験談を交えて解説します。専門用語が飛び交う授業と、初心者向けに工夫する先生の事例を紹介し、高専が大学と同じ高等教育機関であるために求められる自立学習姿勢を詳しく解説します。さらに、1対1指導や過去問を活用したグループ学習など、仲間と協力する効率的な学び方を伝授します。記事の最後には、受験生・在校生が主体的に学ぶコツをまとめ、よくある質問にも答えます。
研究者としての高専の先生とは?
教員免許不要の採用背景
高専の教員は、研究実績が採用基準となるため、教員免許が必須ではありません。大学と同じ「高等教育機関」として、博士号取得や学会発表などの成果が重視されます。そのため、最新の研究を直接授業で聞けるメリットがある一方、教育ノウハウには個人差が生じやすい点に注意が必要です。詳しくは高専とは?高専入試、進路、偏差値などの特徴を徹底解説!をご覧ください。
研究成果重視の理由
高専では、論文投稿や学会発表など学術的な実績がそのまま教員評価に直結します。研究に打ち込む先生は専門知識が非常に深い反面、教育実習の機会に乏しい場合もあります。その結果、授業のわかりやすさには大きなバラつきが生まれるのです。
教え方の「クセ」が生まれる理由
専門用語多用の授業スタイル
研究者出身の先生は、物理や化学で英語略語や数式を多用しがちです。高専生にとっては授業が難解に感じられる場面もあります。授業後には用語リストを作成するなど、自分で噛み砕く工夫をすると理解が深まります。
わかりやすい授業の先生事例
一方、数学の先生は呼び名を工夫し、学習した内容ごとに理解度を確認しながら進めます。物理の先生は図やグラフ、身近な例を多用して抽象的な概念をイメージしやすくしています。こうした工夫は、基礎を固める大切な土台になります。
高専で求められる自立学習姿勢
自ら学ぶ姿勢
高専は「教わる場」ではなく「学びに行く場」です。大学と同じ高等教育機関に位置づけられるため、授業はあくまでサポートと考え、自ら学びに行く姿勢が必要です。研究室訪問や図書館をフル活用し、疑問点は積極的に先生に質問して解消しましょう。
学びに行く意識の重要性
「わからない」を放置せず、先生の教官室や研究室に自分から伺い質問することが大切です。しかし、高専生でこれができる学生は少ない印象です。。
積極的にコミュニケーションをとることで、授業理解が深まるだけでなく、先生との信頼関係も築けます。直接質問しに行くことはかなりおススメです!急に質問に行くのではなく、メールやチャットなどでアポを取ってから行くようにしましょう。

仲間と協力する効率的学習法
友達と話し合って勉強する
大人数向けの講義形式では聞きづらい疑問も、ゼミや個別指導でじっくり解消できます。具体的に「ここがわからない」と示しながら質問すると、的確なアドバイスが得られます。
分からない問題は友達に聞いて教えてもらい、時には自分が教える側になりとても良い関係です。教え合うことは反復学習になるのでとても良い勉強スタイルです!
特にテスト期間は、高専の図書館のホワイトボード使って互いに教え合ったり、解答がない過去問を一緒に解いてオリジナルの模範解答を作ったりしていました。
独りではなかなか解決しないことも友達と一緒だと解決できるということはよくありました。
過去問共有とグループ学習
同期や先輩から過去問をもらい、クラスや仲のいいグループで共有し定期テストに臨むことが効果的です。過去問を解いたうえで解説し合うと、見落としが減り理解が深まります。高専の試験は、模範解答がなく問題用紙のみがあるというケースがよくあるので、模範解答を学生同士で作るといったこともしていました。
詳しい勉強法は高専合格への最短ルートを辿るには?過去問を使った効率の良い勉強方法をぜひご参照ください。
無料勉強相談って??
「高専に行ってみたいけど、勉強についていけるか心配…」、「受験対策は何から始めればいいの?」と不安に感じている方もいるかもしれません。そんな方のために、高専入試に特化した学習塾・ナレッジスターでは無料の勉強相談を実施しています。高専受験のプロである講師陣が、一人ひとりの状況に合わせてアドバイスしますので、安心してご相談ください。あなたもナレッジスターと一緒に、高専合格への一歩を踏み出してみませんか?きっと夢への道筋が見えてくるはずです!
まとめ:高専で主体的に学ぶコツ
本記事では、高専の先生の実態について紹介しました。次のことを理解・意識して高専生活を楽しみましょう!
- 研究者型の先生の専門性を生かしつつ、教育スタイルのバラつきに注意
- 専門用語を自分で咀嚼し、相性の良い先生を見つける
- 「学びに行く」自立学習姿勢を徹底
- 過去問活用で仲間と一緒にレベルアップ
よくある質問(Q&A)
Q1. 高専の先生は全員研究者ですか?
研究成果が重視される採用基準のため、多くの先生が研究者出身ですが、すべての先生が研究者というわけではありません。
Q2. 授業についていけない場合は?
自習室や研究室を活用し、自ら先生に質問する「学びに行く」姿勢が鍵です。
Q3. 仲間と学ぶコツは?
過去問共有とグループディスカッションで、お互いの弱点を補い合いましょう。

ライター情報
仙台高専マテリアル環境コースを卒業。
ニックネーム:nao
研究室では化学を専攻。コガネムシの研究をしていました。
趣味は野球観戦。楽天イーグルスを応援している仙台っ子です。