高専生の夏休みの過ごし方

中学校を卒業し、高専に入学した高専生はどのような夏休みを過ごしているのでしょうか?
この記事では、謎に包まれた高専生の夏休みの過ごし方を分かりやすくご紹介します!!

そもそも高専の夏休みはどのくらい長いの?短いの?

普通高校の場合、夏休みは7月末から8月末までの、およそ30〜40日間となっています。

高専の場合、大体8月のはじめに前期期末試験が終わり、その後夏休みに入ります。普通高校に比べて10日ほど始まるのが遅いですが、なんと高専は9月後半まで夏休みです。大学と同様に非常に長い休みになりますね!

果たして、どんな夏休みを過ごしているのでしょうか。

高専生は夏休み中何してるの??

この項では、学年別にどんなことをしているか紹介します!!

1学年から3学年

部活動

まずはじめに部活動ですね。3年生までは普通高校と同じ扱いであるため、大会もいくつかあります。朝から活動していた部活動も沢山あります!また、夏には高専大会も開催されるため、毎日のように部活をする人もいるくらいです。部活動は学生時代にしかできないので、これも青春ですね!

アルバイトをはじめる

 まずはじめに、学生のアルバイトを許可している高専もあれば、届け出を出さなければいけない高専などもあるので、所属する高専、志望する高専がどのようになっているかを事前に確認しておきましょう。私が所属していた高専は許可をとればできたので、1年生の夏休みからアルバイトをしていました。周りの友達には、夏休み期間だけアルバイトをする人もいました。1年生の時点でアルバイトをしていた学生は少なかったですが、3年生ではクラスのおよそ半分以上の人がアルバイトをしていました。夏休みの間だけでも、頑張れば10万円以上稼ぐこともできますよ!
友達は引っ越しのアルバイトをしており、ひと月で20万円稼いでいました。笑

自動車学校に通いはじめる

3年生になると、自動車の免許を取得することができるので、18歳を迎えている学生は免許をとることが多いです。夏休みだと、免許合宿もあるので短期間で取りやすいです。
16〜17歳の学生は自動車の免許は取れませんが、原付やバイクの免許は取得できるので、2年生の段階で取っている友達もいました!

4学年

インターンシップに参加する

4年生は高専生活において、就職するか進学するかを決める最も重要な1年間になります。

そして、4年生の夏には、実際に1週間程度企業に行って、業務体験をする『インターンシップ』が始まります。参加するかどうかは個人次第ですが、普段経験することができないようなことができる貴重な時間となるので、参加することをおススメします!高専によっては、インターンシップが単位に繋がることがあります。
就職希望学生が、インターンシップ先にそのまま就職することはよくあることなので、就職希望の方は必ず行きましょう!高専は、インターンシップにいくことができる企業の数も沢山あります!

編入学試験に向けた勉強

4年生の夏休みの1年後には、編入学試験が待っています。

特に旧帝大の編入学試験は数学、物理、化学など、学科によって異なる幅広い範囲が出題されます。
編入学試験は多くの勉強時間が必要となります。そのため、早い段階で今まで高専で勉強してきたことの総復習を行い、基礎固めをする必要があります。高専4年はかなり忙しい1年になるので、高専の勉強と並行して編入学の勉強をするのは大変です。ゆっくりと集中して勉強できるのは、まとまった時間がある長期休みくらいです。

進学を考えている人は、ぜひ夏休みの時間を有効に使ってください!!

5学年

卒業研究

5年生になると本格的に卒業研究がスタートします。卒業研究は長期間かけて行うので、夏休み中にも実験を進める学生もいます。実験ひとつひとつに数時間かかることがよくあるので、夏休み中に進めるとあとあと楽になるかもしれませんね。とはいっても、在学中最後の夏休みなので友達同士で旅行に行ったり、バーベキューをしたりなど自分がやりたいことを謳歌する学生が大半です。笑

夏休み中に課題は沢山ある!?

科目担当の先生にもよりますが、ほぼ課題はないと思っていていいです。
私の高専では、夏休み中にワークを解く課題などはありませんでした。
唯一、『夏休みの思い出を英語で話すビデオをとる』といった課題がありました。
ただ、中間・期末試験で赤点を取ってしまうと、夏休み中に大量のプリントを渡され、解かなくてはならない学生もいました。定期試験ではまず赤点を取らないようにしましょう。
赤点を取らない限り、課題は少ないと思いますよ!

夏休み中におススメなチャレンジすることTOP3!!

TOEICなどの資格試験勉強について

高専卒業後の進路として、大学編入や就職が挙げられます。その中でも編入試験では、多くの大学でTOEICスコアが求められます。旧帝大の編入においては、最低でも600点、700点以上のスコアが望ましいです。高専は、普段の勉強もなかなか忙しいので、並行してTOEICの勉強をするのが大変です。そのため、長期休みを利用して勉強するのをおススメします。
特に、大学編入を考えている学生は、3年生の内に必要となるTOEICスコアを取っておくことを勧めます。4年生の夏休みだと、インターンシップや編入学試験の勉強と重なってしまうので、時間に余裕がある3年生の時に勉強するとよいです。
一度TOEICスコアをとってしまえば、あとは編入試験の勉強に集中できます!
私はTOEICの勉強を始めるのが遅く、4年生の12月から勉強を始めたため、編入試験までに高いスコアをとることができませんでした…
また、TOEICのスコアによっては単位にもなるので頑張りましょう!

仙台高専では、400点で1単位、475点で2単位、600点以上で4単位でした!!
※TOEICのスコアは有効期間が2年間しかないので注意してください。

インターンシップについて

前項で紹介しましたが、企業のインターンシップには積極的に参加するといいです!
大手企業もインターンシップ先としてあることも多いため、ぜひ参加することを勧めます!インターンシップに参加することで、高専で学んできたことを実際に現場で生かすことができるので、実務経験を積むには絶好の機会です。企業の社風やどんなことをしているかを肌で感じることができるので、就職希望の方は将来を見据えてインターンシップ先を選びましょう!!

アルバイトについて

高専在学中に、1度はアルバイトの経験をしても良いと思います。
アルバイトの社会経験をすることで、職場のマナーや社会のしくみ、お金の稼ぎ方などの大変さを知ることができます。特に卒業後、就職を考えている学生はアルバイトの経験をしておくとよいかもしれません。就職後、アルバイトの経験が役立つはずです。

まとめ

本記事では、高専生の夏休みの過ごし方について紹介しました。

  • 高専生の夏休みは大学同様、約2か月とかなりの長期休み。
  • 1~3学年の間は、特に自由な時間が多く部活やアルバイトなど自分の好きなことに時間を使える。
  • 高学年になると、就職や進学を見据えたインターンシップや進学のための受験勉強、卒業研究をする学生が多い。

夏休み中にするとおススメなことは、TOEICなどの資格勉強、インターンシップ、アルバイトの3つです!

ライター情報

仙台高専マテリアル環境コースに在学。
ニックネーム:nao
研究室では化学を専攻。コガネムシの研究をしています。
趣味は野球観戦。楽天イーグルスを応援している仙台っ子です。