最近近くの人に「高専に行きたいの?やめとった方がいいんじゃない?」と言われたし、検索候補で、高専と調べると、「やめとけ」と出てきた。
そんな経験が皆さんも一度はあるのではないでしょうか。
本当に、高専に行っていいんだろうか。また、なぜやめとけと言われるのか。その真相を知りたくないですか?
今日は高専やめとけ、と言われる本当の理由、そして、実際の評判について紹介します。
▼高専の特徴について、こちらの記事でもまとめてあるので、興味のある方はぜひ!
高専やめとけ…そう言われている本当の理由
皆さん、高専情報を得ようとしていると、こんな検索候補が出てきたのではないでしょうか…?
「高専 やめとけ」
高専やめとけ…?
これから、高専に行こうとか、高専が気になるから情報探してたのに、何この不吉な予測検索…。
本当はやめておいた方がいいの!?
「高専やめとけ」そう言われている本当の理由をここでは明らかにしていきます。
高専やめとけと言われる理由その1
普通の高校生活を送れない可能性がある(意味深)
高専では大きく以下の特徴があります。(多くの高専の共通することですが、必ずしも全ての高専のことではありませんので、しっかり自分の気になる高専はこれに当てはまるのか調べていきましょう)
・制服がない高専がある
これは何を意味するかというと、「制服デート」や、「制服で遊んだり、ディズニーに行ったり」ができないことを指します。制服は高校時代におけるシンボルです。制服がある高専もありますが、ない高専も多いため、この高校ならではのきらきらした青春を高専では過ごせない可能性もあります。
・女子が少ない
これは女子に対しても、男子に対しても大きなことです。女子は最初男子の多さに圧倒されますし、男子はだんだん女子に対する対応がわからなくなってくる可能性があります。これによって、高専女子は男子に対し免疫ができ「サバサバ」、高専男子は女子に対する免疫が下がり「高専病」になると、高専生の中では言われています(諸説あります)
普通高校では、基本的に男女の比率が同じくらいのところが多いため、やはり、この点からみても、よくも悪くも普通の高校生活を送れない可能性があります。
・5年間クラスメンバーが同じ
高専では、学科ごとにクラスが1年生から変わらないため、5年間、クラスのメンバーがほぼ同じです。(留年生がいる場合は、多少メンバーが変わります)。恋愛が発生し、終了すれば、それはそれで気まずい場合もありますし、仲の悪い子がいた場合は、きちんと距離をうまく保つ必要があります。一方、5年間と言う長い期間を一緒に過ごし、強い信頼関係を築くことももちろんあります。そのため、高専での友達が生涯の友達になることもありますので、5年間でクラスメンバーともバランスをとって過ごしていくといいかもしれません。
・赤点ラインが高い
高専生間では当たり前の存在、「留年生」ですが、この留年生が出てしまう大きな理由があります。それは赤点ラインが、普通の高校より高く設定されています。私の高専では、欠点と言われる赤点は「60点(59点以下)」でした。これを全ての教科で達成することは結構難しいです。不得意教科ももちろんあります。しかし、留年はしたくありません。そのため、勉強はしっかりしなければなりません。普通の高校より、おそらく定期試験のハードルは高いと言っていいでしょう。
ここまでの内容で、ご不明な点はございましたか?
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高専やめとけと言われる理由その2
高専生自身が言っている場合、愛の裏返し。
高専の先輩や、高専卒業生が言っている場合…それは、本当に思っている場合もありますが、実は愛の裏返しだったりします。高専生は何かと普通の高校生と距離があるため、自分たちをなぜか卑下する学生が多いです。しかし、実際の周りの評価はそれほど悪くありません。むしろ良いです。しかし、自信があまりないため、「高専やめとけ」なんて言ってしまう、恥ずかしがりやさんが多いのです。
また、高専生は普通の高校生と比べ、実習やレポートの数が多く、辛いことも多いです。この観点からしても、高専生自身は「やめといた方がいい」という理由もわかりますが、これについては後々自分の力になることです。
ぜひ、高専生が「高専やめとけ」と言っている際は、「なぜですか?」と聞いてみてください。案外悪くない答えが返ってくるかもしれません。(必ずではありませんが)
高専やめとけと言われる理由その3
本当にその人に合わないから言われている。
お父さんやお母さん、もしくは親戚の方などから言われる場合や、これまで長い期間お世話になっている方から言われる場合、もしかしたら「あなたに合っていないから」と親切心で「高専やめとけ」と言われる可能生があります。高専やめとけと言われる特徴のひとは以下のような特徴があります。
・数学や理科など、理系科目に重度の苦手意識がある
高専において特に数学は5年間ずっとついて回ってくる科目です。この科目に重度の苦手意識がある場合は、高専に入っても苦しい思いをするだけですので、せめて数学が解けて特に苦手意識がない方がいいかもしれません。
・5年間同じ環境下で勉強に励むという覚悟がない方
5年間は長いです。その期間、思春期を迎えるため、3年生あたりで辛くなってくる学生も一定数います。そのため、何が合ったとしても5年間生き抜いていくという覚悟がないと、高専に入学できても途中で他の進路に変更される可能性が高くなります。
・専門に対する興味がない方
最低限これはクリアしておく必要がありそうです。「その高専にある学科の専門に興味はありますか?」この質問がNOである場合は、高専に入学できたとしても、楽しい高専生活を送れない可能性が高いため、しっかり専門に対する関心が合ったほうがいいです。
リアルな高専の評判は?
では実際の高専の評判はどうなのでしょうか。いろんな企業の方、地域の人と出会ってきた私、元高専生が感じた、実際の高専の評判を少しご紹介していきます。
「高専生って専門性が高いよね」
このセリフ、よく言われます。やはり、高校1年生の代である、16歳から専門知識を学んでいくため、専門知識は大学から開始されるより、より浸透しています。普段の言動からのそれが見受けられることもあります。
そのため、就活などで外部の人と話す際は、必ず「高専生は専門性が高いから、即戦力になるよね」と言われます。
「真面目で優秀」
これ本当に言われます。どこに行っても。高専生は真面目な人が多く、優秀な子が多いねと多くの方に言われてきました。この要因としては、やめろと言われる理由の一つにありましたが、真面目に日々過ごしていないと、実習もせず、レポートも出さないそうなってくると留年の危機になります。そのため、高専生は普段から真面目であるのではないかと考えられます。
就活や、企業の方とお話しする際にも、「高専生は真面目で優秀だから、ぜひ採用したい」とお話しされる方は多いです。
「いい意味でも悪い意味でも頭が硬い」
これまで専門を学んできた身として、いい意味で頭が専門に染まっていて、悪い意味でも専門で固まっています。こちらはどちらの意味でも褒められたり、少しご指摘のようにもされますが…。
自己分析と高専の分析をしてみよう
高専やめとけよと言われる理由は以上になりますが、実際に自分に合わない人が高専に行ってしまった場合はとても大変なため、「高専はやめとけ」と言われる大きな理由であると思います。
高専は1年生から、専門知識を学ぶことができますが、その専門知識をしっかり勉強できない場合、留年などになる可能性があります。これは高専に限ったことではありませんが、「合う人には合うが、合わない人には合わないんです」。
それを避けるにはどうすればいいのか…。それは
自分の分析をすること
です。進路を決めるに当たっても、自分をしっかり知ることは重要です。高専が気になってきたならば、
「なぜ高専に興味を持ったのだろう」そこを深掘りしていき、高専に自分が合っているかどうかをしっかり考えていきましょう。
高専をしっかり知っていこう
今回は高専やめとけと言われる理由と実際の評判について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
私自身、そんなことを言われたことはありませんが、検索などで出てくると不安になりますよね。大丈夫です。私は高専に行ってよかったです。
初対面の人たちに説明したりすることは難しいですが、それを通じてその人と仲良くなれたり、1つの専門を極めることで見えてきたものもたくさんあります。
私からすれば、「高専いっとけ」という感じです(笑)
受験勉強で疲れたとき、ぜひ、またこのブログに遊びに来てくださいね。
それでは最後に、この記事のまとめです
- 高専やめろと言われる理由は大きく3つ
- 1. 普通の高校生活が送れない可能性がある
- 2. 高専生自身が言っている場合、愛情の裏返し
- 3. 本当にその人に合わないから言われている
- リアルな高専の評価は高い
- 自己分析もしながら、自分にあっているか考えることが大切
今回実際に、高専やめとけと言われている本当の意味を紹介してきましたが、やめとけと、いっとけというのは、人によって様々です。人は自分のものさしを自分の中に持っています。これはいい、これは悪いと言ったものです。それは人によって本当に様々です。今回はやめとけという視点に注目しましたが、改めて自分の中の物差しはどうなのか、情報をしっかり得て、自分の中で考えてみてください。きっとこれからの人生にも役立つはずです。
「高専が気になってきた」という方も、「もうちょっと高専について知りたいな」というかたも、ナレッジスターのブログでは高専に特化した情報をお届けしていきます。今後も、高専を目指す人を応援するためにも、有益な記事を紹介していきます。
最後までご覧いただきありがとうございました!
ここまでの内容が分かったあなたは、もう立派な高専受験生!
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今回は呉高専環境都市工学科、専攻科卒、下岡優希が担当しました。