
はじめに:今は諦めないで動こう
いま諦めるのは早いです。学力は遅れて伸びることが多く、直近の模試がふるわなくても、この先の演習で一気に得点化します。さらに受験の機会は想像以上に多いです。二次募集、県外受験、そして私立や公立の高専もあります。まずは仕組みと手順を知り、100日を逆算して計画を組み立てましょう。
理由1:学力の伸びは遅れてやって来る
フェーズ確認と得点化のカギ
高専の問題は基礎の掛け合わせで解く応用が多いです。だから、基礎を覚えた直後はまだ点になりにくく、演習の反復で一気に伸びます。模試の判定に一喜一憂せず、自分が今どの段階かを見ます。基礎→例題→演習の流れを回すと、短期間で「できる問題」が増えます。直前期の配点や傾斜も踏まえ、伸びしろの大きい単元に時間を配りましょう。
「点と点」をつなぐ演習の進め方
演習では結論から書く/根拠を添える練習をします。理科の説明、英語の記述、数学の途中式など、伝え方を整えると得点が安定します。過去問は形式慣れと弱点可視化に使います。同じ年度を回しすぎず、3周を上限にして、周ごとに目的を変えましょう。秋〜冬は形式慣れ、1月は本番演習が目安です。
理由2:受験の機会は想像以上に多い
二次募集と入試スケジュールを理解
高専は推薦→一般→二次募集とチャンスが続きます。二次募集は定員に空きが出た学校が行う追加募集で、出願期間が短いのが特徴です。カレンダーにあらかじめ入れておくと安心です。
県外受験・寮という選択肢
倍率や推薦基準は学校ごとに差があります。県外の高専まで視野を広げると、合格率が上がるケースもあります。寮があるため、生活面のハードルも下げられます。まずは候補校の要項や倍率傾向を確認し、移動手段や費用、寮のルールを家族で具体的に話しておきましょう。
私立・公立高専も視野に入れる
国立だけでなく、私立や公立の高専もあります。日程がずれる場合は、試行回数を増やせます。第一志望を目指しながら、併願校を考えておくと安心です。加えて、高専は二次募集というセカンドチャンスもあります。

100日逆算・4週スプリント計画
1〜2週目:基礎の底上げ
教科書と例題で基礎概念の穴を埋めます。数学は毎日短時間でも触れて手を止めないことが重要です。理科は頻出分野の用語と法則を確認します。夜は音読で英語・国語の語彙を回し、朝に軽く復習すると良いです。配点と傾斜がある学校を志望するなら、数学と理科の比重を少し上げます。
3週目:演習で弱点をなくす
本番と同じ条件で時間を測って解きます。丸つけ後は、失点を原因別(知識欠落/計算ミス/読み違い/時間配分)に分けます。次回までに同タイプの小問で再演習し、同じミスをなくしましょう。理科は計算と実験手順のセット理解すると有効です。
4週目:過去問で形式慣れ
過去問は3年分→弱点抽出→本番リハの順で回します。年度の回しすぎは効果が薄いので、3周で打ち止めにして、既出テーマを横断でまとめます。マーク処理の速度は練習で上がります。仕上げの一週間は、伸びしろが大きい科目に時間を使いましょう。
模試の使い方と復習サイクル
失点原因の特定
模試は判定ではなく材料です。答案を見て、次回までにすること(何を・どれだけ・いつまで)を決めましょう。得点の振れ幅が小さい科目は深追いせず、伸びしろのある科目から優先しましょう。
家族で話し合うこと
二次募集・県外の事前合意ポイント
一次不合格のとき、その日のうちに二次募集へ動けるかが分かれ目です。そこで、事前に「受ける/受けない」「県外の可否」「寮の可否」「担任への連絡段取り」をあらかじめ家族で話し合っておくと良いでしょう。二次募集の受験を考える場合、出願準備の時間は短いので、担任にもその旨を前もって伝えておくと安全です。
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まとめ:まだ伸びる。まだ選べる
学力の伸びは遅れてやって来ます。演習と過去問の回し方を変えるだけで、短期間でも得点化は可能です。また、受験の機会は複数あります。二次募集、県外受験、私立・公立まで視野を広げ、入学できる機会を増やしましょう。今日の一歩が、次のチャンスを広げます。
Q&A:よくある質問
Q. 直近の模試がD判定。もう無理?
A. いいえ。基礎→演習→過去問の順で得点化できます。判定は材料です。答案分析から次回予告を作って回しましょう。
Q. 二次募集はどのくらいの時期?
A. 多くは3月中旬ごろが目安です。出願期間が短いので、早めに予定へ入れておきましょう。
Q. 県外の高専を選ぶのは現実的?
A. 寮を活用すれば現実的です。倍率差や推薦基準の違いも活かせます。家族で生活面と費用を先に確認しましょう。

ライター情報
仙台高専マテリアル環境コースを卒業。
ニックネーム:nao
研究室では化学を専攻。コガネムシの研究をしていました。
趣味は野球観戦。楽天イーグルスを応援している仙台っ子です。











