はじめに
高専に進学するのが自分に合っているのか、迷っている中学生のみなさんへ。高専は、普通高校とは異なる進路選択となるため、不安を感じるかもしれませんが、実は自分の適性を知ることで、高専への向き、不向きが分かります。この記事では、高専に向いている中学生の特徴を5つのポイントに分けてご紹介します。これからの進路選びに役立つヒントのために、ぜひチェックしてみてください。あなたの「好き」を力に変え、充実した学校生活を送るための第一歩を踏み出しましょう!

高専に向いている中学生とは?
「高専って自分に向いているのかな?」と疑問に感じていませんか。
今回は、高専に向いている中学生の特徴を5つに分けて解説します。
複数当てはまれば高専で充実した学校生活を送れる可能性大です!自分の適性をチェックしながら、将来の進路選びに役立ててみてください。
なお、「そもそも高専ってどんな学校?」という方は、まずは高専の基礎情報をまとめた別記事も参考にしてください。
https://know-star.com/blog/kosen-info/kosen-toha/
それでは高専適性診断、スタートです!
1,専門科目に興味がある
高専に向いている中学生の第一の特徴は、専門科目に強い興味があることです。
中学校までの間は、専門科目というのは存在しません。高専では入学直後から機械工学や情報工学などの様々な専門科目の勉強が始まります。
「好きこそものの上手なれ」ということわざがあるように、好きな分野であればあるほど熱中できて上達も早いものです。例えば、ロボットやエンジンなど機械いじりが大好きだったり、プログラミングや建築デザインに興味があったりする人なら、高専の授業や実習でそれらに触れる時間が毎日ワクワクするでしょう。
高専では専門的な技術や知識を実験や実習を通して実践的に学ぶ機会が多く、「ものづくりに興味がある」、「好きな分野をとことん勉強したい」という中学生にとって、高専はまさに「好き」を力に変えて成長できる環境といえます。
2,理科や数学が好き
2つ目の特徴は、理科や数学など理系科目が好きなことです。
高専のカリキュラムでは、これら理数系の基礎科目がとても重要な土台となります。専門科目の多くは中学までに学んだ数学・理科の知識を応用した内容です。そのため、理系科目が苦手だと高専での授業についていくのが大変になるかもしれません。
実際、高専の授業は高校3年間で習う範囲を約2年で学ぶほど、授業スピードが速いです。特に数学は普通高校に比べて2倍の速さで進みます。しかし、「理科の実験が好き」、「数学の問題を解くのが楽しい」と感じる人なら、このスピード感もむしろ面白い・楽しいと感じるでしょう。
理数科目が好きであれば、高専での専門科目への意欲も深まり、課題やテストにも積極的に取り組めるはずです。高専生活を乗り切る上で、理科・数学への興味はとても重要です。
3,やりたいことに打ち込む意欲がある
3つ目のポイントは、自分のやりたいことに思い切り打ち込む意欲があることです。
高専生は放課後や週末に比較的自由な時間が多くあります。授業が16時前に終わったり、夏休みや春休みが長かったりするためです。そのため、好きなことに取り組める環境が整っていると言えます。例えば、高専といえば毎年盛り上がる「高専ロボコン(ロボットコンテスト)」が有名ですが、ロボコンの部活(いわゆるロボット研究部)に入って大会に全力で取り組むも良し、電気工事士など将来役立つ資格取得の勉強に挑戦するも良し、と自分次第でさまざまなチャレンジができます。高学年(4~5年生)になるとレポート課題や卒業研究などで忙しくなりますが、それにより計画の立て方を学ぶこともできます。「これだけは頑張りたい」という夢中になれる目標がある人にとって、高専の5年間は大きく成長できる時間になるでしょう。やりたいことが明確にある中学生は、高専進学をぜひ前向きに検討してみてください。
4,校則に縛られずおしゃれを楽しみたい
4つ目の特徴は、校則に縛られずに自分らしいおしゃれを楽しみたい人です。一見、勉強と関係ないように思えますが、自分のスタイルを大事にしたい中学生にとって高専の自由な校風は大きな魅力です。多くの高専では制服がなく私服通学が基本です(3年生まで制服という高専もあります)。高校のように毎日決まった制服を着る必要がなく、好きな服装で通学できるため、ファッションやおしゃれを楽しみたい人には嬉しいですね。
髪型やアクセサリーに関する校則も高校ほど厳しくなく、学校によっては1年生から髪染めやピアスが許可されている高専も存在します。仙台高専や木更津高専では1年生のときから髪染めやピアスがOKです。もちろん「学生らしい服装で」という最低限のルールはありますが、細かな規則に縛られることなく自分の個性を表現できます。
「高校の制服や校則が窮屈…」と感じている人には、高専ならではののびのびとした校風がピッタリでしょう。毎日自分らしいスタイルで登校できることも、高専生活の楽しみの一つになります。
5,何かの「オタク」気質がある
5つ目のポイントは、何か一つのことにとことん熱中する「〇〇オタク」気質があることです。ここで言う「オタク」とは、アニメやゲームに限らず、自分の興味ある分野に深く詳しい人のことを指します。高専に行くと分かりますが、アニメやアイドルなど多種多様な趣味をもつ学生が沢山います!
「〇〇ならあの人に聞け!」と言われるようなパソコンオタク、車オタク、鉄道オタク…など、中学時代まではなかなか出会えなかったようなレアな趣味仲間が見つかります。
もしあなたが「周りに同じ趣味の友達がいなくて寂しい…」と感じていたとしても、高専ならきっと話の合うクラスメイトや先輩に出会えますよ。同じ趣味・熱意を持つ仲間と切磋琢磨できるのは、高専ならではの特徴です。また、高専生同士の繋がりも豊かで、自分の学校だけでなく全国の高専生と交流できるコミュニティも存在します。高専生・OBが参加する「高専人会」や、全国の高専生が集まるオンラインコミュニティなど、視野を広げればさらに多くの仲間と知り合うことも可能です。
同じ「好き」を共有できる友人に囲まれて過ごせる5年間は、きっと刺激に満ちた素晴らしい時間になるでしょう。

高専生に聞く高専向きな中学生の特徴!
今回、高専生が思う「高専に向いている人の特徴」について、リアルな意見を集めました!ぜひ参考にしてみてください!今回のアンケートでは、高専1年生の方、高専OB・OGの方に答えて頂きました。
高専生が思う高専に向いている人の特徴とその理由!
①技術が好きな人、技術を使って何か作るのが好きな人
- 好きな人ほど伸びやすい環境が用意されてるから。
②周りと違うことがしたい人
- 高専は他の高校と内容が違ったり、スピードが速いから。
③将来があまりにも定まっていない優柔不断な理系分野に興味を持っている人
- 高専に行くことで将来の視野をあえて狭めることができるため、高校よりも長く悩むことができる。
④自主的に勉強できる人
- 高専は1年生から勉強するレベルが高いのに加え、一般教科(数学)は深く学習せずに次に進むため自分で調べて理解しないといけないから。
無料勉強相談って??
「高専に行ってみたいけど、勉強についていけるか心配…」、「受験対策は何から始めればいいの?」と不安に感じている方もいるかもしれません。そんな方のために、高専入試に特化した学習塾・ナレッジスターでは無料の勉強相談を実施しています。高専受験のプロである講師陣が、一人ひとりの状況に合わせてアドバイスしますので、安心してご相談ください。あなたもナレッジスターと一緒に、高専合格への一歩を踏み出してみませんか?きっと夢への道筋が見えてくるはずです!
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まとめ
紹介した5つの特徴のうち、あなたはいくつ当てはまりましたか?
当てはまる項目が多いほど、高専で楽しく充実した学生生活を送れる可能性が高いと言えます。逆にほとんど当てはまらない場合は、無理に高専を選ぶより普通高校の方が合っているケースもあるでしょう。ただし、「理科は苦手だけどロボットは作りたい!」など強い意欲や興味が1つでもあるなら、高専で新しい自分を発見できるチャンスがあります。
好きな分野への意欲がある人なら、高専入学後の努力で苦手な分野を得意分野に変え、成長していける可能性は十分にあります。
高専は、あなたの「好き」をとことん突き詰められる最高の環境が整っています。高専はレポート作成や専門科目の勉強など大変なこともありますが、それ以上に自分の好きなことに打ち込める楽しさや同じ志を持つ仲間と出会える可能性が詰まっています。
もし今回の適性診断で「自分は高専向きかも!」と思ったら、ぜひ高専進学に挑戦してみてください!
高専受験生や保護者の皆さまにとって、少しでも参考になれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。最高に楽しい高専生活を送ってください!

ライター情報
仙台高専マテリアル環境コース卒業。
ニックネーム:nao
研究室では化学を専攻。コガネムシの研究をしていました。
趣味は野球観戦。楽天イーグルスを応援している仙台っ子です。