高専入試の直前になると、過去問も解き終え何をしたらよいか分からなくなり、戸惑うことがあると思います。そうなった場合、どのように対処したらよいのでしょうか。
本記事では、そんな悩みを解決するための対策を紹介します。
入試直前の追い込みが合格へのカギとなります!
入試直前、教科別の優先順位の立て方
入試直前は、徹底的に周りと差をつけやすい科目と、自分が苦手な科目に力を入れて取り組みましょう!過去問などで既に90点以上とれている科目に時間を費やすより、少しでも苦手な科目に力を入れ点数アップに繋げましょう!点数の伸びしろが違います。
傾斜配点がつく科目って?
高専の入試において、傾斜配点が設けられている高専が多く存在します。
例えば仙台高専の場合、学力入試における数学の得点が2倍になります。100点満点ではなく、200点満点になるということです。ほかにも、数学と理科が1.5倍の傾斜配点となる高専も存在します。
自分が受験する高専でそのようなシステムがある場合は、傾斜配点がかかる科目を集中して勉強し、当日高得点をとれるように仕上げましょう!
数学と英語の重要性
高専入試において、点数差が開く科目として数学と英語が挙げられます。
前項で説明した通り、数学は傾斜配点がつくことがあります。
そのため、2倍の傾斜配点がつく場合、60点をとった人と70点をとった人とでは20点も差がついてしまうことになります。特に、数学は大問1では点数を落としたくないです。ケアレスミスが命取りになるので、日々の演習の時から途中計算も丁寧に行うようにしましょう。
続いて英語です。
英語で点数差が開きやすい内容は、文法問題です。
高専入試では、大問3で語句の並び替え問題が毎年出題されています。
この並び替えの問題は文法基礎を理解していないと100%点数をとることができません。
逆のことを言えば、文法を理解していればその大問では満点を狙えるということです。
文法をなんとなくで理解している段階では、どこかで躓くので基礎文法をまずおさえるようにしましょう。
暗記科目に力を入れる
入試直前の受験生の皆さんに意識してもらいたいのは「点数の上がりやすい部分をコスパよく伸ばす」です。短期間で点数を上げたいなら、暗記科目にも力を入れましょう!
入試まで残り10~20日で数学の点数を爆上げするのはなかなか厳しいです。
数学は積み重ねが大事な科目です。直前の勉強で伸びる部分もありますが、伸びない部分もすごく大きいです。
それに対し、社会や理科、英語の文法・英単語などの暗記科目の部分は、残りが短い期間でも点数を上げられる可能性が数学に比べて高いです。点数の伸びしろが大きいということです。
伸びる部分と伸びない部分を意識して勉強することが大事になってきます。
効率的な勉強法
高専入試が近づいたら、短期間でどれだけ点数が上げられるかを意識して勉強するように心がけましょう。
時間の使い方
個人の好みによりますが、例えば、『理数科目の日と文系科目の日に分けて勉強する』などもいいかもしれません。ただ、数学は毎日勉強すべきです。
数学は、入試で傾斜配点を設けている高専もあり、かなり差が開きやすい科目だからです。逆を言えば、数学でまわりと差をつけることもできるので、毎日勉強するようにしましょう。
また、『寝る前に暗記科目を勉強し、朝に昨晩の内容を再度復習する』のを繰り返すと記憶の定着が早まるので、おススメします!
やらなくていい分野
当塾の高専模試や高専入試の過去問を解いた上で、点数の振れ幅が少ない科目は集中的に勉強しなくてもよいです。例えば数学で毎回模試などで95点以上取れていたとします。
高専入試前に数学に全力を注いだとしても、伸びしろは5点程度しかありません。
あまり意味がありませんね。
その場合は、伸びしろがある科目に力を入れて取り組むようにしましょう。
まずは、今までの模試や過去問の自分の成績から伸びしろがある科目を洗い出して、その伸びしろが大きい科目から優先的に勉強するように意識してください。
推薦入試直前の対策法は?
推薦入試の概要は、各高専によって異なるのでまずは自分が受験する高専の募集要項を確認してみてください。多くの高専で小論文と面接の試験が実施されます。中には、グループワークを実施する高専も存在します。小論文と面接試験は、「慣れ」が重要になるので、入試までに対策をしておくべきです。どのように対策したらよいかを紹介します!しかし、推薦入試は内申点で合否が決まってしまうことが多いです。そのため、推薦入試は「合格したらラッキー」という心構えでいるのが重要です。推薦入試の対策はほどほどにするようにしましょう!
小論文(作文)の対策
小論文の対策として、まずはじめに過去のお題で書き出してみましょう。1回書くだけで小論文がどんなものかの雰囲気が掴めると思います。書き出したら、その次に添削が必要です。
中学校の国語担当の先生や通っている塾の先生に添削をお願いしてみてください。フィードバックをもらいながら練習を重ねることで小論文を書くスキルがアップします。過去の内容が終わったら、先生にお題を出してもらうのも良い対策になります!
小論文では自分の意見を明確にし、具体的な事例を挙げて展開する力が求められます。日常生活において、ニュースや新聞などで様々なトピックスを知っておくとかなり強みになります。
何度も練習を重ねて、試験当日はどんなお題が出題されても対応できるように仕上げましょう!
面接対策
まず、はじめに募集要項に書かれているアドミッションポリシーを読みましょう。
アドミッションポリシーには、その高専が求める学生像が記載されています。
例えば、仙台高専の場合「技術者になろうとする意欲がある者」や「数学・理科が好きな者」などと記載されています。高専はそのような学生を求めているので、面接時に自分のエピソードをアドミッションポリシーに関連付けて話すことが重要です。しかし、急にそんな高度なことをするのは難しいです。そのため、面接でも練習が必要になります。面接の練習も学校の先生や塾の先生、保護者さんにお願いすると良いです。特に学校で練習をする場合は、理科や数学の先生に模擬面接をお願いすることをおススメします。理系ならではの質問をする先生が多いので、非常に練習になります。本番は必ず緊張しますので、緊張にも慣れることが大事です。面接の練習をする際は、過去の先輩がどんな質問をされたかを参考に練習すると良いです。似たような質問を多くされます。また、小論文対策と同様に時事問題や技術者にまつわる内容についての知識を深めておきましょう。背伸びをして知ったような振る舞いをするのはいけませんが、具体例を挙げて話すことで説得力が増し、興味を持たれます。
入試直前の過ごし方(やってはいけないこと)
入試前は焦りもあって、ひたすら休まずに問題を解きたくなると思います。しかし、なにはともあれ最も重要なのは入試当日万全な体調のもと試験を受けることです。受験生の皆さんに知っておいてほしい、入試前にやってはいけないことをいくつか紹介します。
①意図的に休憩時間をとらないこと
入試前は1分1秒も無駄にしたくないから、休憩時間も削って勉強する方が多いと思います。その気持ちは分かります。しかし、人間の集中力には限界があります。ひたすら休憩なしで勉強を続けようとすることはかえって非効率になります。もちろん休憩時間をとりすぎることもよくありません。そのため、休憩時間をあらかじめ勉強時間に取り込み、メリハリをつけて勉強することが重要です。
休憩をとる際に、仮眠の時間を設けるのがおススメです!睡眠により脳が寝る前のことを整理整頓してくれるので、寝る前に単語を暗記すると脳が整理して記憶の定着がしやすくなります!
夜と昼の2回のタイミングで睡眠時間をとることでさらに効率よく勉強ができるようになります!
②睡眠時間を削って勉強すること
入試直前は頻出問題や暗記での対策が多くなりがちですが、睡眠時間が足りていないと記憶の定着に時間がかかり、影響が出てしまいます。6~7時間の睡眠時間をとり、勉強に支障が出ないようにしましょう。冬の時期は、気温も低いため寝不足だと体調を崩しがちになってしまいます。この時期は特に体調管理を意識して生活しましょう!
冬期講習及び入試対策直前講座の紹介
以上の話を聞いても、入試直前になると対策のことで不安になることが多いと思います。
当塾では、そんな受験生に向けた講座を準備しています!
昨年度のお客様の満足度95%となっております!当塾の冬期講習は2つのコースがあります。
学力入試対策コース
学力入試対策ベーシックコース
5科目60分×5コマの計1500時間のハイクオリティな講義で学力入試に向けて徹底演習ができます。
高専入試質問完全回答会も準備しております!
自分で勉強するのが不安な方にはおススメなコースです。受験前にまとまった時間がとれるのは冬休みくらいです。超充実した冬休みにしましょう。
学力入試対策プレミアムコース
学力入試対策ベーシックコースにプラスしてナレッジスターの塾生が受講している完全高専入試特化のオリジナル教材&映像授業で学習できるプランとなっています。ベーシックコースの内容に加えて実践編の勉強ができます。受験当日まで勉強方法に悩まない、 入試対策を完全網羅したカリキュラム講座内容となっております!ナレッジスター独自のオリジナルテキストで学習ができます。
学力入試対策プレミアムプラスコース
こちらのコースは、基礎も不安という受験生におススメのコースです。
実践編に加えて基礎編まで勉強できます。中1から中3の5教科全範囲を高専入試を意識しながら最短ルートで学習するコースとなってます。基礎に不安がある方は、冬休み期間で不安を自信に変えましょう!
推薦入試対策コース
推薦入試対策コースでは、面接試験の対策ができます!
過去に面接試験で聞かれた内容や面接の特別講座で、高専ならではの質問対策までしっかり押さえます。面接試験が不安な方にはとてもおススメな講座となっております!
また、オプションとして小論文対策と面接徹底対策も準備しております。
小論文対策
ナレッジスターオリジナルの小論文課題と添削で、自分に足りないところを理解しさらにステップアップした状態で推薦入試に挑みましょう!
面接徹底対策
オンラインでの模擬面接を実施します。オンラインでありながらも、入退室以外は本番さながらの緊張感のある模擬面接になります。10~15分の面接で、その場でフィードバックまで行います!
入試対策直前講座
当塾では、1/23~2/9の間で高専学力入試直前対策講座を開講しています。
入試までの期間で5科目の点数を合計25点上げる講座となっております。
過去問が枯渇して何をしたらいいか分からない受験生や、基礎の部分でできていない部分がある受験生におススメな講座になっています。90分×5教科の神授業で入試直前の徹底対策を行います!
こちらの講座に興味がある方は、ぜひ一度チェックしてみてください!
まとめ
本記事では、高専入試直前の勉強方法についてご紹介しました。
入試までの限られた時間の中で、科目ごとに優先順位を決めて勉強をするのが重要です。中でも、数学と英語は に点数差が付きやすいので意識して勉強するようにしましょう。また、暗記科目にも力を入れ、小さなもったいないミスをなくすように日々の学習から意識して勉強しましょう。
休憩も適度に取り入れ、後悔が残らないように、入試まで頑張ってください!
応援しています!
困ったことがあればナレッジスターに相談を!
ライター情報
仙台高専マテリアル環境コースに在学。
ニックネーム:nao
研究室では化学を専攻。コガネムシの研究をしています。
趣味は野球観戦。楽天イーグルスを応援している仙台っ子です。