
高専生活を後悔しないために!やるべきこととは?
高専での経験が人生を変える理由
高専生活は自由度が高く、多様な経験を積む機会に溢れています。しかし、ただ漠然と過ごしているだけでは、高専の持つメリットを最大限に活かせません。特に「ものづくり」に強い高専では、自ら積極的に行動しないと、その醍醐味を味わうことが難しくなります。卒業後の人生を大きく左右する重要な期間だからこそ、意識的に活動に参加し、自分の将来の選択肢を広げましょう。
高専生におすすめの課外活動とは?
高専生がぜひ挑戦してほしい課外活動として、「ロボコン」や「インターンシップ」、「学会発表」などが挙げられます。これらの活動は、自分自身の専門性や興味を広げるだけでなく、将来の進学や就職、起業などのキャリア設計にも役立つ実践的なスキルを得ることが可能です。
①ロボコン参加で得られる貴重な経験
ロボコンに参加するメリットと楽しさ
高専といえばロボコンですが、実際に参加する学生は非常に限られています。ロボコンは、「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」の略で、プログラミング系の学科やロボットを作る部活に所属している高専生が参加する大会なので、全高専生が関わるわけではありません。ロボコンへの参加は技術力だけでなくチームワークや課題解決能力も養うことができます。自分たちでロボットを作り上げる達成感や、試行錯誤を通じて得られる成長は何物にも代えがたい経験になるでしょう。
また、実際に作ったロボットをロボットコンテストで全国の高専生と競い合うことは高専ならではの環境です。自分を大きく成長させる絶好の機会です。
ロボコンを通じて伸ばせるスキルとは?
ロボコンでは、電子工作やプログラミング、メカ設計など幅広い技術スキルを学べます。また、チームで協力して課題を解決する力やプレゼンテーション能力も鍛えられるため、社会に出てから必要となる基礎力を効率よく身につけられるのです。一人ではなく、団体で協同的に何かをすることは社会に出たときに活かすことができる大きなスキルになります。
②インターンシップ活動について
インターンが将来の進路に与える影響
インターンシップは、将来就職や起業を考えている高専生にとって非常に価値のある活動です。企業の実務を経験することで、自分の適性を見極められます。また、学生時代に企業での経験を積むことで、就職活動や将来的なキャリア形成において大きなアドバンテージを得られます。
自分が行ったインターンシップの企業にそのまま就職する高専生も少なくありません。
「この企業に就職したい!」とあらかじめ考えていたら、インターンシップ中に印象付けるためにも様々なアピールをしましょう!
インターンで得られる実践力とは?
企業でのインターンは、学校での勉強では得られないリアルなビジネス経験を積めます。課題に対する現場での対応力やチームワーク、実務的なコミュニケーション能力など、社会で即戦力として求められるスキルを磨くことができます。
高専の座学や実習など普段学ばないことをインターンシップ中の業務を通して学ぶことは、どれも新鮮でとても楽しいです!

③研究活動について
低学年向け:いろいろな大会に出展する
基本的に多くの高専では4~5年に研究室に配属されます。では、それまでの低学年の間は研究できないのでしょうか?
そういうわけではありません。好きな分野を好きなだけ研究・実験して学会や大会に出展することができます。例えば、科学の甲子園です。
科学の甲子園は、高等学校等の学生がチームで理科・数学・情報における複数分野の競技を行う大会です。化学や生物などの自分の興味のある研究を先生と相談しながら行うことができます。
疑問を答えに変えることができる嬉しさや楽しさを味わうことができるのは研究活動の醍醐味です。
実際に、会場で発表することもあり学会発表とも似た部分があります!
ときにはうまくいかないことがあり、挫折することもあるかもしれませんが、研究は失敗が付き物です。それを早い段階で経験できる機会は、非常に貴重です。5年生の卒業研究に繋がる、良い経験になること間違いなしです。
他にも、数学、物理に特化した大会などもあるので興味がある方は確認してみてください!
建築の学科ではデザインコンテスト通称“デザコン”があります!!
低学年でのこのような活動は、高学年で研究室に配属された際にも必ず役立つでしょう。
高学年向け:高専シンポジウムへの参加
毎年、1月下旬に高専生対象の学会発表、高専シンポジウムが開催されます。
全国の5年生~専攻科の学生が口頭発表やポスター発表で自身の卒業研究の内容などを発表する高専版学会発表です。規模がそこまで大きくないので、楽な気持ちで取り組むことができます。
多くの高専の先生方や企業の方と意見交換できるのは非常に良い経験となります。
特に、大学編入する学生にとっては大きなアドバンテージになります!!同い年の大学生で学会発表に行く学生は少ないです。
また、卒業研究発表を控えている高専5年生にとっては卒研発表前のよい機会になるでしょう。
④留学や海外経験について
英語力を養う方法
高専生にとって留学や海外経験は、英語力の向上に加え、異文化理解や視野を広げる貴重な機会になります。特に高専卒業後に海外でのキャリアを目指すのであれば、早いうちに海外での経験を積むことが大きなメリットになります。
高専生が留学を活用すべき理由とは?
留学経験は自身の強みとなります。留学経験があれば面接などのアピールポイントになりますし、進学先や就職先の選択肢もぐっと広がります。
また、留学によって自己成長や自立心が養われ、自信にもつながります。
高専生活で勉強はどこまで重要か?
やりたいことがない場合こそ勉強を重視する
明確な目標が見つかっていない場合は、まずは勉強に力を入れることが大切です。成績が良ければ、進学や就職の選択肢が広がるため、将来的に自分のやりたいことが見つかった時にも対応しやすくなります。
なにもせず5年間過ごすことは非常に勿体ないので、日常から意識するようにしましょう!
無料勉強相談って??
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まとめ:高専生活で後悔しないために
高専生活を有意義にするためには、積極的に活動に参加し、自ら機会を掴むことが必要です。ロボコン、インターン、研究活動、海外留学など、多くの選択肢があります。
勉強だけでなく、幅広い活動を通じて自分自身の可能性を広げてください。
5年間の高専生活が有意義な時間になることを、応援しています!!

ライター情報
仙台高専マテリアル環境コースを卒業。
ニックネーム:nao
研究室では化学を専攻。コガネムシの研究をしていました。
趣味は野球観戦。楽天イーグルスを応援している仙台っ子です。