【2025年版】受験生必見!中学校と高専の違いを徹底比較

はじめに

 高専は中学校や普通高校とは異なる「高等教育機関」です。5年間にわたる専門カリキュラム、90分授業や単位制、寮生活や学生主体の行事運営など、自由度が高い反面、自己管理や計画的な学習が欠かせません。本記事では「教育機関の違い」「学校生活」「学び方」「先輩との関係」「講師陣」「コミュニティ」の6つの視点から、入学前に知っておきたいポイントを詳しく解説します。

高専と中学校の教育機関の違いとは?

高専での自由度と自己責任

中学校では「生徒」として教員のサポートを受けながら学習を進めますが、高専では「学生」と呼ばれ、大学と同じ高等教育機関として扱われます。履修登録や時間割の組み立て、課外活動の選択はすべて自己責任になります。もちろん校則やサポートはありますが、自分で計画しなければ学習が遅れ、単位取得や進級に影響します。また、中学校が義務教育であるのに対し、高専は専門性を追求する場です。カリキュラム上、科目選択や研究テーマなど、自ら決める自由が大きい一方、自己管理能力が問われる点を覚えておきましょう。カリキュラムを十分に理解せず、怠惰な生活を送っていると留年などの危険性が出てきます。

詳しくは高専とは?高専入試、進路、偏差値などの特徴を徹底解説!をご覧ください。

高専の学校生活の自由と自己責任

私服・ヘアメイクにおける自由度

多くの高専では私服登校です(1〜3年次は制服の高専もあります)。髪色やピアス、メイクも基本的に自由で、自分らしいスタイルを楽しめます。校則はありますが「自己責任で節度を守る」ことが前提です。自己表現の幅が広がる一方、他者への配慮や場の空気を読む力も同時に求められる点に注意しましょう。

学生主体の行事運営

生徒会ではなく学生会が行事の企画・予算編成・スポンサー交渉まで担当します。中学校のように先生主導ではなく、アイデア出しから実行までを学生が主体的に行うため、企画力や交渉力、実行力が大きく伸びます。責任は重いものの、社会に出る前の貴重な経験となります。
特に体育祭や高専祭などの行事では学生が一丸となって完成させる行事です。是非一度高専祭に参加し、高専生の凄さを実感してみてください!

(参考:高専って本当に楽しい?自由すぎる毎日と成長できる5年間

通学生と寮生の通学スタイル

通学生は公共交通機関や自転車で長時間かけて通うことが多く、一方で全寮制の高専も珍しくありません。寮生活では門限や共同生活のルールがあり、時間割外の学習会やレポート提出など切磋琢磨できる環境が整っています。自宅・寮どちらも「自己管理」が鍵となります。

高専における男女比と学科選びのポイント

理系学科が多い高専では全国平均で女性比率は約3割。学科によっては1割以下のところもありますが、ビジネスコミュニケーションや国際ビジネスなど文系学科も増加中です。男女比だけでなく、自分の興味や将来像と学科内容を照らし合わせて選ぶことで、5年間の学びが有意義になります。

工学系の学科では、生物や化学系の学科は女子の比率が電気や機械系の学科に比べて多い印象です。

5年間一貫教育がもたらす先輩後輩関係の変化

高専は5年制のため、最上級生は20歳前後。入学年齢が15歳と早いため、先輩後輩の年齢差が最大5歳に達します。大学に近い雰囲気の先輩と交流することで、学習や進路設計の視野が大きく広がります。呼び方も「○○先輩」ではなく名前+「さん」で呼ぶなど、中学校時代とは異なる人間関係構築の経験が積めます。

高専の授業カリキュラムと学習スタイル

早い授業進度と90分授業の特徴

高専の授業は90分×詰め込み型で進行が非常に速く、高校3年分の数学範囲を2年次で終了し、大学レベルの内容も導入されます。内容を浅く広く学びます。集中力を維持しながら短時間で多くの知識を得ることが求められます(詳しくは高専の授業形態と赤点の仕組み!)。

演習時間の少なさと自己学習の重要性

授業内の練習時間は限られているため、理解→演習→練習の3ステップを授業外で自ら重ねることが必須です。授業でわからなかった部分は放置せず、ウェブ教材や先輩ノートを活用して定着を図りましょう。

単位制による留年制度の仕組み

高専は単位制を採用し、一定の成績基準を満たさないと進級できません。不合格科目がある場合は再試験や追講で補う「仮進級」制度もありますが、基準を満たせないと留年となります。詳しくは仮進級との違いと留年の仕組みを参照してください。
高専には必修科目と選択科目がありますが、必修科目は絶対に合格しなければいけない科目であることを頭に入れておいてください!

実験とレポート課題で身につく実践力

専門科目では実験装置を使った実習が多く、レポート提出が必須です。

データ解析や報告書作成を通じて、研究・開発職で必要となる実践力が自然と養われます(参考:高専の意外なメリットとデメリット)。

高専の先生の授業の教え方って?

高専は教えるための教員免許は必要なく、教員は教員免許を持たない研究者や企業出身者が多いです。専門の最前線で活躍するプロから直接学びます。講義はディスカッションや課題ベースが中心で、「教えてもらう」姿勢ではなく「学びに行く」主体性が求められます。
もちろん板書が主体の教え方の先生もいらっしゃいます。

ユニークな高専生の雰囲気とコミュニティ

高専にはアニメ・鉄道・プログラミングなどユニークな趣味を持つ学生が多く、それぞれが小さな「島」を作るようにコミュニティを形成します。中学校や高校のようなスクールカーストはなく、多様な価値観が尊重される環境です。自分らしさを活かせる仲間と出会えるのも高専の魅力です。

無料勉強相談って??

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まとめ:高専入学前に押さえておきたいポイント

  • 高専は自由度が高い高等教育機関。自己管理能力が必須
  • 5年間の専門カリキュラムで実践力が身につく
  • 90分授業と単位制への備えが必要
  • 寮生活や学生会活動を通じて社会人基礎力が鍛えられる

FAQ:高専生活のよくある質問

Q1. 留年しないための勉強法は?
→ 「理解→演習→練習」の3ステップを授業外で必ず行い、毎日30分の復習タイムを習慣化しましょう。

Q2. 寮生活のメリット・デメリットは?
→ メリットは切磋琢磨できる共同生活環境。デメリットは門限や寮の決まり事でプライベートが制約される点です。

Q3. 学生会活動への参加方法は?
→ 入学後すぐに学生会の説明会があり、先輩と相談しながら希望の部門に申し込めます。

以上のポイントを押さえ、安心して高専生活への一歩を踏み出してください!

ライター情報

仙台高専マテリアル環境コースを卒業。
ニックネーム:nao
研究室では化学を専攻。コガネムシの研究をしていました。
趣味は野球観戦。楽天イーグルスを応援している仙台っ子です。

\新中3生向け!/