高等専門学校、通称「高専」。中学校を卒業してすぐに入学でき、5年間にわたり専門分野をじっくり学べるユニークな学校です。
でも、ネットで「高専」と検索すると、「高専 恋愛できない」「高専 男女比 終わり」など、不穏な言葉が並んでいるのを目にすることがあります。
そんなワードばかり並んでいると、ちょっと不安になりますよね。
私も入学前は、ネットで「高専は恋愛が絶望的」「ほぼ男子校状態」なんて情報を見ては、どんなに殺風景な5年間になるんだろうとドキドキしていた一人です。
でも、実際にその門をくぐって数年過ごしてみると、外から見ているだけでは分からない「高専ならではのリアル」が見えてきました。
高専は、5年間という全国的にも珍しい教育機関です。 その特殊さゆえに、外から見える情報は極端に少なく、ネットには「大げさな噂」や「一部の極端な体験談」ばかりが独り歩きしています。
そこで今回は、現役茨城高専生である私が、皆さんが気になっているであろう「男女比の実態」と、それが「高専生活」にどんな影響を与えるのか、先輩として徹底解説したいと思います。
茨城高専の男女比は?女子が多い学科・少ない学科の特徴
高専といえば男子ばかりというイメージが強いですが、実は選ぶ学科によってその景色は全くと言っていいほど異なります。
よく「高専は女子が少ない」と一括りにされますが、これは半分正解で、半分は間違いだと言ってもいいかもしれません。
「女子が少ない学科」の特徴
私は機械系を専攻しています。私のような機械や電気といった、いわゆる「モノづくり系」の学科では、確かに男女比の偏りは存在します。
40人のクラスに女子が片手で数えるほどしかいない、なんて状況も正直珍しくはありません。
そういった環境に、最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、安心してください。そこは決して「殺風景な場所」ではなく、むしろ好きなことに全力な人たちが集まるエネルギッシュな空間です。
廊下を歩けば誰かがマニアックな話で大笑いしている。そんな飾らない空気感の中だからこそ、遠慮のない、一生モノの深い友情が生まれます。
女子比率が高い学科の特徴
ところが、これが物質工学や建築、デザイン系の学科になると一気に雰囲気が変わります。
これらの学科では男女比がほぼ半分ずつ、あるいは女子の方が多いくらいのクラスもあり、廊下を歩いているだけで別の学校に来たのかと思うほど華やかです。
同じ学校なのに、学科の棟が違うだけで別の国に来たような感覚になるのは、高専ならではの非常に面白い現象だと思っています。
近年の高専女子の増加の理由は?
実は近年、全国的に高専へ入学する女子学生の数は右肩上がりで増えています。
かつての「工学=力仕事」というイメージが薄れ、ITやバイオといった分野への注目が集まっているからです。
学校側も「理系女子(リケジョ)」を歓迎しており、女子専用のラウンジや綺麗な女子寮を完備するなど、受け入れ態勢を整えています。
もはや「男子だけの学校」というイメージは、過去のものになりつつあるのです。
「高専で恋愛はできる?」の真実
さて、多くの人が一番気になっているであろう「高専の恋愛」についても、避けては通れないテーマです。
ネットの噂ではネガティブな意見も目立ちますが、実際のところはどうなのでしょうか。
学内での恋愛事情は「家族のような付き合い」になりがち
結論から言えば、学内での出会いは確かに限られています。
何年も同じメンバーで過ごすため、クラスメートはもはや「家族」や、一緒に課題を乗り越える「戦友」のような感覚になってしまうからです。
それでも、文化祭や部活動をきっかけに他学科の生徒と付き合うカップルは一定数存在し、狭いコミュニティだからこそ、お互いの大変さを理解し合える深い信頼関係を築いているケースが多いようです。
高専生はどこで出会う?
「高専生は出会いが少ない!」という声をネットでよく見かけますが、高専の中だけが出会いの場ではありません。
実際のところはどうなのでしょうか。
学外
多くの学生は、アルバイト先や中学時代の友人、あるいは他校との交流イベント等を通じて、学校の外に出会いの場を広げています。
高専生は自由な時間が多いため、一歩外へ踏み出すアクティブな姿勢さえあれば、環境のせいにして恋愛を諦める必要はありません!
私の周りにも、他校の生徒や学外で知り合った人と付き合っている友人は意外と多いですよ。
SNS
意外だと思われるかもしれませんが、最近ではSNSを通じて趣味の合う人と繋がるのも当たり前で、遠距離恋愛をしている高専生もいます。
男女比の壁は意外と簡単に乗り越えられるものなのです。
社会が求める理系女子の力!高専から羽ばたく女性のキャリア
今、社会全体で「リケジョ」の存在が非常に高く評価されています。
女子中学生の皆さんにこそ、高専という選択肢をポジティブに捉えてほしいと思っています。
企業が熱望する女性エンジニアという存在
実は、卒業後の進路において、工学の知識を持った女性技術者は驚くほど引く手あまたの状態です。
多くの企業が女性ならではの視点を持つエンジニアの採用を強化しており、就職率やキャリアの安定性は圧倒的です。
高専で学ぶ5年間は、将来社会で自分らしく、かつ自立して生きていくための「最強の武器」を手に入れる期間でもあります。
高専生活で磨かれる「自分らしく生きる強さ」
高専という特別な環境で5年間を過ごし、専門的なスキルを磨いた経験は、卒業後にどんな環境へ行っても揺るがない自信に繋がります。
高専は単なる学校ではなく、あなたが「技術」という共通言語を通じて、性別に関係なく対等に渡り合える力を養う場所です。
男女比という数字の裏側にある、そんな素晴らしい未来にぜひ目を向けてみてください。
【まとめ】高専の男女比よりも「自分のワクワク」を信じて
高専の男女比は、確かに他の学校に比べれば偏りがあるかもしれません。しかし、実際にその中で過ごしてみると、そのハンデを全く感じさせないほど、濃密で刺激的な毎日が待っています。
異性の目を気にせず、自分の好きなことに全力で没頭できるこの環境は、人によっては最高の楽園になるはずです。もしあなたが「男女比が理由で高専を諦めようかな」と思っているなら、それはとてももったいないことです。
大切なのは周りに誰がいるかではなく、あなたがそこで何を学び、どんな自分になりたいか、です。
その熱意さえあれば、高専は間違いなくあなたの期待に応えてくれる、最高の実験場になるはずです。
あなたの入学をお待ちしています!











