高専の仮進級ってどんな仕組み?留年との違いって?

こんな疑問や不安を持っている人に読んでほしいです!!

仮進級制度とは

仮進級制度とは、ある学年で定められた進級条件を完全には満たさなかった場合、通常なら留年となるところを、一定の成績基準や条件をクリアしていれば、一時的に次の学年へ進むことを認める救済措置です。進級後の学年で補講や追試を受け、単位を取得することで、正式に進級資格を確定させる仕組みとなっています。この記事では、高専における仮進級制度の概要や仕組み、対策について詳しく説明します。

仮進級の定義と具体的な仕組み

定義:

仮進級は、低学年(主に1・2年生)の進級条件に達しなかった学生に対し、不合格科目や不足単位を翌学年に持ち越し、学年だけ先に進む制度です。

具体的な仕組み:

通常、1・2年生など全科目60点以上が進級の条件となる場合が多いですが、1科目のみ不合格であった場合など、成績全体が一定の基準を満たしていれば仮に進級を認めます。
仮進級後は、持ち越された不合格科目について、補講や追試、あるいは追加のテストを実施し、最終的に合格基準をクリアすることが求められます。この制度により、留年を回避しつつ、学生の学習意欲や進路の継続性を維持する狙いがあります。

ただし学校によって仮進級制度の有無や条件が異なります。

仮進級の条件

仮進級の条件は各高専や学科により異なりますが、おおむねこの基準をクリアしている必要があります。

  • 不合格科目数::合格基準に達していない科目の数が限られていること。
  • 総合成績::全体の平均点や、主要科目の成績が一定以上であること。
  • 出席状況や課題の提出状況::学業に対する取り組み姿勢も評価対象となる場合があります。

例えば、北九州高専では仮進級の条件はこのようになっています。

仮進級後の対応

仮進級が認められた場合でも、学生は次学年で正式に進級するための追試や補講、再試験を受ける必要があります。

  • 補講・追試:持ち越された科目に対して、再度の講義や特別授業、補習を受け、理解度を深める。
  • 定期テストや実技試験:補完措置として、追加の試験が設定され、合格基準に達することが求められる。

仮進級の目的

仮進級制度の目的はあまり説明されていませんが、このような目的があると考えています。

留年回避による学生のモチベーション維持:
高専の進級条件(特に1・2年生では全科目60点以上)が厳しいため、たった一科目の不合格で留年となるリスクがあります。仮進級は、そのリスクを軽減します。

イレギュラーな事態への対応:
留学や休学など、通常とは異なる事態が発生した場合でも、一定の成績・欠課基準をクリアしていれば留年を回避できます。

留年率の低減:
高専は一般高校に比べ、留年率が高い傾向にあるとされます。仮進級制度は、特に1~3年生の早期段階での留年人数を減少させるための有効な手段となっています。

仮進級と留年の違い

大きな違いとして留年の有無が挙げられます。

仮進級:

  • 不合格科目や不足単位がある状態であっても、一定の条件を満たすことで学年だけ先に進む制度。
  • 仮進級後に、追試や補講を通じて不足部分を補う必要がある。

留年:

  • 進級条件を大幅に満たせず、学年全体の単位が不足している場合に、全く同じ学年を再履修する制度。
  • 留年は学生の学習進度全体に影響を与え、再度全課程を履修しなければならないため、時間的・心理的負担が大きい。(高専によっては全科目ではなく不合格の科目のみを再履修する場合もあります)

仮進級の落とし穴

そこまでデメリットがないように思える仮進級ですが、このような落とし穴もあります。

追試合格が必要:
仮進級後は、持ち越した不合格科目について追試や補講が必須となるため、試験に合格できなければ最終的な進級が認められません。特に、2年から3年の段階で仮進級した場合、3年次がそこそこ忙しい時期となるのでより一層努力する必要があります。

仮進級の条件:
仮進級の適用条件は学校によって厳しく設定されている場合が多く、基準を満たしていない場合は制度自体が利用できません。

対象学年の限定的:
多くの場合、仮進級制度は1・2年生などの低学年に限定されているため、上級生では仮進級の制度が利用できない場合が多いです。

仮進級・留年にならないために

高専で仮進級・留年にならないためには対策が必要です。以下の点に注意しましょう。

日々の学習習慣

  • 毎日の授業内容の復習や予習を欠かさず、基礎学力の定着を図る。
  • 計画的な学習スケジュールを作成し、自己管理を徹底する。

単位取得状況の確認

  • 定期的に自分の単位取得状況や成績推移をチェックし、不足している科目や単位を把握する。
  • 早期に対策を講じるために、試験前や中間テスト後の成績分析を行う。

先生や先輩とのコミュニケーション

  • 不安や疑問がある場合は、早めに担当教員や学年担任、先輩に相談し、アドバイスを受ける。
  • 先輩の成功例や失敗談を参考に、効果的な学習方法や時間管理のコツを取り入れる。

仮進級になったらどうする?

仮進級になったら一度進級し、持ち越した不合格科目について追試や補講が必要となります。落ち込みすぎず前向きに対策を講じることが大切です。

単位取得計画

  • 仮進級となった科目や不足単位を明確にし、次学年での学習計画を再構築する。
  • 補講や追試の日程、内容を事前に把握し、対策計画を立てる。

先生や先輩への相談

  • 仮進級制度の詳細や過去の実績について、担当教員や先輩に具体的なアドバイスを求める。
  • 定期的な面談や勉強会に参加し、進捗や疑問点を解消していく。

時間管理の徹底

  • 追試対策や補講の準備に向けて、日々の学習時間や課題提出のスケジュールを厳格に管理する。
  • 効率的な勉強法や休憩時間の取り方を工夫し、無理のない計画を実行する。

まとめ

高専の仮進級制度は、進級条件に達しなかった場合でも一定の基準をクリアすれば、学年だけ先に進むことで留年を回避し、学習意欲を維持するための大切な制度です。だた、仮進級をしないためにも日々余裕をもって勉強を進めましょう!

また、仮進級になった人もなりそうな人も今の状況を整理して、何をやらないといけないかハッキリさせ、期限内に終わらせましょう。望む将来のために進級できることを応援しています!!

ライター情報

出身高専:熊本高専 人間情報システム工学科
名前:ハルキ
自己紹介:情報系の高専生。趣味は写真。

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