A.結論
A.高専卒と大学卒では、在学期間や学歴、学ぶ内容、学費、その後のキャリアなど様々な部分で違いがあります。
高専は早くから専門教育を受け、実験・実習を通して技術者としての実践力を高められる道であるのに対し、大学は幅広い教養を学び、研究やマネジメントなど多様な進路を選べる道です。
将来どんな仕事をしたいか、どれだけ深く学問を探求したいかを考えることが、進路決定のカギになります。
具体的に紹介します!
1. 学歴・在学期間
高専卒の場合、中学卒業後に5年間学び「準学士」の称号を取得できますが、大学卒の場、高校卒業後に4年間学び「学士」を取得できます。
2. 学びの内容
- 高専:1年次から専門科目や実験・実習が多く、実践力重視です。
- 大学:1~2年次は教養科目中心、3年次以降に専門を深める研究型です。
3. 就職・キャリア
- 高専卒:技術職・製造・開発など現場で即戦力として評価されやすいです。
- 大学卒:研究職・企画職・管理職など選択肢が広く、大学院進学も一般的です。
4. 進学ルート
- 高専卒:高専卒は大学3年次への編入で学士を目指せます。その後大学院まで行くことが多いです。
- 大学卒:大学卒はそのまま大学院へ進み専門性を深めるケースが多いです。理系の場合、7割程度は大学院に進学します。
5. 学費・コスト
- 国立高専は5年間で約126万円と比較的安価でコスパが高いです。
- 国立大学は4年間で約240万円程度が目安です。
ライターの一言
私は高専を卒業後、大学へ3年次編入しました。高専で学んだ専門知識と実験・実習の経験があったおかげで、大学の研究室でもすぐに実験計画や装置操作に取り組め、教授からも「即戦力」と言われたことを覚えています。一方、大学では国際学会や幅広い分野の講義など、高専では得られない学問の奥行きや研究の深さに触れました。「早く技術を身につけたい」か「研究を深めたい」か――その違いを理解して進路を選ぶことが、きっと将来の満足度につながると実感しました。
中学生の皆さん、自分がなにをしたいかを優先に考えましょう!!
ライター情報
仙台高専マテリアル環境コースを卒業。
ニックネーム:nao
研究室では化学を専攻。コガネムシの研究をしていました。
趣味は野球観戦。楽天イーグルスを応援している仙台っ子です。
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