【ロボコン】高専の代名詞!ロボコンを徹底解説!

毎年11月ごろになるとNHKで放映されているロボットコンテストをご存知ですか?

白熱した戦いを一度はご覧になったことがあるのではないでしょうか。

今回はNHKが開催しているロボコンのうち、高専ロボコンに着目していきます。

ロボコンとは?

NHKでたまに流れているロボコン、高専のことはよく知らないけれどもロボコンという単語は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

ロボコンとはアイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテストの略称です。

全国の高専生が、毎年出てくる競技課題を解決できるロボットをアイデアを駆使して製作し、競技を通じて成果を競います。

限られた予算、素材を生かして既成概念に囚われず「自らの頭で考え、自らの手でロボットを作る」ことがロボコンの醍醐味と言えるでしょう。

発想することの大切さ、物作りの大切さを伝えられる全国規模のロボットコンテストです。

全国の高等専門学校57校62キャンパスの高専生が各キャンパス2チームに分かれ、計124チームで争います。

全国8地区(北海道・東北・関東甲信越・東海北陸・近畿・中国・四国・九州沖縄)で実施される地区大会に出場し鎬を削り合います。

大会はトーナメント式となっており、制限時間内に決められたお題をこなし点数を稼ぐ試合形式となっています。

地区大会で優勝した各地区1チームと、各地区から1~3チーム選ばれる審査委員会推薦によって25チームが全国大会へ進出します。

稀に協議委員会推薦によって1~3チームほど全国大会へ出場することがあるため、年度によってチーム数が変動するときがあります。

全国大会の方が地区大会よりも白熱した試合であると侮ってはいけません。全国大会よりもネタに振り切ったパフォーマンスや高難易度の技に挑戦しているチームが多いため面白おかしく視聴できるでしょう。

また、全国大会でも手に汗握る戦いが繰り広げられます。

予選では成功した作戦も、機械の不調などで全国大会ではうまくいかないこともあります。地区大会を好成績で優勝しても、ロボットが動作不良を起こしてしまい全国大会では成績が振るわなかったことも珍しくありません。

そのためどこのチームが優勝するかわからず、最後まで気が抜けない戦いとなります。

MEMO  

高専とは

ロボコンのことはなんとなく理解できたけれども、高専のことを知らない人もいるのではないのでしょうか?

高専とは5年制の工業系の学校です。※1

高専の一番の特徴として、高校1年生の内から受けられる専門的な授業が挙げられます。

現場で即戦力として扱われるエンジニアとしての力を育むことを目的とした授業となっており、実習の授業では、最新の先端機器の実験設備を使用したりなど、実践的なキャリア教育を施しています。

また、実技の授業や試験、インターンや工場見学など、現場を想定した授業がカリキュラムとして組まれており、若いうちから培われた実践的な高い能力は、企業や大学から高く評価されています。

このような特色に伴い、進路にも大きな特徴があります。

POINT

※1:一部の高専では、5.5年制の商船学科という学科や、国際ビジネス学科などの文系の学科も存在します。

高専からの進学

進学を選ぶ場合、工業系大学への編入専攻科と呼ばれる学科に進むことができます。

難関と言われる国立大学や東大、京大、東工大などへの編入ができる所は高専の強みです。

高専からの就職

高専では1人の学生に対して、中小零細企業から大企業まで、10社ほど求人が届きます。

2019年の情報では、大学生が13.1社にエントリーシートを提出し、1.7社から内定が出されている、という調査結果があります。

しかし、高専では自らエントリーシートを出さずとも、1人当たり約10社から求人が出されます。

一般的な大学生の求人倍率と比較すると、非常に高い求人倍率ですね。

このように、即戦力として扱える高専卒を求める会社は多いため、この求人量を例年保っています。

学校側の手厚いサポートも相まって、就職難と冠されている今でも就職率が100%と高水準を維持しています。

ロボコンに出場するには

高専によって異なる場合がありますが、部活動として活動するところがほとんどです。

ロボットに関係のない学科に所属しても、部活動に入っていればロボコンに携わることができます。

しかし機械系の学科に所属していると、部活動の時間だけでなく授業でもロボットに関する授業を受けられます。

そのためロボットについてもっと詳しく学びたい人には機械系の学科をおすすめします。

部活動

ロボコンに出場するには部活動に所属する必要があります。

4月ごろに部員を募集しているため、その時期に手続きをすれば確実に入部できます。その頃には新入生向けの説明会や勧誘があるため、部活動の雰囲気などが知るために参加してみましょう。

入部期間が終わった後や、新入生ではなくても、入部を受け付けているところもあります。もし気が変わって入部したくなったら、ロボコンの顧問の先生に問い合わせてみましょう。

「ロボットへの興味はあるけれど知識がないので入部できるか不安…」という人も大丈夫です。

勉強会や講習も開かれて技術の共有をしているため、やる気さえあればロボットの知識がない人でも入部できます。

授業でロボット?

授業でロボコンの活動をすることはありません

なぜならば、ロボコンはあくまでも部活動であるからです。

しかし、機械系の授業ならばロボット関係の学習を授業でも進められます。

ロボットに関する科目知識や構造に興味があるならば機械やロボット関係の学科に入学することをお勧めします。 

ロボコンの準備

ロボコンのルールブックは4月に発表されます。ルールブックにテーマやロボットの規格、予算などが示されているため、それを基としてロボットを作り上げていきます。

動力や体積、重量や製作費などをルールブックに合わせなければならないため、柔軟なアイデアが勝負を分けます。

ルールブックによって制限を加えることで、資金や動力などの性能による差を生まないようになっています。

そのため、重量や体積を減らすためにできる限り外殻などを削減したり、激しく駆動させる必要が生じ、回路の接触不良やエラーなどが起きやすくなっています。

大会当日や本番中にロボットの動作不良が発生した場合は、大慌てで修正しなければなりません。

本番中にロボットの故障しても、競技時間のカウントダウンは止められないため手痛い時間ロスとなってしまいます。

それを回避するために、念入りな修正と確認をした上で本番に挑みます。

(このような本番の緊張感もロボコンの醍醐味のです。)

まとめ

ロボコンについて解説しましたがいかがでしたか?

「子どもがロボコンに出場したいと言っている」

「今の学力で本当に高専に入学できるのか不安」

高専入試に不安を抱いていませんか?

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