
今の段階で変わる!高専入試までの勉強戦略
高専入試まで残り日数が少なくなってくると、「このままで合格できますか?」という相談が一気に増えます。
しかし、同じ「高専志望の中3生」でも、今の学力や勉強の進み具合は人によってかなり違います。
そのため、高専入試の勉強を考えるときは「今どの段階にいるか」でやるべきことを変える必要があります。
この記事では、受験生を「不安タイプ」「壁突破タイプ」「仕上げタイプ」の3つに分け、それぞれのタイプごとに入試までの勉強ロードマップをわかりやすく解説します。高専入試の全体像や制度がまだよくわからない方は、先に「高専入試とは?国立高専入試制度を徹底解説!」の記事を読んでおくと、よりスムーズに理解できると思います。
「高専とはそもそもどんな学校か知りたい」という方は、「〖2025年最新〗高専とは?高校・専門学校との違いを5分で解説」もあわせてご覧ください。
※参考記事
・高専入試とは?国立高専入試制度を徹底解説!
・〖2025年最新〗高専とは?高校・専門学校との違いを5分で解説
高専入試は「3タイプ別」に考える
不安タイプ・壁突破タイプ・仕上げタイプとは
まずは、この記事で使う3つのタイプを簡単に整理します。
- 不安タイプ
中学校3年間の範囲が終わっていない。
特に中3後半の内容に不安があり、「そもそも基礎が抜けている」と感じる状態です。 - 壁突破タイプ
教科書レベルの基礎はひと通り学び終えている。
しかし、模試や過去問になると応用問題に手が出ず、50分では解ききれない層です。 - 仕上げタイプ
それなりに点は取れているが、ケアレスミスや時間配分の失敗で点数が安定しない層です。
「見直せば解けた問題」が多く、あと一歩で合格ラインを超えられそうな状態とも言えます。
「自分はどれかな?」と考えてみるだけでも、今日からの勉強の優先順位が変わってきます。
まずは自分がどこまでできているかをチェックしよう
タイプを見分ける一番簡単な方法は、最近解いたテストや問題の手応えを振り返ることです。
- 教科書の例題でもつまずくことが多い
→ 不安タイプ寄りの可能性が高いです。 - 教科書やワークは解けるが、模試では半分も解ききれない
→ 壁突破タイプの特徴に近いです。 - 模試でそれなりに点数は取れるが、ミスで落とした問題が多い
→ 仕上げタイプの典型的なパターンです。
どのタイプにも長所と課題があります。
「自分はまだ基礎が怪しいかも」「応用がとにかく苦手」など、今感じている不安を素直に認めるところからスタートしてみましょう。

不安タイプ向け高専入試勉強法
中3後半の数学を最優先で終わらせる
不安タイプの受験生にとって、今やるべきことはとてもシンプルです。
それは「中3の基礎内容、とくに数学の中3後半を最優先で終わらせること」です。
高専入試の数学では、中3で習う内容から非常に多くの問題が出題されます。
相似、円の性質、三平方の定理といった単元が代表的で、ここだけで試験全体の約6割を占めることもあります。この部分があいまいなままだと、どれだけ入試問題集を解いても土台がぐらついたままになります。
まずは学校のワークや教科書レベルで、「例題→類題→基本問題」を何周かくり返し、計算と考え方の両方に慣れることを目指しましょう。
目標は「大問1レベル」を取り切ること
不安タイプ卒業のひとつの目安は、「高専入試の数学・大問1レベルの問題が安定して解けること」です。
多くの高専では、数学の大問1は基本的な小問集合になっており、ここをしっかり取れれば40点前後を狙えます。
この段階では、大問3・大問4の難問に無理に手を出すより、大問1レベルの計算・一行問題を徹底的に固めたほうが合格に近づきます。
過去問の使い方については、「高専合格への最短ルートを辿るには?過去問を使った効率の良い勉強方法」で具体的に解説していますので、あわせてチェックしてみてください。
※参考記事
・高専合格への最短ルートを辿るには?過去問を使った効率の良い勉強方法
壁突破タイプ向け高専入試勉強法
応用問題は「基礎×基礎」の組み合わせ
壁突破タイプの受験生は、「基礎の知識はあるのに応用になると手が止まる」という悩みを抱えがちです。ここで意識したいのは、応用問題は「新しい魔法のテクニック」ではなく、「基礎×基礎の組み合わせ」でできているということです。
たとえば数学なら、「円の性質」と「三平方の定理」をひとつの問題の中で両方使うような問題が出てきます。
理科なら、「オームの法則の公式」と「割合の計算力」をセットで使う電気回路の問題が代表的です。
つまり、応用問題が解けない原因は「知らない内容が出たから」ではなく、「どの基礎を組み合わせればいいかが見抜けないから」であることが多いのです。
ここを意識して問題に向き合うだけでも、「あ、この問題はあのパターンかもしれない」と気づきやすくなります。
高専模試・問題集の解き直しで伸ばすコツ
壁突破タイプが一番伸びる勉強法は、「解き直しの質を上げること」です。
模試や問題集を解いた後、ただ答え合わせをして終わりにせず、「この問題はどの基礎の組み合わせだったのか」を必ず言葉にして整理しましょう。
おすすめのステップは次の通りです。
- まず制限時間どおりに問題を解く
- 間違えた問題だけをピックアップして解説を読む
- 「使った公式や知識」「解き方の手順」をノートに書き出す
- 1〜2日あけて、同じ問題をもう一度解き直す
こうした「分解して、言語化して、もう一度解く」というプロセスを重ねると、応用問題への耐性がぐっと上がってきます。
どれくらい勉強時間をかけると合格者と不合格者で差がつくのかは、「〖ヤバすぎ〗高専合格の新事実!!合格者と不合格者の勉強時間の差が衝撃の結果に…」の記事も参考になると思います。
※参考記事
・〖ヤバすぎ〗高専合格の新事実!!合格者と不合格者の勉強時間の差が衝撃の結果に…
仕上げタイプ向け高専入試勉強法
傾斜配点を踏まえた科目別戦略
仕上げタイプの受験生は、「解けているのに点数に結びつかない」というもどかしさを感じていることが多いです。
この段階で意識したいのは、「テスト全体の戦略」です。
高専入試では、学校によっては「傾斜配点」といって、教科ごとの点数に倍率がかかる仕組みがあります。
たとえば数学と理科の点数が2倍に換算される場合、20点差が40点差として響くことになります。
このような場合は、配点が高い科目でしっかり点を取りにいくことが重要です。
志望校の募集要項を確認し、「どの科目を重視して点数を取りにいくのか」をはっきり決めておきましょう。
時間配分と見直しでケアレスミスを減らす
仕上げタイプが最後に伸ばしたいポイントは、「時間配分」と「見直しの仕方」です。
どれだけ解く力があっても、見直しの時間がほとんど取れなければ、ケアレスミスをゼロに近づけることはできません。たとえば数学50分なら、「大問1に15分・大問2と3で25分・大問4に10分」といった目安を最初に決めておきます。
大問1で時間をかけすぎて、大問3や4の比較的易しい小問を落としてしまうのは、よくあるパターンです。また、マークシートを使う高専では、「1問ごとに塗るのか」「大問ごとにまとめて塗るのか」も事前に決めておくと安心です。
高専模試本番と同じように時間を計って、どの解き方が一番安定するかを事前に試しておくことをおすすめします。
推薦受験と学力入試の両立の戦い方と注意点
推薦は「受かったらラッキー」で考える
推薦入試も受ける受験生にとっては、「推薦対策をどれくらいやるべきか」が大きな悩みだと思います。ここでのポイントは、「推薦は受かったらラッキー、本命は学力入試」というスタンスを持つことです。
推薦入試では、多くの高専で評定(内申点)の比重が非常に大きくなっています。
面接や小論文だけで大逆転を狙うのは難しい仕組みになっているため、そこに時間をかけすぎると、学力入試で不利になることもあります。
面接・小論文対策の最低ラインと優先順位
とはいえ、推薦対策をまったくやらなくていいわけではありません。
最低限やっておきたいのは、次のようなポイントです。
- 志望理由や将来やりたいことを、自分の言葉で説明できるようにしておく
- 中学校で頑張ってきたことを、エピソードを交えて話せるようにする
- 志望高のアドミッションポリシーを読み、自分の考えと結びつける
- 小論文の基本的な型(結論→理由→具体例→まとめ)を身につけておく
これらは、2〜3週間ほどの集中的な練習でも十分に形になります。
一方で、学力入試の勉強は毎日の積み重ねが大切なので、「推薦2〜3割・学力7〜8割」くらいの意識で時間を配分すると良いバランスになります。
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まとめ:自分のタイプを決めて動き出そう
今日からできる小さな一歩
ここまで、受験生を3つのタイプに分けて、高専入試までの勉強法を整理してきました。
一番大事なのは、「自分は今どのタイプか」を認めたうえで、今日からの行動を変えることです。
- 不安タイプなら、中3後半の基礎からやり直す
- 壁突破タイプなら、解き直しの質を上げて応用力をつける
- 仕上げタイプなら、戦略と時間配分を整え、ミスを減らす
どのタイプであっても、「今からやるべきこと」は必ずあります。
残り期間が少なくなるほど、1日1日の勉強の質が合否に直結してきます。
体調管理にも気をつけながら、自分に合ったプランで、少しずつでも前に進んでいきましょう。
わからないことや不安なことがあれば、ナレッジスターの無料勉強相談もぜひ活用してみてください。
高専入試ステップ別勉強法Q&A
Q1. 今の成績でも、高専合格に間に合いますか?
結論から言うと、どのタイプからスタートしても、残り期間の使い方次第で合格の可能性は十分にあります。大切なのは、「自分のタイプに合わない勉強法」を続けないことです。基礎がぐらぐらなのに過去問ばかり解く、応用が苦手なのに難関問題にこだわる、といった勉強は効率が悪くなってしまいます。
Q2. 過去問はいつから始めるのが良いですか?
不安タイプのうちは、まず中3後半の基礎を終わらせることを優先しましょう。
大問1レベルの基礎力がついてきたら、少しずつ過去問に触れ始めると良いです。壁突破タイプ・仕上げタイプになってきたら、本格的に過去問演習に取り組み、時間配分や戦略の確認にも使っていきましょう。詳しい過去問の使い方は、先ほど紹介した「過去問を使った効率の良い勉強方法」の記事も参考にしてみてください。
Q3. 推薦と学力入試の勉強時間はどう配分すべきですか?
基本は「学力入試7〜8割、推薦対策2〜3割」を目安に考えると良いでしょう。
推薦に全振りしてしまうと、もし不合格だったときに学力入試までの勉強時間が足りなくなってしまいます。評定や学力入試対策を優先しつつ、面接や小論文は最低限のラインを短期集中で仕上げるイメージがおすすめです。

ライター情報
仙台高専マテリアル環境コースを卒業。
ニックネーム:nao
研究室では化学を専攻。コガネムシの研究をしていました。
趣味は野球観戦。楽天イーグルスを応援している仙台っ子です。










