高専の推薦入試は、一般的な高校推薦とは少し違います。
まず知っておきたいのは「評定（調査書）の比重が非常に大きい」ということ。
面接・小論文・適性検査がある学校もありますが、基本は“調査書が主役”です。
この記事では、推薦の仕組み、評定が効く理由、面接・小論文の位置づけ、そしてこの秋にやるべき準備をまとめました。
最後まで読むことで、推薦の勝ち筋と学力入試への備えが明確になります。
高専推薦入試の基本
高専受験資格は評定で決まる
推薦入試を受けるためには、まず評定が基準を満たしている必要があります。
たとえば「中3の評定平均4.2以上」「中2・中3の通算平均」など、学校ごとに条件は異なります。
ここを満たしていない場合は、潔く学力入試一本に切り替えた方が効率的です。
高専推薦の合否を左右する「調査書」
調査書が配点の中心
多くの高専では、推薦入試の合否は調査書を中心に、面接や小論文を合算して判定します。
配点を公開している学校では「調査書8割、面接1割、小論文1割」のように調査書が圧倒的に重視されます。
「総合的に判定」と記載している学校も、実態として調査書の影響が大きいと考えてOKです。
高専推薦の面接・小論文の役割
適性確認の場としての面接
面接では「学科選びにミスマッチがないか」「5年間しっかり通えるか」を確認します。
短時間で結論→根拠→具体例を話せるよう、事前に練習しておきましょう。
小論文対策のポイント
小論文は序論・本論・結論の流れを意識し、具体例を入れると説得力が高まります。
模擬演習を2〜3回行い、録音や動画で自分の話し方・書き方をチェックすると効果的です。
時間配分と学習戦略
推薦対策は「最小限の仕上げ」にとどめ、学力入試の準備をメインに進めましょう。
評定は直前で伸ばしにくいため、面接や小論文は短期集中で型を入れる程度がベストです。
残りの時間は数学を中心に理科・英語の底上げを進め、学力入試に落ちても戦える状態をつくります。
高専推薦入試に向けて”この秋”にやるべきこと
- 募集要項の確認
推薦条件や必要書類、配点をチェックして出願可否を判断。 - 評定の底上げ
定期テストで弱点科目を回収。提出物や小テストも確実に提出。 - 面接・小論文の練習
志望理由と話す順序を整え、模擬練習で改善。 - 学力入試対策
数学の計算精度・速度を可視化し、理科・英語の基礎を固める。
高専推薦枠の最新事情
近年、多くの高専で推薦枠が拡大しており、学科40名のうち半数が推薦で決まるケースもあります。
その分、学力入試の募集人数が少なくなる年もあるため、早めの評定対策と学力準備が合格率アップにつながります。
まとめ
高専推薦入試は「評定クリア」が前提条件。
面接・小論文は最低限仕上げつつ、学力入試対策を主戦場にするのが合格への王道です。
まずは志望校の募集要項を確認し、出願条件と配点の構図を今日チェックしましょう。
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