まだ間に合う!?夏から始める高専受験で大切なこととは!?

高専とは

 
中学卒業から5年間を通して、エンジニア育成のために専門的な技術と知識を、身につけるための高等教育機関です。こちらの記事で、高専の特徴について詳しく解説しているので、興味のある方は是非、ご覧ください。

夏休みからの対策で間に合う?

 結論から言うと、やはり人によって変わります。私自身は、夏休みと冬休みを活用して集中して勉強し、無事に合格することができました。そして友人の中には、冬休みから本格的に受験勉強を始めて合格を果たした人もいます。しかし、「間に合う」と言い切ることは難しく、それは受験生によってさまざまな要素が影響するからです。今回は、その理由や具体的な学習方法についてお話しします。

自分の現状を把握しよう

 まず、重要なのは自分の学力や内申点をしっかり把握することです。中学1年生から3年生までの内申点や過去のテスト成績を振り返ってみることが大切です。特に、数学や理科、英語は高専の入試で重要な科目なので、これらの教科に重点を置いて自分の理解度を確認してみてください。

勉強計画を立てる

 夏休みや冬休みは、まとまった時間が取れる貴重な機会です。ここでしっかり勉強を進めるための計画を立てることが欠かせません。目安としては、以下のポイントを考慮して計画を立てましょう。

目標を設定

 特に、特別選抜は受験する高専によって入試方法が異なるため、高専の過去問を分析し、目指す点数や合格基準を明確にします。また、一般入試でも、普通高校とは試験形式が全く異なるマークシート方式のため、塗り間違いなどが無いように、慣れておきましょう。

時間の配分

 約半年という限られた短い期間で、一日の中でどの教科にどれだけ時間を割くか慎重に計画を立てます。特に苦手な教科には多めに時間を取るよう意識しましょう。

休憩と復習

 長時間の勉強は疲れや集中力の低下を招くので、適度に休憩を入れ、復習も忘れずに行います。

効率的な勉強法

 夏休みからの勉強を効率よく進めるためには、自分に合った勉強法を見つけることが大切です。一例ですが、以下の勉強方法もありますので、是非ご参考にしてみてください。

傾向と対策を考える

 当たり前ですが、受験の傾向をつかむために、過去問を中心に勉強します。解いた後は必ず復習を行い、理解できていない部分を洗い出します。

仲間との勉強

 高専受験生は数少なく、1つの中学校から毎年1人出るか出ないかくらいです。そのため、高専塾のコミュニティや、オンラインツールを使い、高専受験をする仲間を見つけて、一緒に勉強することで、お互いに教え合ったり、モチベーションを維持することができます。

オンラインリソースを利用

 最近では、多くのオンライン教材や動画講座があるため、自宅でも手軽に勉強ができます。自分がわかりやすく、興味を持てる授業をしてくれる講師を探すと良いでしょう。

夏休みからの受験に向けての心構え

 一番大切なのは自分の気持ちです。受験勉強が始まると、時には不安や焦りを感じることもあるかもしれません。そんな時は、自分の成長や友人の成功体験を思い出して、前向きな気持ちを持つようにしましょう。
私の友人の中には、冬休みから特別選抜の勉強を始めて合格を勝ち取った人もいますが、彼は効率よく身に付けられるように、その時期から全力を尽くして取り組みました。もちろん、各自の状況や学力によって変わるため、一概には言えない部分もありますが、それでも努力次第で十分に合格のチャンスは広がります。

私の実体験

 実際に私も、高専を受験すると決めたのは8月に入ってすぐのことでした。私も夏休みから高専受験勉強を始めました。以下が、半年という短い期間で効率的に勉強するために心掛けたことです。

誘惑に打ち勝つには?

 家の中では身の回りに、スマートフォン、ゲーム機、漫画などの娯楽がある中、一人きりで集中できるのかどうか不安ですよね。特に、私は通塾していなかったので、学校がある日は放課後、ない日は丸一日、一人で勉強していました。そんな私がおススメする誘惑に打ち勝つ方法は、

  • スマホを触ってもいいけど時間を決める。
  • 適度に休息を挟む。
  • 勉強場所を工夫する。
  • 小さな目標を設定する

何事も「絶対ダメ!」と言われると逆にしてしまいたくなり、集中力も持続しません。そのため、自分にとって現実的で、無理なく実行できるルールを作ることが大切です。例えば、スマホを触る時間を決めて、その時間以外は視界に入らないようにする。これだけで、気持ちの上でもかなりリフレッシュできます。
また、勉強場所を変えてみるのも効果的です。いつもと違う場所、例えば図書館やカフェで勉強すると、気分転換になり、新しい集中力が湧いてきます。さらに、適度に休息を取ることは非常に重要です。勉強時間の合間に、短い休憩を入れることで脳をリフレッシュさせ、集中力を保つことができます。
そして、小さな目標を設定することも、モチベーションを保つために有効です。大きな目標に向かっていると、途中で挫折しそうになることもありますが、細かく分けた短期的な目標を設定することで、達成感を味わいながら前進できます。例えば、「次の30分でこの問題集を10ページ進める」といった具体的な目標を立てると良いでしょう。達成したら自分にご褒美をあげるのも、楽しみながら頑張るコツです。

勉強で苦労したこと

 高専の入試は、出題問題の傾向が普通高校とは少々異なり、マークシート方式です。中学校の定期テストや、模試などもマークシートではないため、高専の過去問を何度か解いて、練習しなければなりません。その分、普通校に比べるとなれる時間が必要になります。また、理数科目は応用問題も多いため、難しく苦労しました。また、周りの友達で高専を受験する子がいなかったので、困ったことがあっても詳しく聞けなかったり、同じ時期から勉強する子がおらず、一人孤独に感じていました。

受験当日に思ったこと

 私は中学受験はせず、市立の中学校に進んだので、高専受験が人生初めての受験でした。まず、当日の朝を迎えて思ったことは、「いよいよこの日が来てしまった…」でした。いくら模試を受けて試験慣れしたといえども、本番の試験は特有の緊張感が張りつめていました。いざ、席に着き、試験を受ける体制になった時も、入試対策は嫌というほどしたのに、「なんでもっと勉強しなかったんだ…。」と自分を責めてしまいました。終わってからはとにかく、「落ちた。」と繰り返し呟き、悲しみと同時に、目下の目標だった特別選抜を終えて、ホッとしている自分もいました。結果は嬉しいことに、無事に合格できたのですが、やはり、できるだけ早い段階から受験勉強はするべきだと再確認しました。

自分の受験を振り返って

合格を目指して半年間、タイトなスケジュールを立てて取り組んだため、正直なところ少ししんどい時期もありました。しかし、諦めずに真剣に勉強を続けることで、合格のチャンスは確実に広がると実感しました。努力を重ねることで、自分の成長を感じられたことが何よりの励みとなり、最終的には目標を達成することができました。この経験を通じて、どんなに厳しい状況でも、真剣に取り組む姿勢が大切だと強く思います。

まとめ

 高専受験について、夏休みからでも対策が間に合う可能性があるとは言えますが、それは個々の状況によって大きく異なることを理解しておく必要があります。自分の学力、内申点、周囲の環境、勉強にかける時間、さらにはメンタル面など、さまざまな要素が受験の結果に影響を及ぼします。しかし、努力次第で多くの人がチャンスを掴んでいるのも事実です。
春から始める人も、夏から始める人も、それ以降に始める人も、自分の持てる全力を尽くして、合格を掴み取りましょう!

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ライター情報

所属高専:大阪公立大学工業高等専門学校
学科:総合工学システム学科 エレクトロニクスコース
ニックネーム:かれん
《自己紹介》
高専2年生のひよっこライター。特技は人前で緊張せず話せること。
高専のことは他の学生よりすこーしだけ詳しいハズ…です。

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