高専の定期試験の乗り越え方!

高専の定期試験は難しい?難しいと言われる理由とは?

高専は、「すぐ留年する」や「授業についていくのがとても難しい」とよく言われます。
なぜそのようなことがよく言われるのでしょうか。
その理由はいくつかあります。

赤点が60点

一番大きなポイントは、やはり16歳(高校1年生)のときから赤点が60点であることです。
普通高校は30~40点であるのに対し、高専は60点と高めです。
そのため、一般的な普通高校に比べれば留年する可能性は高くなります。

授業スピードが速い

授業スピードが速いのも特徴です。高専は低学年のうちから大学の内容を勉強します。
特に数学に関しては、2年生が終わるころには高校数学は学び終えていて大学数学を学び始めます。
扱っている内容も徐々に難しくなり、学年が上がるごとに科目ごとの難易度が上がっていきます。
以上のことから、高専の定期試験を乗り越えるのは大変と言われています。
大学と比べると赤点の基準や授業スピードはそれほど変わらないので、早い内から慣れることができるメリットもあります。

勉強の計画の立て方

やらなければならないことを洗い出す

まずは、試験日から逆算してやることリストを作ることをおススメします。
目安として試験の3週間前には試験勉強を進めると、余裕をもって試験勉強に取り組めると思います。
試験1週間前に、教科書や問題集を一通り終わらせておくことが理想的です。
残りの1週間で自分が苦手な分野や不安なところの追い込みができ、試験には万全な状態で挑むことができます!

効率よく対策するためにはどうしたらいい?

過去問を利用する!

一番効率的に勉強ができるのは、過去問を利用することでしょう。
高専の先生は毎年同じ科目を担当することが多いです。出題範囲も例年似たり寄ったりなことが多く、出題傾向も似ていることも多いです。
なかには、過去問と全く同じ内容を試験で問われることもありました。
ただし、過去問に頼りすぎるのもよくありません!

過去問はどうやって入手するの?

過去問は、部活の先輩や同級生からもらうことがほとんどです。
クラスの雰囲気にもよりますが、過去問を入手したらクラスのみんなに共有することもあります。
試験前になれば必ず、過去問の話題になります。
コミュ二ティが狭い学生さんは、勇気をもって一度同級生に声をかけましょう!

先生に質問する!

試験前に分からないことを質問するだけでなく、「どんな問題出題しますか?」や「どこを集中的に勉強したらいいですか?」みたいなことを聞くと効率よく勉強を進められると思います!
ただし、先生によってはそのようなことを聞かれるのが嫌だったり、答えてくれなかったりする先生もいるので注意しましょう!

友達と一緒に勉強する

友達と一緒に勉強するのもとても良い勉強になります。
分からない内容を教えることは、反復学習となり非常に効果的です。
一緒に勉強すればだらだらと過ごすことも防げるのでいいことだらけです。
高専の図書館や教室で勉強するのがおススメです!

自己学習が必須!

何はともあれ、自分なりに基礎基本となる内容を勉強することは絶対条件です。
特に1年次に学ぶ内容は、今後の土台となる科目ばかりです。その基礎を理解できていないと、学年が上がるにつれて太刀打ちできない状況になってしまうこともあります。
逆に言えば基礎ができていれば、応用にも対応できるということです。
そのためにも、数学や物理の基礎知識は1年次の段階でしっかり身に着けておきましょう!
教科書の演習問題や問題集・ワークなどの問題を解くだけで、基礎力はつきます。
定期試験の1週間前にはとりあえず1周、できれば2周くらい演習ができているのが理想的です!
高専の定期試験では、教科書や問題集から出題されたり、教科書の問題の数値が変わっただけでの問題が出題されたりすることが多いです。
解き方さえしっかり理解できていれば、試験時に初見の問題が出題されても対応できます。

良くない勉強の方法とは?

過去問だけ解く

高専は過去問さえやっていれば大丈夫と言われがちですが、過去問だけを解くのは避けた方がいいです。過去問はあくまでも参考にするとよいです。
過去問と違う出題傾向で問われたときに対応するのが難しいですし、その試験で合格点が採れたとしてもその場しのぎの勉強でしかなく、意味がなく
高専卒業後、進学を考えている方は、将来のためにもマメに勉強しておくと良いでしょう。
また、最近では過去問が通用しないようにしている高専もあるので、自分で1から基礎を勉強してある程度を理解してから、過去問解くことが一番効率よく勉強できます。

夜更かし・一夜漬け

試験日直前、寝ずに夜更かしして勉強したり、オールして試験日当日を迎えたりするのは絶対にやめましょう。体調を崩すことが多いです。また、寝ずにオールすると、全く集中できず、頭の回転が悪い状態で試験を受けることになってしまいます。
そうならないためにも前もって試験の準備をするようにしましょう!
そして前日はしっかりと睡眠をとるようにしましょう。

対策が必要な科目トップ3!

数学

一番は、数学です。
高専に入学後すぐ、三角関数や複素数など中学校では扱わない、見たことのない内容を勉強します。
内容も難しいのですが、三角関数や複素数は物理や今後学ぶ専門科目にも利用するとても重要な科目になります。1学年の数学で勉強する内容は、今後の土台となる基礎学力となるため、内容を十分に理解できていないとあとから大変なことになります。
そのため、定期試験を乗り越えるためだけでなく、十分に勉強し内容を理解する必要があります。
教科書の問、練習問題、問題集を通してしっかり理解し、対策しましょう!

物理

私自身、高専入学後、一番最初に躓いた科目が物理でした。
中学校で学ぶ内容とは、一味も二味も違う内容で苦戦したのを覚えています。
学年の半分以上が赤点をとっていました。笑
最初に学ぶ内容は運動方程式や力学の内容で、混乱することが多いです。授業で学んだことはその都度復習し、理解できるようにすると良いです!
こちらも教科書の問や演習問題を中心に勉強するとよいです。

化学

化学も躓く学生が多い印象です。見たことのない単位や言葉が沢山出てきます。
特に、物質量molを扱うようになると混乱する学生が多くなります。
問題で問われている内容が何なのか、物質量[mol]なのか、それとも質量[g]なのかなど、単位をみて計算するとケアレスミスを減らすことに繋がります。

例えば、水2 [mol]の水分子の数を問われたとき。最終的に求めるのは個数です。

と求まります。[mol]と[mol]が約分されてなくなり、[個]だけ残りますね。
単位で計算式を立てることを意識すると、どの問題にも対応することができます!
教科書や参考書を読んでも分からない場合は、youtubeなどで解説動画を見て勉強するのもよいです!

僕はこのように対策してた!体験エピソードの紹介!

この項では、僕自身どのように試験の対策をしていたかをご紹介します!
参考になれば幸いです。

いつから定期試験の勉強してた?

試験期間の3週間前から勉強してました!

科目別優先順位の立て方

低学年の内は、試験科目が8~12科目程度あるのでその科目の中で何が最も大変そうかを考えて勉強の計画を立ててました。僕の場合、1日の間で何科目も勉強するタイプだったので休日とかは1日の間で8科目程度勉強していました。1科目あたり90分程度、苦手な科目は2時間程度勉強していました。

休憩とかはどうしてた?

何時間も勉強しているとやはり疲れるので、1科目が終わったら15分程度の休憩とお昼ご飯・夕飯を食べたら20~30分の仮眠をとるように意識していました。

休日の勉強時間の割り振り方は?

午前中は、起きたあとすぐに暗記科目をさらっと勉強し、徐々に理数科目を勉強するようにしていました。そして、午後に苦手科目を、英語や国語などの暗記科目を勉強していました。
個人的には、1日かけて1科目を完璧に終わらせるよりも時間をかけて1科目を完璧に仕上げる方が集中も長続きしてよいかと思っています。
個人それぞれの勉強スタイルがあると思うので、成績で伸び悩んでいたら色々試してみるといいと思います!また、遅くとも1時には寝ることをおススメします!

まとめ

本記事では、高専の定期試験の乗り越え方について紹介しました。
高専低学年のときに学ぶ内容は、今後勉強する内容の基礎になっています。
そのため、過去問だけに頼るのではなく、自分で1から演習を行い勉強をすることを心掛けてください!
1年生は不安なことばかりだと思いますが、1人で悩まず頑張ってください!
応援してます!

ライター情報

仙台高専マテリアル環境コースに在学。
ニックネーム:nao
研究室では化学を専攻。コガネムシの研究をしています。
趣味は野球観戦。楽天イーグルスを応援している仙台っ子です。

\入試前ラスト!/