【孤独な戦い】周りに高専志望の子がいないときの勉強方法!

今回は周りに高専志望の人がいないときの勉強方法についてご紹介します。
一人で勉強することに不安になっている方や、高専受験のことを詳しく知りたい方はぜひご覧なってください!

高専受験が孤独な理由

高専への距離や学科の特殊性から仲間ができにくい

 高専は、全国に国公・私立・公立合わせて58校あります。ほとんどの県に1つ以上あるとはいえ、その数は高校と比べてかなり少ないです。そのため、通っている中学の学区から高専までの距離が遠い場合、地域によってはほとんど受験する人がいない、あるいは高専という学校があること自体を知らないといった事態も珍しくありません。私が通っていた中学校は、高専まで電車を乗り継いで片道2時間ほどのところに位置していたのですが、同学年で高専に行った人は私一人のみでした。

 また、高専という学校の性質上、どうしても普通高校と比べて特殊性が増してしまいます。ほとんどの高専は主に工業について学ぶ「工業高専」です。ただでさえ中学の時点でそういった道を選ぶ人は少ないというのに、これが商船系やその他私立の高専を志望するとなるとさらに減ってしまいます。あるいは工業高専の中でも、材料系や化学・生物系の学科などは仲間が見つかりにくいかもしれません。

担任の先生や周囲が高専受験に詳しくない

 これも高専のない or 遠い地域にありがちだと思うのですが、中学校の先生が高専受験についてあまりよく知らないということがあります。よく知らないというのは、例えば高専によって傾斜配点(試験の教科によって点数が変わること)がかかったり、理数系科目にやや特殊な問題がでたりするといったことです。

 一つ私の実体験をあげます。私の通う高専は入試における内申点と試験点の割合が公開されているのですが、それを知らない先生から、「正直に言うと、お前の内申点では偏差値〇〇の高専は受からないと思う。」と言われました。私はすでに自分で情報収集をしており、内申点が低くても当日の点数で補えることを知っていたので動揺しませんでしたが、人によってはそれを知らないまま高専を断念していたかもしれません。高専は特殊な学校ですので、誤った情報で溢れています。断念しないためにも、高専に関する情報収集を徹底的に進めましょう。

一人で高専受験に挑む際のデメリット

 では、ここからは一人で高専受験に挑む際のデメリットを具体的に紹介していきます。

特殊な入試形式に対応できない

 高専入試は普通高校の入試に比べて数学や理科の難易度が比較的高く、特殊な問題が出題されることがあります。例えば国立高専の令和7年度入試数学では、プログラミングに関係した問題が出題されたり、同じく国立高専、令和5年度理科ではマイコン(電子回路を制御するための部品)に関する問題が出されたりしています。当然どちらも中学校の知識の範囲で解けるものにはなりますが、慣れていない状態で解くのはなかなか難しいところがあると思います。こうした問題に対応するためには、過去問をはじめとする問題演習が必要です。しかし、中学校の授業は普通高校へ進学することを前提とした授業をしていることがほとんどのため、高専受験合格のための近道とは言い難いです。

受験生の中で自分がどれくらいのレベルにいるかが分からない

 周りに高専受験をする人がいないと、自分の偏差値や順位が分からないという問題があります。私の場合は塾にも通っていなかったので、それこそ本当に情報がありませんでした。入試当日、会場で周りの人が全員自分より賢いのではないのだろうか……と非常に不安だったのを覚えています。

受験仲間がいないためモチベーションが保てない

 一番厄介とも言えるのが、高専受験に対するモチベーションの維持が続かないことです。共通の目標を持つ友人がいる場合、時には励まし合ったり、時にはテストの点を競い合ったりして、受験という名の苛烈な戦いを乗り越えていく事ができます。しかし仲間がいない場合、必然的にすべて自分一人の力で乗り切る必要があります。勉強のやる気が出ないときに努力している友人の姿を見て、「自分も頑張らなきゃなと思える……」そういったことを経験できるのとできないのとでは、勉強のモチベーションに雲泥の差が出てきます。

それでも一人で高専受験を勝ち抜く方法

 それでもやっぱり私は、この記事を読んでいる高専志望のあなたには諦めずに最後までやり遂げてほしいと思っています。なぜならば、このような記事を読むということは、あまり高専に馴染みがない地域や文化の中で高専に入りたいと考えているということだからです。そこまで強く考えているのであれば、結果がどうであれ行動に移したほうが後悔しないと思います。

ここからは上記のような逆境の中で、どうすれば高専受験を勝ち抜けることが出来るのかということについて解説していこうと思います。

過去問や模試で自分の立ち位置をチェックする

 高専受験では、志望校の過去問をしっかりと解いておくことが何よりも重要です。普通高校と異なり、問題の傾向や難易度が独特なため、初見ではうまく対応できないことも多いです。繰り返し解くことで形式に慣れ、また自分がどの分野に弱いのかも見えてきます。
 また、近年では高専受験専門の模試も少しずつ増えてきています。我々ナレッジスターでは、高専受験に特化した教材・指導により高専合格率は驚異の97.8%を達成しました!独自の高専模試も行っており、偏差値、順位等で細かく自分の立ち位置をチェックすることができます。

高専模試についてのブログ記事はこちら。

信頼できる情報源から情報収集を行う

 高専は学校ごとに学科や校風が異なるため、正確な情報を得ることが非常に重要です。学校の公式サイトやパンフレットに加えて、実際にその高専に通っている先輩のSNSやブログ、YouTubeなども貴重な情報源になります。

 特にナレッジスターの公式YouTubeチャンネル、「みんなの高専チャンネル」では、全国の高専に関するさまざまな情報を、ときには実際に通っている学生の生の声を動画にしてまとめています。ぜひご覧ください!

塾や家庭教師を利用する

 経済的・地理的に可能であれば、高専受験に対応している塾や家庭教師を利用するのも一つの手です。

 ナレッジスター高専受験に特化したオンライン塾です。全国どこからでも受講でき、講師は高専出身者が中心。 実際の入試傾向や勉強方法に精通しているため、「どこから手をつければいいのか分からない」と悩む受験生にもピッタリです。地方に住んでいても、質の高い指導が受けられるのが強みです。

孤独な受験を乗り越えた私の体験談とアドバイス

実は全国にライバルがいることに気づけた話

 これは高専入学後に分かったのですが、孤独な受験を乗り越えてきたのは私だけではありませんでした。高専のない隣の県から越境通学している子や、それよりもさらに遠いところから寮に入って通っている子などが何人もいたのです。
 全国各地に、同じ目標を持って努力している仲間がいました。その事実に気づいた瞬間、あんなに不安だったのが馬鹿馬鹿しくなってきました。今は孤独に感じるかもしれませんが、見えないだけで大勢の仲間・ライバルがいることを忘れないでください。

一人だからこそ成長できた私の実体験

 一人での受験勉強は、確かにしんどいこともありました。でも、誰にも頼らずに計画を立て、悩みながらも前に進み続けたその経験は、今でも自分の大きな自信になっています。自分一人で勉強する力というのは、高専に入ってからもテスト勉強などで大いに役立っています。そう考えると、孤独な受験も悪いものではなかったのかなぁと今では思っています。

まとめ – いま、一人で高専を目指している君に伝えたいこと

 高専を目指すあなたが、今どんな環境にいても、どれだけ周りに理解者がいなくても、あなたの高専へ行きたいという意思がある限り、その挑戦は決して間違っていないと私は思います。

一度目指したからには、最後まで挑戦してみませんか?

 ナレッジスターでは、高専合格を目指して頑張る君に、少しでもチカラになれるよう全国どこでも受けられるオンライン家庭教師や、自分の立ち位置がはっきりと分かる高専模試などを行っています!受験に関するお悩みにも無料で応じますので、ぜひ一度お問い合わせください!

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ライター情報

ニックネーム:ふぇのメロン🍈
所属高専:久留米高専
自己紹介:ナレッジスター塾講師。久留米高専電気電子工学科に在学中。中学校時代は不登校も経験した。趣味は電子工作。

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