
はじめに
高専専攻科は本科5年間に加えて2年間学び、計7年で大学卒と同等の学士を取得できるプログラムです。学費は約145万円と公立→国立大(約240万円)や公立→私立大(約577万円)を大きく下回り、留学・インターン・研究など多彩な挑戦が可能です。一方、同級生が少なくなり孤独を感じやすく、目的意識がないまま進むと「無駄な2年」になりかねない点に注意が必要です。
高専専攻科とは何か?
高専専攻科は、国立高専の本科5年修了後にさらに2年間通うコースです。合計7年間で大学の学士と同等の学位が認定され、通常の高校3年+大学4年と同じ年数で大卒資格を得られます。専門性を深めながら学費や生活費を抑えたい高専生に最適です。基本から高専全体を知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
▶︎ 高専とは?高専入試、進路、偏差値などの特徴を徹底解説! (高専入試/高専/大学編入のための高専塾ナレッジスター)
専攻科に進むメリット
- 学費のコスパ最強
専攻科修了までの学費は約145万円。
一般的な公立高校から国立大進学の場合学費は約240万円で、公立高校から私立大進学の場合学費は約577万円なので専攻科は格段に学費が安いことが分かります。 - 自由な時間で多彩な挑戦
授業より研究や実験が中心となるため、留学や企業・研究室インターンに時間を割きやすいです。 - 大卒同等の就職・大学院進学
専攻科修了で大学卒業と同等の学士が得られ、企業の大卒求人や大学院推薦枠にも応募できます。
※進路ごとの比較は
▶︎ 専攻科と大学編入のメリット・デメリットを徹底比較 (高専入試/高専/大学編入のための高専塾ナレッジスター)
専攻科の注意点・デメリット
専攻科には同期となる同級生が少なくなるため、寂しさや孤独を感じやすい点があります。加えて、明確な目的や目標がないまま進むと、ただ「2年間を消化」するだけになりかねません。
こんな人に向いている
- コスパ重視:限られた予算で大卒資格を得たい人
- 挑戦意欲が旺盛:留学や起業、インターンなど多彩な経験をしたい人
- 大学院進学志望:推薦枠を活用して大学院進学を目指す人

専攻科進学前に押さえるポイント
1.研究室・担当教員への相談
自分の興味に合う研究テーマや教員の実績・雰囲気を確認しましょう。基本的に高専5年までに行っていた研究を引き継ぎますが、専攻科から研究室を変えて新しい分野の研究をすることもできます。
▶︎ 高専卒業後の進路ガイド:就職・進学・起業を徹底解説 (高専入試/高専/大学編入のための高専塾ナレッジスター)
2.インターン・体験機会の活用
企業や研究機関でのインターン、オープンキャンパスに参加して実際の現場を体験しましょう。
3.キャリアプランの早期策定
就職・大学編入・専攻科進学など、自分の将来像を固めておくと2年間を有効活用できます。
▶︎ 本科卒と専攻科卒、それぞれの進路選択を解説! (高専入試/高専/大学編入のための高専塾ナレッジスター)
無料相談って?
「高専に行ってみたいけど、勉強についていけるか心配…」、「受験対策は何から始めればいいの?」と不安に感じている方もいるかもしれません。そんな方のために、高専入試に特化した学習塾・ナレッジスターでは無料の勉強相談を実施しています。高専受験のプロである講師陣が、一人ひとりの状況に合わせてアドバイスしますので、安心してご相談ください。あなたもナレッジスターと一緒に、高専合格への一歩を踏み出してみませんか?きっと夢への道筋が見えてくるはずです!
まとめ:先を見据えた選択を
専攻科は学費・時間のコスパが高く、様々な挑戦ができる魅力的な進路です。一方で同級生減少やなんとなく専攻科進学を選ぶことによるリスクもあります。進路相談や体験を通じて、自分だけのキャリアビジョンを明確にした上で賢く選択しましょう!
Q&A:よくある質問
Q1. 専攻科の入学条件は?
A1. 本科4年修了時の成績や面接で選抜されます。
Q2. 大学編入(一般編入)と比べて難易度は?
A2. 推薦枠利用で合格しやすい一方、成績管理が重要です。
Q3. 生活費や寮はどうなる?
A3. 本科と同じ寮・施設が利用できる場合が多く、新生活コストは抑えられます。
Q4. 大学院推薦制度は?
A4. 多くの高専が専攻科生向けに大学院推薦枠を用意しており、一般入試より有利に進学できます。

ライター情報
仙台高専マテリアル環境コースを卒業。
ニックネーム:nao
研究室では化学を専攻。コガネムシの研究をしていました。
趣味は野球観戦。楽天イーグルスを応援している仙台っ子です。