五月病とは
激しい入学試験や就職活動を経た、新入生・新入社員が、ゴールデンウイーク明け頃に無気力な状態になることから名付けられた俗称です。心身ともに不調を訴え、気分の落ち込みも見られます。
高専における五月病の主な症状とは
五月病により、家の外に出ることが億劫になってしまい、休み明けの学校への出席が難しくなり、結果的に不登校になる恐れがあります。その為、学業に遅れが生じ、授業への興味も失われてしまう可能性が出てきます。また、精神的・肉体的に体が不調を訴え、元の生活リズムに戻すことが厳しくなります。このように、一度休んでしまうと、次に登校することがますます困難になるという負のサイクルに陥ることがあります。
身体的な症状
・不眠による生活リズムの崩れ
・食欲不振(増進・減退)
・動悸、めまい
精神的な症状
・抑うつ状態
・不安や苛立ち、緊張
以上の症状の現れにより、家に引きこもり、不登校になる学生が多いみたいです。
高専生の気分が上がらない理由や原因は?
新学期が始まり、新しい環境に慣れるために忙しく過ごしてきた皆さんにとって、ゴールデンウィークは初めての長期休暇となります。多くの人は、ゴールデンウィークで休息をとるため、少し遠出したり、旅行へ行く等の非日常を満喫するかと思われます。その束の間の休みが終わり、いざ学校や仕事に戻ると考えると、憂鬱な気持ちになってしまうのも仕方ありません。
また、高専のスケジュールから見ると、おおよそ1ヶ月後に前期中間試験を控えているため、必然的に気分は下がります。高専に入学する人の多くが、中学では勉強しなくても良い成績をとれていたと思います。しかし、それが裏目に出て、高専生になって初めて、自分より頭のいい人に囲まれて落ち込んだり、思い描いていた学校生活とは違う現実に直面したり。そんなギャップに打ちひしがれることがあります。
以下が高専生が五月病になる主な要因です。
外的要因
・試験を控えている
試験前の特有のしんどさ、プレッシャーに押しつぶされそうになり、学校を休みがちになる学生もいます。
・新しい人間関係の構築
新学期が始まり、クラス替えや進学で環境が変化し、新たな人との交流が増えることで、気付かぬうちに精神的疲労を感じます。また、高専は特殊な学校のため、癖が強い人が集まり、中学の時とは違う系統の人と関わる機会が増えます。そのため、人によっては、そりが合わず、仲良くなれなかったり、苦手意識を持つなどして、複雑な人間関係になってしまいます。
・通学の負担
高専は、多くの県では一校しか設置されていないため、遠方から通学する学生も普通校に比べて多いです。長時間の通学は身体への負担になります。そのため、余計に学校に行くことが面倒に感じてしまう高専生は多くいます。
内的要因
・勉強についていけるかの焦り
新学期が始まると学習レベルが上がるため、これからやっていけるのか等の不安や焦りが一気に押し寄せてきます。
・休み明けの学校が憂鬱
長期休みに限らずですが、楽しいことが終わった後に感じる喪失感も原因の一つでしょう。
また、遊びすぎ等も日常の現実世界に戻れなく(戻りづらく)なることもあります。
・独自のカリキュラム
高専の教育カリキュラムは、中学の延長ではなく、専門的な内容が多く含まれているため適応に時間がかかります。このギャップが高専で五月病を誘発する要因の一つでしょう。
実は5月以外でも起こりうる!
ゴールデンウイークのある5月に限らず、長期休暇は、精神が不安定になる時期だとされています。人間なら誰でも、だらだら休みたくなる気持ちがあります。しかし、そこで如何に自分を奮い立たせるかが重要になります。
五月病になりやすい高専生の特徴
・高い理想を抱えている人
中学の時は勉強ができる方で、高専に入っても上位でいられると思ったのに、高専に入った瞬間に周りのレベルが想定より高く、自信を無くしてしまう。学生生活の理想と現実の乖離を感じて、気が滅入ってしまう等が理由に挙げられます。
・物事を悲観的にとらえる人
物事には二面性があると言われる中で楽観的、所謂ポジティブな人はどんな状況でも楽しもうとします。学生のうちに少し感じ方を変えることで、これからの人生を更に豊かにしましょう!
・環境の変化を伴うストレスに弱い人
高専生の中には、特に新しい環境への適応に時間がかかってしまう人もいます。また、学年が上がると就職するか、進学するかで悩む学生も増え、将来について考えることが気づかないうちにストレスとして蓄積することもあります。
五月病の対処法とは?
・リラックスできる環境を作る
趣味に没頭し、ストレスを発散する等や身体を休める時間を作ることも大切です。
・身体を動かしてみる
運動することで、脳に繋がる神経細胞が成長し、不安やストレスを取り除くことや気分の上昇も期待でき、脳の健康にも有益で気持ちも晴れます。
・正しい生活を心掛ける
睡眠・食事・適度な運動を繰り返し続けることで、健康だった頃の生活に徐々に戻していくことも五月病の改善に期待できます。
・同じ境遇の人と話す
やはり、同じ悩みを抱えている人同士でしか分かり合えないことも沢山あると思います。共感し、されることでしか解決しない問題など、人と話すことで楽になることもあります。
学校生活が疲れて、うつ病になりそうだと感じたときは、休学も視野に入れるのもいいかもしれません。
これらを踏まえて
人間、辛くてどうしようもなく、どうしても動けなくなってしまう瞬間は誰しもあります。そんな時、無理して学校に行く必要はありません。無理のしすぎで、精神的に追い詰められてしまうと、鬱の原因にも繋がります。最悪、高専生活の5年間を棒に振ることにも繋がるかもしれません。
せっかく努力して入学した高専に五月病が原因で行けなくなるなんて、もったいないですよね。今しか出来ない学生生活を精一杯楽しめるよう、日々のストレスには適切に対応していくことが大切です。
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