高専生にどうしてもなりたいけど、学力試験合格している気がしないというあなたへ。

高専入試は「厳しい試験」です。

皆さんもうすうす勘づいていたとは思うのですが、高専入試というのは本当に厳しい試験です。

  • 全国の平均倍率は約2倍(つまり、何がどうなっても「半分しか受からない」)。
  • チャンスが一度きりの空気がある(なにげにこれが一番厄介。浪人などが許される空気なら倍率高かろうが何回でもチャレンジすればいいんだけど、全国的に「落ちたらおとなしく公立高校行っとこうぜ」という空気が蔓延している。やはり、高校入試は基本的に一発で決めるものだ、という暗黙の了解が大きいんだろうな)。
  • 高専入学への思い入れが強い学生が多い(どうしても高専行きたいんだ!って強い気持ちで高専入試に挑む学生はやはり多い。でも、極めて無情にも半分しか受からないしかもチャンスが1回しか無い。辛いよなぁ)

なんせそんな試験なので、合格発表後に「諦めきれない…どうしても高専生になりたい…」という声が
毎年毎年たくさん聞こえてきます。
当塾では、そんな学生たちに、今まであまり明確に手を差し伸べることが出来ていませんでした。
しかし、やはりそれは我々の立場としてどうなんだ?と、自問自答を繰り返していました。

今年はこの場を借りて、もし高専に不合格で、でも諦めきれない!
というみなさんに真面目な進路の提案をさせてください。

二次募集。

我々からみなさんに提案をさせていただきたいルートは、高専の二次募集です。
実はこのルートは、ほとんどの人が知りません。
しかし、全国50以上ある高専の中で、一部の高専は二次募集を行います。

令和3年度(2021年度)の二次募集は過去最大といえるほど多くの高専が二次募集を行っていました。

我々は、この「2次募集」というルートを強く推奨します。その理由を以下に列挙していきます。

何より、「もう一度チャンスがある」というのは大きい。

何より、「一発勝負」という常識が蔓延している高専受験で、
「学力試験の次のチャンス」というのがあるのはやはり大きいでしょう。
でも、いや、やっぱり遠いところの高専はちょっと…ということも懸念としては無視できないことと思いますが…

高専には「寮」がある

高専には「寮」があります。そして、かなりの割合の学生が「寮生」として高専に入学し、
高専生としての生活を始めます。
考えてみてください。遠方の高専だろうが、寮に入ってしまえばほとんど地理的な問題は無視できてしまいます。
全く周りと同じ状態で、高専生活を送り始めることになります。

例えば上の例の「釧路高専」なんかは、実は高専の場所が空港と非常に近く、
関東でも関西でもアクセスは比較的容易です。関西に至ってはLCC(格安航空)で5,000円とかで飛べたりします。
アクセスのことをあまり気にせずに、寮生になってしまえば通常通り高専生活を送ることができます。

試験の負担が少ない

高専は推薦入試の場合は面接と作文(ないところもある)という比較的負担が少ない形で行われますが、
学力試験となるとやはり大きな負担が生じます。場合によっては、
公立高校受験の支障が出てしまうとやはり…という懸念も往々にして生まれてきます。

しかしながら、二次募集となると話が変わってきて、
学力試験なし、面接&作文&調査書の総合判断、というパターンが非常に多くなります。
よって、あまり公立高校受験との衝突を気にすることなく、
「とりあえず二次募集受けておくか」という判断が可能になるのです。

公立高校と二次募集どちらも受けられる。

さらに、公立高校も二次募集もどちらも出願するというのも可能です。
これによって、より一層「とりあえず二次募集受けとくか」選択が合理的になります。

高専は入学の難易度の差はあれど、カリキュラムや卒業時の質はあまり差がない

「えー?でも入りやすい高専ってその分中でやるカリキュラムはあまりレベルが高くないんじゃないの?」
なんて声も聞こえてくるかもしれません。しかし、それはほぼ無いと思って問題ありません。

というのも、高専って実は、入学時の難易度と中でやることの関連性があまりないのです。
近年、MCC(モデルコアカリキュラム)というものも導入され、全国的に高専で学ぶ内容は
「意図的に画一化」されてきている傾向があります。

つまり、どこの高専に入っても、「中でしっかりやれば出るときは立派な高専卒人材」
となる傾向が非常に強いので、ここで挙げている懸念はあまり気にする必要がないのです。

高専受験生よ、諦めるのはまだ早い。

北海道内高専では、定員確保の苦戦がさけばれるようになってから久しいです。
そして道内高専では定員確保のために二次募集をせざるを得なくなるわけですが、
二次募集の知名度が全国的にあまり高くないこともあり、
地元のあまり偏差値が高くない高校に不合格だった学生が、致し方なく高専に入学するというケースが
多く観測されるようになり、学力低下に歯止めがかからなくなるという現象が多発しています。

しかし、二次募集の知名度が全国的に上がり、これを選択肢として選ぶ学生が増えれば、
ハイレベルな高専に「ギリギリ手が届かなかった」、でも「どうしても高専に入りたい」学生が
これらの高専に「優秀な人材」として足を踏み入れてゆく可能性も高くなります。
高専にとっても受験生にとっても、二次募集を利用して諦めずに高専を目指すということは
非常に有意義なことであると我々は確信しています。

本当に高専に行きたい人が高専に行く。これで良いじゃないですか。

我々の強い思い

正直、二次募集ルートをこうやって強く推奨したところで、
塾としては特段の旨みはありません(笑)
二次募集を目指す学生は言っても少数派ですし、対策講座をやる材料もせいぜい面接と作文くらいのものですし。

しかしながら、全国の「高専に入りたいんだ!」という学生が
しっかり高専生になって高専で学ぶ。この理想的な形が日本全国で少しでも強まることこそが、
高専入試において最も重要なことであるということは間違いありません。
ですから、我々はこうして「二次募集」というルートを強く推奨しているのです。

保護者のみなさまへ

遠方の高専にお子様を送り出すことは、多かれ少なかれご家庭に負担を強いてしまうことと思います。
しかしながら、「高専に入りたい!」というお子様の強い意志があるのなら、
ぜひ、この方法をご検討いただければと我々は強く思っております。

先程も述べた理由により、遠方の高専を受験/入学する際のリスクは、
意外にも近場の高専を受験するのと比較して、それほどまでに多くありません。
また、当塾と致しましても、二次募集受験に関する積極的支援としての施策をいくつも
打っていく予定がございます。

ぜひ、お子様とご相談の上、このような選択肢を考慮に入れていただけましたらとてもうれしく思います。

合格した気がしないけれど、どうしても高専を諦めきれないという受験生のみなさまへ

高専入試本当にお疲れ様でした。
入試は残酷なのです。受かればもちろんオールオッケーなのだけど、
やっぱり運勝負もあるし、倍率も高いから。駄目なときはどうしても駄目なのさ。

でも、高専入りたいんですよね?
諦めないでください。まだチャンスはあります。
高専入ってがっつり高専で学んで、立派な高専卒人材になりましょう。

まずは、お父さんとお母さんを強く説得するところから始めてみましょう。
(もちろん、合格発表見て、駄目だった時の話ですが笑)

当塾では、二次募集支援を積極的に行っていきます。

当塾では、今年度から、この「二次募集受験」の支援を積極的に行っていきます。
(具体的内容は追って発表いたします)
ご不明点等はお問い合わせをいただけましたらお答えしますし、
情報発信も頻繁に行って参ります。

まだまだ、諦めるのは早いのです。一緒に高専目指していきましょう!

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