
はじめに
高専入試は高校入試より約1か月早く、しかも数学・理科が1.5~2倍の傾斜配点になる普通高校には見られない特殊な試験内容です。
併願制度を使えば、公立高校をすべり止めにしつつチャレンジできます。
高専入試を勝ち切る最短ルートは、夏までに全教科を先取りし、秋冬に過去問で得点力を固めることです。
高専は国立・公立・私立の3タイプ
全国58校のうち国立51校が多数派です。学費は大学の半分ほどで、最新の実験設備が利用できます。公立・私立は自治体や学校法人の特色が強く、ロボコンや海外研修が充実している高専もあります。校風や寮の有無も合わせて比較しましょう。
こちらの記事で詳しく解説しています!
高専とは?高専入試、進路、偏差値などの特徴を徹底解説!
入試時期は高校より1か月早い?
推薦入試は1月上旬~中旬、学力入試は2月初旬の予定です。公立高校の一般入試(3月上旬)とは重ならず、日程面でゆとりがあります。内申点は、3年生の後期中間試験までが加味されるので念頭に置いておきましょう。
併願受験で受験できる機会が増える?
高専は独立行政法人国立高等専門学校機構なので、公立高校と別枠で出願できます。「高専→私立→公立」と三段活用すれば、最大4回以上受験機会を得られます。出願締切や併願ルールは地域ごとに異なるため、中学校の先生と早めに確認しましょう。
併願の落とし穴はここでチェック → 高専入試直前の過ごし方

試験科目と傾斜配点のしくみ
国立高専の学力入試は5教科が基本。ただし数学・理科に1.5~2.0 倍係数をかける学校が多く、1問のミスが大きく響きます。公立・私立高専には4教科型(社会なし)や3教科型もあり、得意科目を生かしやすい配置です。
高専によって異なる出題がされることもあるので募集要項を念入りに読みましょう。
数学理科に傾斜が集中
数学を満点100→150点に拡大すると、計算ミス1点が実質1.5点の失点になります。夏までに公式暗記とケアレスミス対策を徹底しましょう。
問題傾向は理数重視&マーク式
国立高専は全教科マークシート式です。数学は相似・円周角・三平方など中3後半単元が約6割を占めます。英語長文には計算問題が出る年もあるため、英文を読みながら数式を立てる練習が欠かせません。
出題レベルと倍率をデータで確認 → 全国の高専の偏差値と倍率まとめ
推薦入試の評価基準とコツ
推薦は調査書点(内申)が合否の8割を占める高専が多いです。平均評定4.0が目安ですが、学校によって3.8~4.3まで幅があります。面接は全校必須で、志望理由・将来像・好きな理系分野を3分程度で話せるよう練習しましょう。
学力入試へ向けた年間学習計画
夏:中学3年生の全範囲終了 → 秋:過去問3周 → 冬:弱点補強が王道です。理数の得点率が75%を超えたら、国語と英語の読解速度アップへ比重を移しましょう。
過去問は5年分×3周を目標にし、解説直後に類題を解いて定着を図りましょう。
寮生活や学費のリアルも忘れずに
遠方受験を考えているなら、寮の雰囲気や費用もチェックが必要です。
仙台高専の紹介記事では、寮の設備や男女比などが詳しく紹介されています。
学費・寮費の総コストは国公立と私立で大きく異なります。最新の無償化制度もまとめた記事があるので参考にしてください。
無料勉強相談って??
「高専に行ってみたいけど、勉強についていけるか心配…」、「受験対策は何から始めればいいの?」と不安に感じている方もいるかもしれません。そんな方のために、高専入試に特化した学習塾・ナレッジスターでは無料の勉強相談を実施しています。高専受験のプロである講師陣が、一人ひとりの状況に合わせてアドバイスしますので、安心してご相談ください。あなたもナレッジスターと一緒に、高専合格への一歩を踏み出してみませんか?きっと夢への道筋が見えてくるはずです!
まとめ:高専入試を戦略的に攻略しよう
高専入試は時期が早い・理数重視・併願可の3拍子が特徴です。
内申を確保しつつ、夏までに理数を先取りし、秋冬に過去問で仕上げれば合格は射程圏内に入ります。オンライン講座や無料相談を賢く活用して、2025年春を笑顔で迎えましょう。
よくある質問(Q&A)
社会がない高専受験でも社会は勉強すべき?
面接で時事を問われることがあるので、授業レベルは維持しましょう。
平均評定3.8でも推薦合格できる?
評定の基準が3.8の高専もあります。募集要項を確認し、面接対策を強化しましょう。
英語長文と計算が不安です。
過去問5年分で形式に慣れ、数値をメモする習慣を付ければ大丈夫です。

ライター情報
仙台高専マテリアル環境コースを卒業。
ニックネーム:nao
研究室では化学を専攻。コガネムシの研究をしていました。
趣味は野球観戦。楽天イーグルスを応援している仙台っ子です。