【衝撃の事実】高専の推薦対策はある方法だけでほぼ完璧にできます!

はじめに

高専の推薦入試が近づいてくると、「面接で何を聞かれるの?」「小論文はどれくらい書ければいい?」という相談が一気に増えます。

しかし結論から言うと、高専の推薦入試でいちばん大きなカギを握るのは「評定(調査書)」です。

面接や小論文も大事ですが、そこだけをがんばっても大逆転は起こりにくいしくみになっています。
だからこそ「評定アップ」と「学力入試対策」をメインにしつつ、推薦対策は最低限で仕上げるのが、もっともコスパの良い戦略です。

この記事では、「推薦は受かったらラッキー精神」で戦うための考え方と、今からやるべき具体的な勉強の優先順位を、受験生にも保護者の方にもわかりやすくお伝えします!

高専推薦入試は「評定+学力入試」で戦う

推薦入試の相談が毎年増える理由

毎年秋から冬にかけて、推薦入試に関する質問は一気に増えます。
「うちの評定でも出願できますか?」「どんな高専なら推薦で受かりやすいですか?」といったものから、「面接で何を聞かれますか?」「小論文の練習は何枚くらい必要ですか?」など、内容は本当にさまざまです。

推薦入試は一般入試よりも日程が早く、ここで合格できれば学力入試を受けなくて済む可能性もあります。
そのため、「なんとか推薦で決めたい」という気持ちが強くなり、どうしても推薦対策に意識と時間が偏りがちです。

ただ、高専入試全体で見ると「推薦入試」と「学力入試」はセットです。
推薦で合格できなくても、学力入試で同じ高専に再チャレンジできるケースが多く、本当の勝負はそこにあります。
この前提を踏まえたうえで、どこに勉強時間を配分するかを考えることがとても大切です。

推薦に全力を尽くすリスクとは?

推薦入試を「ここで受からなければ終わり」と考えてしまうと、どうしても精神的なプレッシャーが大きくなります。
同時に、面接練習や小論文の添削にたくさんの時間を使うことで、学力入試に向けた勉強が止まってしまう、というリスクも生まれます。

11〜12月の2か月間をほぼ推薦対策だけに使ってしまうと、その間に学力入試組は、過去問演習や苦手単元の復習をどんどん進めていきます。
結果として、学力入試の本番で「2か月分の勉強量の差」がそのまま点数の差につながってしまうのです。

高専受験で本当に大事なのは、「推薦で合格するかどうか」ではなく「最終的にどの高専に合格できるか」です。

なぜ高専推薦入試はほぼ評定で決まるのか

調査書(評定)の配点イメージと実態

高専の推薦入試では、多くの学校で「調査書(評定)」の点数が合否の大部分を占めています。
調査書とは、中学校での成績や学習態度、欠席日数などがまとまった公式な書類のことです。

高専によって配点は異なりますが、イメージとしては「評定が全体の8〜9割、残りの1〜2割が面接や小論文」といった構成のところも少なくありません。
つまり、面接や小論文で満点近く取れたとしても、評定が足りない場合には、その差を完全に埋めるのはかなり難しいのです。

この「配点の仕組み」を知らないまま、推薦対策だけに何十時間もかけてしまうと、努力のわりに合否が変わらないという残念な結果にもつながります。
まずは、志望する高専の募集要項を確認し、「調査書の比重」と「推薦の出願条件」をしっかり把握しておくことが大切です。

面接・小論文で大逆転が難しい理由

もちろん、面接や小論文の点数がまったく無視されるわけではありません。
ただし、配点の割合が小さいため、ここでどれだけがんばっても、評定の差を劇的にひっくり返すことはほとんどありません。

たとえば、評定で大きくリードしているAさんと、評定がギリギリのBさんがいたとします。
Bさんの面接や小論文が完璧だったとしても、Aさんがそこそこの出来なら、合計点ではやはりAさんが上になる可能性が高いです。

逆に、評定に余裕がある受験生の場合、面接で多少緊張してしまっても、合計点ではまだ十分な余裕が残っていることも多いです。

今からできる高専推薦対策は「評定アップ」が最優先

ラストの定期テストに全力を注ぐべき理由

多くの中学校では、次の定期テストが「中3の評定」に大きな影響を与えます。
つまり、この記事を読んでいる今が、評定を動かせるラストチャンスになっている可能性が高いということです。

このタイミングで大事なのは、「推薦対策よりも先に、定期テストの勉強を優先する」という判断です。
面接の受け答えや小論文の書き方は、冬になってからでも十分に間に合いますが、評定はあとからまとめて上げることができません。

テスト範囲を早めに確認し、学校のワークやプリントをくり返し解き直す、わからないところを先生に質問する、といった基本に忠実な勉強でかまいません。
「今回のテストで1教科でも評定を上げる」という意識で取り組むことが、推薦にも学力入試にも大きく効いてきます。

評定アップは推薦と学力入試の両方メリットをもたらす

評定が上がるメリットは、推薦の出願条件をクリアしやすくなるだけではありません。
多くの高専では、学力入試でも「学力試験の点数+内申点(調査書)」の合計で合否を決めています。

同じ点数を取った受験生同士であれば、評定が高い生徒の方が内申点で有利になり、合格しやすくなります。
つまり、いま評定を上げることは、推薦入試と学力入試の両方で自分を助けてくれるのです。

推薦のためだけではなく、「受験全体の総合点を底上げするために評定を上げる」と考えると、今この時期のテスト勉強の重要性がよりはっきり見えてきます。

推薦対策をやりすぎるデメリットと時間配分

推薦対策に2か月かけた場合に起こること

ここで、少し極端なイメージをしてみましょう。
とある受験生が、11月・12月の2か月をほとんど「面接練習と小論文対策」に使ったとします。

その間、推薦を受けない受験生や、推薦を受けつつも学力対策を止めない受験生は、2か月分の学力入試対策を積み上げていきます。
入試レベルの問題に挑戦したり、苦手科目の総復習をしたりと、それぞれの弱点をつぶす時間に使っているはずです。

いざ学力入試本番を迎えたとき、この「2か月分の差」は非常に大きくなって表れます。
推薦の合否にかかわらず、学力入試で戦う段階に入ったときに、「あの2か月をもっと勉強に回しておけばよかった」と後悔してしまうかもしれません。

面接・小論文は8割仕上げで十分な理由

とはいえ、面接や小論文の対策がまったく不要というわけではありません。
さすがに何も準備をしないと、質問に詰まってしまったり、構成がバラバラな小論文を書いてしまったりする可能性があります。
 しかし、0の状態から7〜8割くらいまで仕上げるのは、それほど時間がかかる作業ではありません。
よく聞かれる質問をあらかじめ紙に書き出し、志望理由や中学でがんばったこと、将来やってみたいことを自分の言葉でまとめておくだけでも、かなり落ち着いて話せるようになります。
小論文も、「最初に結論を書く」「理由を2〜3個書く」「最後にまとめを書く」といった型を身につけておけば、大きく崩れることは少なくなります。
ここまでできていれば、あとは学力入試対策に時間を回した方が、合格全体へのインパクトは大きいと言えるでしょう。

合格の本命は学力入試!高専受験の時間戦略

推薦後に学力入試で再チャレンジできる強み

高専入試の大きな特徴は、「推薦入試」と「学力入試」の2回、合格のチャンスが用意されていることです。
推薦で残念ながら合格できなかったとしても、学力入試で同じ高専を受験できる場合が多く、「やり直しのきく入試制度」とも言えます。
このとき、「推薦のあとも学力対策を続けていた受験生」と、「推薦に全振りして学力対策が止まっていた受験生」とでは、スタート時点の差が大きく開きます。
推薦結果が出るころには、一般入試まですでに残りわずか、という時期になっていることも少なくありません。
だからこそ、高専合格を本気で目指すなら、「合格の本命は学力入試」という前提で時間配分を考えることが大切です。
推薦を受けるかどうかにかかわらず、日々の勉強の中心は学力入試対策に置いておいた方が安心です。

学力入試対策は「点数UP」が見えやすい

学力入試の対策は、2か月しっかり取り組めば、1教科で10点前後の点数アップも十分に狙えます。
計算ミスを減らすために基礎問題をくり返す、頻出単元にしぼって演習量を増やす、といったシンプルな工夫でも、得点力は着実に伸びていきます。
一方で、推薦の面接や小論文で同じだけ点数を伸ばすのは、実はかなりハードルが高いです。
そもそも配点が小さいため、どれだけ練習しても、合否に与える影響は限定的になりがちです。限られた時間と体力の中で、どこに力を注ぐか。
この「投資先」を冷静に考えると、受験全体の合格率を上げてくれるのは、やはり学力入試対策だと言えます。
推薦は「受かったらラッキー」、本命は「学力入試」と考えて動いていきましょう。

最低限でOK!高専推薦入試対策の具体的なやり方

「受かったらラッキー」くらいがちょうどいい

ここまで読むと、「じゃあ推薦対策はしなくていいの?」と不安になるかもしれません。
結論としては、「まったくやらなくていいわけではないけれど、やりすぎる必要はない」というバランスが大事です。

推薦を受けるのであれば、最低限のマナーや受け答え、志望理由の整理はしておきたいところです。
よく聞かれる質問(志望理由、中学でがんばったこと、高専でやりたいこと、将来の進路など)をリストアップして、ノートに自分なりの答えを書き出してみましょう。
そのうえで、「ここで合格できたらラッキー」「不合格でも学力入試で戦えるように準備しておく」という気持ちでいると、精神的な負担も軽くなります。推薦に振り回されず、冷静に全体の戦略を考えられるようになります。

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まとめ:高専推薦はチャンスを増やすために使おう

高専合格から逆算して受験戦略を考えよう

最後に、この記事のポイントを整理します。
高専の推薦入試は、評定(調査書)が主役の入試です。
面接や小論文も大事ですが、配点の構造上、そこで大逆転を狙うのは現実的ではありません。
だからこそ、今からやるべきことは「評定を上げること」と「学力入試対策を止めないこと」です。
推薦は「受かったらラッキー」という気持ちで活用しつつ、合否にかかわらず学力入試で戦える準備をしておくことが、高専合格へのいちばん堅実な道です。推薦対策講座のようなサービスもうまく活用しながら、推薦対策はコンパクトにまとめてしまうのも一つの手です。
限られた時間の中で、どこに力を入れると合格に一番近づけるのか。
この視点を忘れずに、春の合格を一緒につかみにいきましょう。

高専推薦入試に関するQ&A

Q1. 評定が低いけれど推薦を受けてもいい?

募集要項の条件を満たしているのであれば、出願自体は可能です。
ただし、「推薦で逆転してやる」という期待をかけすぎるのは危険です。
本命はあくまで学力入試と考え、推薦は「本番慣れ」や「志望理由を整理する場」として活用するイメージでいると良いでしょう。

Q2. 推薦対策はいつからどのくらいやるべき?

おすすめは、「評定が決まるラストの定期テストが終わってから本格的に始める」スタイルです。
それまでは、授業とテスト勉強を優先して評定アップを狙いましょう。
面接や小論文の対策は、2〜3週間あれば基本的な準備は十分に間に合います。

Q3. 推薦で落ちた後の学力入試の勉強法は?

推薦の結果を待っている間も、学力入試の勉強は淡々と続けることが大切です。
結果がどうであっても、「ここから何点上げるか」を決めて、残り期間から逆算して勉強計画を立てましょう。
推薦での面接経験は、学力入試後の面接や将来の進路選択にも必ず生きてきます。

ライター情報

仙台高専マテリアル環境コースを卒業。
ニックネーム:nao
研究室では化学を専攻。コガネムシの研究をしていました。
趣味は野球観戦。楽天イーグルスを応援している仙台っ子です。

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