
高専入試ってどんな試験?
高専の入試には、大きく分けて 推薦入試 と 一般入試 の2種類があります。
推薦入試は、中学校での成績や面接、小論文などを中心に評価される方式で、学力試験がない、またはあっても教科が絞られているのが特徴です。
一方で、 一般入試 は数学・理科・英語・国語・社会の5教科でしっかり学力を試されるので、幅広い対策が必要になります。
詳しい仕組みや受験の流れは、詳しくは以下のブログにてより詳しく説明しておりますので併せてご覧ください。
ここからは、実際に入試を経験した私が実践していた「メンタル維持のコツ」を紹介していきます。
推薦入試
推薦入試は、中学校での成績や生活態度、先生からの推薦が重視される入試です。多くの高専では調査書・面接・小論文を組み合わせた選考が行われます。学力試験がない場合や、あっても出題教科が限られている場合が多いため、「普段の積み重ね」が合否を左右します。日常の授業態度や内申点を大切にしてきた人にとっては大きなチャンスといえるでしょう。
一般入試
一般入試は、数学・理科・英語・国語・社会の5教科を対象に行われる試験です。難易度は中学校の学習内容に準じていますが、特に数学、理科、英語の比重が高く、高専に進学するうえでの基礎学力をしっかり確認されます。推薦に比べて範囲が広くなるため、計画的な学習と過去問演習が合格へのカギとなります。
緊張は誰にでもある!不安を受け入れることから始めよう
高専の入試に限らず、大きな試験の前は多くの受験生が緊張や不安を感じるものです。実際、「緊張しない人」のほうが珍しいと言ってもいいでしょう。大切なのは、「不安を感じること=悪いこと」だと思わないことです。むしろ、不安や緊張は試験を大切に思っている証拠であり、集中力を高めるエネルギーにもなります。無理に緊張しないようにしようと思えば思うほど、かえって意識してしまい逆効果になることもあります。
そこで意識したいのが、不安はあって当たり前。その上でどう付き合うかという視点です。たとえば、今の緊張は本番に備えて心が準備しているんだと前向きに捉えるだけでも、気持ちが軽くなります。
受験前に不安を完全になくすことはできません。だからこそ、まずは誰でも同じように感じているという事実を受け入れることが、心を落ち着かせる第一歩になります。
緊張を緩和するにはどうしたらいい?
緊張は誰にでも起こる自然な反応です。特に入試前は「うまくいくかな」「失敗したらどうしよう」と考えてしまい、心が不安定になりがちです。
しかし、少し工夫するだけで気持ちを落ち着けることができます。まず、試験前日は早めに寝て生活リズムを整えることが基本です。睡眠不足や不規則な生活は、緊張や不安を増幅させる原因になってしまいます。また、当日や前日に簡単な深呼吸や軽いストレッチを取り入れると、身体の緊張をほぐし、心も落ち着きやすくなります。
試験当日は、これまで努力してきた自分の準備を信じることが大切です。周りの人と比べる必要はありません。自分のペースで問題に取り組むことを意識すると、自然と心が落ち着き、集中力も高まります。こうした小さな工夫を日頃から取り入れることで、入試当日も落ち着いて試験に臨むことができます。
睡眠と生活リズムで心を安定させる
入試前に心を安定させるためには、まず基本となるのが睡眠と生活リズムです。規則正しい生活は体調だけでなく、気持ちの安定にも大きく影響します。特に試験前は、つい夜更かしをして勉強を詰め込みたくなりますが、睡眠不足は集中力や記憶力を低下させ、逆に不安を増幅させてしまうことがあります。
理想は毎日同じ時間に寝起きし、最低6〜7時間の睡眠を確保することです。前日や当日の朝も、普段通りの生活リズムを意識することで、体も心も落ち着いた状態で試験に臨めます。また、朝日を浴びたり軽いストレッチをしたりするだけでも、自律神経が整い、緊張を和らげる効果があります。日常から生活リズムを整えることが、入試当日の自分らしい力を発揮する第一歩です。
ポジティブ思考への切り替えテクニック
入試前はどうしても不安や焦りが出やすく、ネガティブな気持ちになりがちです。そんな時は、意識的にポジティブ思考に切り替えるテクニックを取り入れると、心を落ち着かせやすくなります。
- 何に対して不安に思っているか詳しく分析
入試前は漠然とした不安に押しつぶされそうになることがあります。
- しかし、何が不安なのかを細かく分析してみると、小さな課題の集まりであることが多いです。たとえば、数学の応用問題が苦手、時間配分がうまくできるか不安、といった具体的な悩みに分けられます。不安を見える化できたら、あとは一つずつ解消していきましょう。苦手分野の復習や模試での時間配分練習など、小さな行動を積み重ねることで自信につながり、不安も少しずつ減っていきます。
入試前は失敗したら後がないと自分を追い込んでしまいがちです。
しかし、実際には人生がそこで終わるわけではありません。大切なことは、思い通りの結果になってもなんとかなるという気持ちを持つことです。そう考えられると心に余裕が生まれ、過度に緊張せず自分の力を発揮しやすくなります。結果だけを恐れるのではなく、今できることに集中し、挑戦した経験そのものに意味があると捉えることが、メンタルを安定させるコツです。これは高専入試だけでなく、個人的な悩みや不安があるときにも役立ちます。

ポイント①質の良い睡眠
試験直前は夜更かしして勉強するよりも、睡眠の質を高めて脳と体をしっかり休ませることが大切です。
人間の脳は睡眠中に情報を整理し、記憶を定着させます。そのため、睡眠不足のままテストに挑むと集中力が落ちたり、せっかく覚えた内容を思い出せなかったりするリスクが高まります。特に入試は一発勝負なので、前日は十分に眠ることを意識しましょう。
また、眠る直前までスマホを触ったり、夜遅くにカフェインを摂取したりすると眠りの質が下がってしまいます。リラックスできる音楽を聴いたり、軽くストレッチをして体をほぐしたりするなど、眠りやすい環境を整えるのも効果的です。
ポイント②適度な運動
軽い運動を取り入れることで、ストレスを発散し、心と体をリフレッシュさせることができます。
入試前は机に向かう時間が長くなりがちですが、ずっと勉強していると集中力が切れやすくなります。そこで、短時間の運動を習慣にすることが効果的です。たとえば、散歩やストレッチ、ラジオ体操などで十分に期待できます。体を動かすことで血流が良くなり、頭もスッキリして新しい情報が頭に入りやすくなります。また、運動は自律神経を整える効果もあるため、不安や緊張で乱れがちな気持ちを落ち着ける助けにもなります。無理に激しい運動をする必要はなく、自分が気持ちいいと感じる範囲で取り入れるのがおすすめです。
ポイント③自信が付くまで勉強
自分が大丈夫だと思えるまで勉強を重ねることで、入試当日の安心感に繋がります。
緊張や不安の大きな原因は、解けるか分からないという自信のなさです。その不安を和らげるには、やはり勉強を積み重ねて実力をつけることが一番の方法です。特に過去問や類似問題を繰り返し解き、できるようになった経験を積むことで、「このパターンなら解ける」という確信が少しずつ増えていきます。
ただし、完璧を目指しすぎると逆に焦りを生むこともあります。重要なことは、自分の中で最低限これだけはできるというラインを設定し、そのラインを自信に変えることです。小さな達成感を積み上げることで、本番でも落ち着いて問題に向かえるようになります。
ポイント④ストレス発散
勉強ばかりでは気持ちが張り詰めてしまうため、適度にストレスを解消する習慣を取り入れることが大切です。
入試前はどうしても勉強時間が長くなり、頭も心も疲れてしまいます。その状態を放置すると集中力が落ちたり、気持ちが不安定になったりすることもあります。だからこそ、自分に合ったストレス発散の方法を持っておくことが必要です。例えば、軽い運動をして体を動かす、好きな音楽を聴く、短時間だけ趣味に打ち込むなど、ほんのわずかな時間でもリフレッシュの効果は大きいです。気分を切り替えることで、再び集中して勉強に取り組むことができます。
ポイント⑤自分と他人を比べない
他人の勉強量や成果と自分を比べると、不安や焦りの原因になりやすいため自分のペースを維持することが大切です。
入試前は、つい周りの友達や兄弟姉妹の進み具合や勉強法と比べてしまいがちですが、それぞれのペースや状況は違うため、比べても意味がありません。大切なことは、自分自身の計画や努力に集中することです。自分に合った勉強法や休息方法を見つけ、日々の進歩を確認しながら取り組むことで、より自信を持って入試に臨めるようになります。
入試当日までのおすすめのルーティーン
入試当日までの期間は、無理のないルーティーンを作ることが大切です。毎日の生活リズムを整え、睡眠時間をしっかり確保しながら勉強を進めると、心身ともに安定しやすくなります。勉強は、暗記科目や計算系の科目をバランスよく組み合わせ、短時間で集中して取り組むことを意識すると効率が上がります。また、息抜きや軽い運動も取り入れることで、ストレスをため込まずに勉強を続けやすくなります。入試直前は慌てず、毎日のルーティーンを守りながら、今までの努力を信じて挑むことがポイントです。
実際に私が行っていたメンタル維持法と得られた効果
私が入試前に実践していたメンタル維持法は、毎日の生活リズムや勉強の計画を整えることを中心にしていました。十分な睡眠を確保し、部活動の運動で体をほぐすことで、心身のバランスを保つようにしています。また、勉強面では、過去に学習した内容の復習や暗記科目の反復練習を計画的に行い、自信をつけるようにしていました。更に、入試前、目標や高専に受かったらやりたいことを紙に書いて勉強机の前に貼り、常に目に入るようにしていました。こうすることによって、焦りや不安を和らげ、勉強に集中しやすくなりました。こうした取り組みのおかげで、入試当日でも落ち着いて自分の力を発揮でき、余計な緊張や不安に左右されずに挑むことができました。
まとめ:大切なのは「自分らしく挑むこと」
高専入試を控えると、どうしても緊張や不安に押されてしまいがちですが、大切なことは自分らしく挑むことです。焦りすぎず、日々の勉強や生活リズムを整え、できることを一つずつ積み重ねていくことが、結果的に自信につながります。
目標を具体的に立ててみたり、質の良い睡眠や適度な運動を意識したりと、無理のない方法で心を整えることも効果的です。他人と比べすぎず、自分のペースで準備を進めることが、入試当日に最大限の力を発揮する秘訣になります。
入試は確かに緊張する場面ですが、準備と心構えさえ整えれば、自分の力をしっかり出すことができます。大切なことは、他人ではなく自分の成長と努力を信じて、納得できる形で挑戦することです。
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氏名:大原佳蓮
所属高専:大阪公立大学工業高等専門学校
学科:総合工学システム学科 エレクトロニクスコース
自己紹介:高専3年生の出戻りひよっこライター。特技は人前で緊張せず話せること。高専のことについて皆さんが知りたい有益な情報などを調査・勉強中です♪