こんにちは、高専塾ナレッジスターのあっきーです!
「高専からは工業系にしか進めないんでしょ?」「高専は就職率が100%と聞くし、ほぼ就職するんでしょ?」
そんなイメージを持っている人がほとんどだと思います。
ですが、それは間違いです。
実は、高専からは有名国立大学に毎年進学する学生も多く、工業系以外の企業に就職する学生もいるのです!
今回の記事を読んでいただければ、高専からの進路を網羅的に知ることができ、これから高専に進むお子さんの将来の選択肢を拡げることができること間違いなしです!
高専からの主な進路
高専からの進路は、大き以下の3つに分かれます。
- 就職
- 進学
- 起業
き、、起業!?
と、驚いたのではないでしょうか。
この記事を書いている私も高専在学中に起業しているのですが、実は高専卒で起業する学生も最近増えてきています。
とはいえ起業を選択する高専生はかなり稀ですので今回は、就職と進学に絞ってお話ししていきます。
高専からの就職と進学の割合
高専
高専からの就職
高専からの就職の方法は、自由応募と学校推薦の2つに分かれます。
高専からの就職|自由応募とは?
自由応募とは、自ら受けたい企業を探し、企業に直接エントリーし、選考を受けて採用される方法です。
「就活」と聞いてイメージするのがこの自由応募に該当するかと思います。
自由応募での主な就職先
自由応募は日本全国の企業が対象となるので、私が知っている、ちょっと特殊な職種に就職した例を挙げます。
公務員、営業職、弁護士、CG会社のグラフィックデザイナー、キャビンアテンダント、ディズニーランドのキャスト、など
高専からの就職|学校推薦とは?
高専は就職が強い!と言われているのはこの学校推薦にとても大きな特徴があるためです。
先ほどの自由応募では、1人の学生が複数社にエントリーするとお話ししましたが、高専の場合は1人の学生に対して複数の会社から求人が来ています。
何百社とある求人の中から自分の希望する企業に学校から推薦をもらえると、ほぼ確実に合格できるという採用方法です。
学校推薦での就職先
あくまで一例ですが、以下のような誰しもが一度は聞いたことがあるような大手企業へも推薦で就職しています。
JR、サントリー、花王、旭化成、ダイキン、三菱電気、中部電力、東京電力、東北電力、JX、東京ガス、大阪ガス、キャノン、パナソニック、東レ、NTTグループ、ホンダ、TOYOTA、など
※グループ会社を含む
自由応募と学校推薦のメリット・デメリット
自由応募のメリット
- 選択肢が多く、工業・技術系、以外の就職先に就職できる
- 複数企業に複数内定を得ることができる
自由応募のデメリット
- ライバルが多い
- 就活費用がかかる(面接のために旅費や宿泊費がかかる)
- 就職先が決まるまで時間がかかる
学校推薦のメリット
- よっぽどのことがなければ確実に内定がもらえる
- 就活費用が抑えれられる
- 時間に余裕ができる
- 就職先に高専卒の先輩がいる可能性が高い
学校推薦のデメリット
- 内定を取ることができるのは1社のみ
- 選択肢が、高専に来ている求人に限定される
- 職種もある程度限られる
- 結果がでるまで次の企業を受けられない
高専からの進学
まず、高専からの進学先は、専攻科と大学の2つに分かれます。
高専は「5年次修了」が基本なので、「2年間のズレ」が生まれ、どちらを選んでも少し特殊な進学方法となります。
高専の専攻科とは
とても簡単にいうと、高専プラス2年コースという感じです。
高専の5年修了時には準学士という称号が与えられます。
よく、「短大卒と同じ」と言われますが、これは間違いです。
短大卒の場合は、短期大学士という学位が与えられます。
称号と学位の大きな違いとして、学位は国際的に通用するが、称号は国際的に通用されません。
しかし、高専の専攻科に進み、2年後無事に卒業することができれば、学士と呼ばれる学位が与えられ、大卒と同じ扱いになります。
とりあえずは、高専のプラス2年のコースがあるということ、卒業時に大卒と同じ扱いになるということだけ抑えておいてください。
高専からの大学進学(大学編入)とは
高専から大学進学する場合は、2年のズレがあるため、大学編入という形で進学(編入)します。
通常大学に進学する場合は大学1年生から始まりますが、高専からの編入の場合、大学3年次から始まります。(大学によっては2年次から始まります。)
受験勉強で疲れたとき、ぜひ、またこのブログに遊びに来てくださいね。
それでは最後に、この記事のまとめです
- 高専やめろと言われる理由は大きく3つ
- 1. 普通の高校生活が送れない可能性がある
- 2. 高専生自身が言っている場合、愛情の裏返し
- 3. 本当にその人に合わないから言われている
- リアルな高専の評価は高い
- 自己分析もしながら、自分にあっているか考えることが大切
今回実際に、高専やめとけと言われている本当の意味を紹介してきましたが、やめとけと、いっとけというのは、人によって様々です。人は自分のものさしを自分の中に持っています。これはいい、これは悪いと言ったものです。それは人によって本当に様々です。今回はやめとけという視点に注目しましたが、改めて自分の中の物差しはどうなのか、情報をしっかり得て、自分の中で考えてみてください。きっとこれからの人生にも役立つはずです。
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今回は呉高専環境都市工学科、専攻科卒、下岡優希が担当しました。