
はじめに
高専は5年間という長い学生生活を過ごします。
中学校を卒業して15歳で入学し、20歳で卒業するという少し特別な環境。その5年間の中で、「一番大変だったのは何年生?」と聞かれると、多くの高専生が口をそろえてこう答えます。
「4年生が一番きつかった」
もちろん学科や学校によって差はありますが、4年生は学業・研究・進路準備が一気に重なる学年です。今回は実際の体験をもとに、なぜ4年生が忙しいのか、どんなことが大変なのかを具体的に紹介していきます。
これから高専に進学する人や、まだ低学年の人にとって、少し先の未来をイメージする材料になればうれしいです。
高専で一番忙しい時期はズバリ4年生
1〜3年生までは、どちらかといえば「基礎固め」の期間です。一般科目も多く、高校に近い感覚で過ごせます。もちろん課題や実験はありますが、まだ余裕はあります。
しかし4年生になると、空気が一変します。
- 専門科目の難易度が急上昇
- 実験レポートの量が増加
- 研究室活動が本格化
- 進学や就職を意識し始める
これらが同時に押し寄せます。5年生は卒業研究が中心になりますが、4年生は「授業が重い」「研究も始まる」「進路も考える」という三重苦のような状態になります。体感としては、精神的な忙しさが最も大きい学年でした。
4年生になって変わることとは?
4年生に進級すると、まず時間の使い方が大きく変わります。
授業のコマ数はそれほど変わらなくても、内容の密度が一気に上がります。今までは「公式を覚える」「計算する」といった学習が中心でしたが、4年生では「なぜそうなるのかを説明できるか」「応用できるか」が問われます。
さらに、クラスの雰囲気も変わります。
進学希望者は編入試験を意識し始め、就職希望者は企業研究やインターンに向けての準備を始めます。みんながそれぞれの将来を考え始めるため、なんとなく焦りのような空気も生まれます。
「まだ4年生」と思っていたのに、急に「もう4年生」という感覚になる。これが4年生の特徴です。
研究室活動・雑誌会
4年生から研究室に配属される学校も多く、ここから研究活動が始まります。
研究室に入ると、授業とは違う世界が待っています。
先生や専攻科生と一緒に研究テーマについて議論し、自分で考え、実験を組み立てる必要があります。また、研究室では「雑誌会(ジャーナルクラブ)」がある高専もあります。英語の論文を読み、内容をまとめて発表する活動です。
これがなかなか大変です。
専門用語だらけの英語論文を読み解き、パワーポイントにまとめ、質疑応答に備える。最初は何が書いてあるのかすら分からず、何時間もかかることもあります。
しかしこの経験は、後々大きな力になります。論理的に考える力やプレゼン能力が鍛えられ、「研究する」ということの本質を学びます。
進学を見据えた編入学試験勉強
大学編入を目指す学生にとって、4年生は勝負の年です。
編入試験は、一般入試とは違い、専門科目の筆記試験や口頭試問が中心になります。つまり、付け焼き刃では太刀打ちできません。
授業の勉強と並行して
- 過去問の研究
- 専門科目の総復習
- 英語対策
を進める必要があります。
特に難しいのは、「目の前の授業も難しいのに、その先の試験勉強もしなければならない」という点です。時間の使い方を間違えると、どちらも中途半端になります。
4年生は、自分で計画を立てて行動できるかどうかが試される学年です。

4年生で頑張らないといけないこととは?
専門科目
4年生の専門科目は、一気に抽象度が上がります。公式の暗記ではなく、理論の理解が求められます。授業を一度聞いただけでは理解できないことも多く、復習が必須です。ここでつまずくと5年生がさらに苦しくなるため、4年生で基礎を固めることが非常に重要です。
実験授業
実験もより高度になります。データ解析の精度やレポートの考察が厳しくなり、「なぜこの結果になったのか」を論理的に説明する力が求められます。
レポート提出前日は、夜遅くまでパソコンに向かっていたという人も多いはずです。
ただし、ここで身につけたレポート作成能力は、卒業研究や社会人になってからも確実に役立ちます。多くの高専では、授業での実験レポートは4年生が最後になります。テストとレポートが被るのは非常に大変ですが正念場です。頑張りましょう!
TOEICなどの資格勉強
進学や就職で評価されるのがTOEICなどのスコアです。
4年生になると、周囲も受験し始めるため、「自分もやらないと」という空気になります。研究室の雑誌会で英語論文を読むこともあり、英語力の必要性を実感する時期でもあります。
忙しい中で資格勉強を進めるのは大変ですが、少しずつ積み重ねることが重要です。
編入試験の勉強でTOEICをはじめに片付けておくだけで、4年生の後半は編入試験の試験科目に全力を注げます!
息抜きの仕方
忙しい4年生ですが、ずっと張り詰めていると心が持ちません。
私自身は、
- 友達とご飯に行く
- 部活で体を動かす
- 寮の仲間と夜に雑談する
といった時間が大きな支えでした。
高専は同じ学科で長く一緒に過ごすため、仲間との結束が強いです。つらい時期を一緒に乗り越えた経験は、今でも大切な思い出です。
息抜きを上手に取り入れることも、4年生を乗り切るコツのひとつです。
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まとめ
高専で一番大変だった学年は、多くの人にとって4年生です。
研究室活動、専門科目の難化、進路準備など様々なことが待っています。
すべてが同時に進むこの時期は、確かに楽ではありません。
しかしその分、得られるものも大きいです。
これから高専に進学する人も、今まさに低学年の人も、4年生は「しんどいけど成長できる年」だと覚えておいてください。応援しています!!

ライター情報
仙台高専マテリアル環境コースに在学。
ニックネーム:nao
研究室では化学を専攻。コガネムシの研究をしています。
趣味は野球観戦。楽天イーグルスを応援している仙台っ子です。











