
高専入試のスケジュールを確認しよう
高専入試は推薦入試と学力入試に分かれています。推薦入試は多くの高専が1月に実施しますが、12月後半に行う学校もあるため、志望する高専の公式サイトで募集要項を必ず確認しましょう。国立高専の場合、学力入試は2月の第二日曜日に全国一斉に行われます。推薦入試で重要なのが学校の成績表(評定)で、特に中学3年生の成績が重視されるため、中学校の定期テスト対策は欠かせません。
推薦入試と学力入試の違いとは?
推薦入試では、中学校の評定が高いほど有利になります。一方、学力入試は高専独自の特殊な問題が出題されるので、しっかりと高専入試対策をする必要があります。特に、数学得点だけ200点満点になる傾斜配点がある高専もあるので、自分が受験する高専がどのような入試形態なのか忘れずにチェックしましょう!
推薦入試を狙いつつ、学力入試の準備も並行して進めることが理想です。
評定(内申点)の重要性とは?
評定とは中学校の成績のことで、高専の推薦入試ではこの評定が大きく影響します。推薦入試は、評定がいくつ以上ある中学生のみ出願できるなどの縛りがあるからです。普段から定期テストで高得点を取り、提出物などもしっかり出し、なるべく高い評定でいるように意識して勉強するようにしましょう!早めに対策をはじめ、内申点を上げることが重要です。
また、最近では推薦入試だけでなく一般の学力入試においても評定が評価ポイントになっている高専もあるのでその点も意識しながら勉強しましょう!
高専の入試対策は「数学と英語」から始めよう
高専入試では、数学と英語を特に重点的に学習するのが効果的です。
数学と英語を優先する理由とは?
数学と英語は積み重ねが重要な科目です。過去に習った内容がしっかり理解できていないと、その後の学習が難しくなります。また、高専入試の数学は中3の後半の内容から出題されることが多い傾向があります。そのため、どれだけ早い段階で中3までの予習復習ができているかどうかが数学の得点を大きく左右します。早い段階での予習が不可欠です。
また、英語に関しても中3までの文法をどれだけ理解しているかが鍵になります。
並び替えなどの文法問題が苦手な受験生が多いです。入試直前に文法を勉強してもマスターするには時間が足りません!
余裕をもって予習復習をし完璧に理解し、ライバルたちと差をつけましょう!
夏までに仕上げなければいけないこととは?
中1・中2の復習で基礎固めをする
まず中1・中2の基礎ができているか確認しましょう。特に数学は計算力や方程式などの基礎をしっかり固める必要があります。英語も文法や単語を中学2年生までの範囲で完全に理解しておくことで、中3の内容をスムーズに進められます。また、社会や理科の科目の内容も復習するようにしましょう!
中3の内容を夏までに予習するメリット
中1から中2までの復習と並行して、中学3年の内容の予習を終わらせておきましょう。
中学3年の内容を4月から夏休みまでに予習して終わらせることができれば、高専受験で大きなアドバンテージを得られます。夏のオープンキャンパスや高専祭をきっかけに勉強を始める人が多い中、夏までに中学の3年の内容を終わらせておけば、他の受験生よりも早く問題演習に入れるため、差も広がり合格率が大きく上がります。

高専模試を最大限に活用する方法
ナレッジスターが主催する高専模試は9月から1月まで計5回実施されます。夏までに予習を完了していると、この模試を本番同様のレベルで受けることが可能になります。
高専模試をよく知らない方に向けて、高専模試とは?の記事も過去に出しているので、確認してみてください!
高専模試を受けるメリットとは?
やはり一番のポイントは、高専入試にかなり似た問題を受験できるという点です。
高専入試の対策は過去問を解くしかないと考えている方が多いのではないでしょうか。
実際のところ、高専入試に特化した問題集や参考書は数が少なく対策する手段が限られてしまいます。そこで、高専入試さながらの問題を受験できるのは高専入試の対策にも繋がり大きなメリットです。高専模試で好成績をとったら、高専入試も自信をもって挑めるはずです。
模試を受けることで、自分がどの単元が苦手なのかを客観的に把握できます。弱点を早めに見つけて改善していくことで、合格への確かな実力が身につきます。
過去問をいつから解き始めるべき?
秋から冬休みにかけて過去問を解き始めると理想的です。早期に予習を済ませておけば、演習に時間を費やすことができ、十分に演習ができた後に過去問を解くのがベストなタイミングです。
何度も過去問を解くのは、おススメしない勉強法です。
演習のあとに過去問を解くようにしましょう。
高専生が受験期の春をどのように過ごしていたかアンケートしました!!
Q1.受験生の春頃はどのようなスケジュールで勉強していましたか?
- 部活動メインで、勉強は塾とその課題をやっていました。受験勉強にあまり時間を割かない代わりに、学校の授業、塾の講義、課題をやる時はそれにしっかり集中し、時間内でできるだけ濃密な勉強をすることを心がけていました。
- 平日は4時間以上勉強していました。
- 毎日教材を解き続けました。適度に休憩も入れながら勉強しました。
Q2.受験生の春頃に行っていた受験対策はなにかありますか?
- 中3の英語、数学を早く終わらせるために、予習をメインにしていました。
- 過去問や高専模試、追試験を解きました。公立用教材で補うこともありました。
- 中3夏頃から受験前日まで、高専の過去問10年分と、”最高水準問題集 高校入試”をひたすら解いていました。
多くの高専生が、春の早い段階で対策をしていることが分かりますね!
無料勉強相談って??
「高専に行ってみたいけど、勉強についていけるか心配…」、「受験対策は何から始めればいいの?」と不安に感じている方もいるかもしれません。そんな方のために、高専入試に特化した学習塾・ナレッジスターでは無料の勉強相談を実施しています。高専受験のプロである講師陣が、一人ひとりの状況に合わせてアドバイスしますので、安心してご相談ください。あなたもナレッジスターと一緒に、高専合格への一歩を踏み出してみませんか?きっと夢への道筋が見えてくるはずです!
まとめ
本記事では、高専受験生が今行うべき、春の勉強スケジュールと受験対策について紹介しました。
まずは、夏までに中学3年間の予習・復習を終わらせることが最も大切です!
早い段階で予習復習を終わらせ、高専受験生のライバルと差をつけましょう!
順調に受験勉強が進むことを応援しています!

ライター情報
仙台高専マテリアル環境コースを卒業。
ニックネーム:nao
研究室では化学を専攻。コガネムシの研究をしていました。
趣味は野球観戦。楽天イーグルスを応援している仙台っ子です。