
はじめに
「高専って研究するんでしょ?」
そんなイメージを持っている人は多いと思いますが、実際にどんなことをするのかまでは、なかなか想像しづらいのではないでしょうか。
その中でも、高専生にとって大きなイベントのひとつが卒業研究発表です。
さらにその先にあるのが「学会発表」。名前だけ聞くと、どこか遠い世界の話のように感じるかもしれません。
しかし実際には、高専生でも学会発表を経験することは珍しくありません。
この記事では、「研究発表ってどんな感じ?」「学会ってお偉いさんたちが発表するところじゃないの?」といった疑問に答えながら、高専における研究発表のリアルを紹介していきます。
そもそも研究発表って何をするの?
研究発表とは、自分の研究内容を他の人に伝える場です。
高専では主に、
- 研究の背景(なぜそのテーマをやっているのか)
- 実験方法
- 得られた結果
- 考察(結果から何が言えるのか、なぜそうなったのか)
といった内容を、スライドを使って発表します。
聞いている側は、同じ研究室のメンバーや先生だけでなく、他の学生や外部の研究者であることもあります。
つまり、「分かっている人」にだけ伝えればいいわけではなく、誰にでも伝わるように説明する力が求められます。
高専で研究発表をするタイミング
高専では、研究発表の機会はいくつかあります。
まず大きいのが、卒業研究発表(5年生)です。
これは全員が経験する発表で、いわば高専生活の集大成です。
一方で、4年生の段階から研究室に配属される学校では、
- 研究室内での中間発表
- 雑誌会(論文紹介)
- 学内発表会
といった形で、徐々に発表に慣れていきます。
つまり、いきなり本番ではなく、段階的に発表力を鍛えていく仕組みになっています。
学会発表ってなに?高専生でも出るの?
学会発表とは、大学や企業の研究者が集まる場で、自分の研究を発表することです。
「それって大学院生がやるものじゃないの?」と思うかもしれませんが、高専生でも参加するケースはあります。
特に専攻科生や、研究が進んでいる本科生は、指導教員の推薦で学会に参加することがあります。
学会には主に2種類あり、
- 口頭発表(スライドを使って発表)
- ポスター発表(ポスターを前にして説明)
という形式があります。
高専生の場合は、ポスター発表から経験することが多い印象です。
実は、高専生を対象にした高専シンポジウムが年1度開催されています。
場所は毎年異なります。実際に高専5年生のときに高専シンポジウムに参加し、学会発表デビューとしては最適だと感じました!!卒業研究発表の時期と近いため、卒業研究の前に参加してみるのも良いかもしれません!
学会発表は“行事”なのか?
ここが気になるポイントだと思います。
結論から言うと、文化祭や体育祭のような“全員参加の行事”ではありません。
学会発表は、
- 研究がある程度進んでいる
- 教員から推薦される
- 本人の希望がある
といった条件がそろった学生が参加します。
そのため、「誰でも必ず経験するもの」ではないですが、選ばれた人にとってはかなり貴重な機会です。

研究発表のリアル①:準備がとにかく大変
研究発表で一番大変なのは、間違いなく準備です。
スライド作成では、
- 内容を分かりやすく整理する
- 図やグラフを見やすくする
- 話の流れを組み立てる
といった作業が必要になります。
さらに、発表練習も何度も行います。先生や先輩から厳しいフィードバックをもらいながら、修正を繰り返していきます。
「ここ分かりにくい」
「その説明だと伝わらない」
こうした指摘を受けるたびに、内容を磨いていきます。
研究発表のリアル②:発表当日の緊張感
いくら準備しても、本番はやはり緊張します。
特に口頭発表では、時間が決まっており、時間の超過も不足も許されません。
さらに、発表後には質疑応答があります。
ここで聞かれる質問は、
- なぜこの方法を選んだのか?
- この結果はどう解釈するのか?
- 他の方法との違いは?
など、かなり本質的な内容です。
最初はうまく答えられないことも多いですが、この経験が大きな成長につながります。
研究発表のリアル③:得られる成長が大きい
正直に言うと、研究発表は楽ではありません。
しかし、それ以上に得られるものが大きいです。
まず、説明力が圧倒的に伸びます。
自分の考えを整理し、相手に伝える力は、どんな分野でも役立ちます。
また、論理的思考力が鍛えられます。
「なぜそうなるのか」を突き詰める習慣が身につきます。
さらに、学会発表まで経験すると、
「自分の研究が外の世界でも通用するのか」を実感できます。
これは普通の授業では得られない経験です。
研究発表が就活・進学に与える影響
研究発表の経験は、進路にも大きく影響します。
就職活動では、
「研究でどんなことをしてきたのか」
「どんな工夫をしたのか」
を具体的に話せる人は強いです。
また、大学編入や大学院進学でも、研究経験は大きなアピールポイントになります。
特に学会発表の経験があると、評価される場面は多いです。
初めての研究発表で意識したいこと
初めての発表では、「完璧にやろう」と思いすぎないことが大切です。
むしろ、
- とにかく伝えることを意識する
- 分からないことは正直に答える
- フィードバックを素直に受け取る
この3つが重要です。
最初からうまくできる人はいません。
回数を重ねることで、少しずつ慣れていきます。
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まとめ
高専における研究発表は、単なるイベントではなく、大きく成長できる機会です。学会発表は全員が経験するものではありませんが、挑戦する価値は十分にあります。最初は不安や緊張もありますが、その分得られる経験は大きいです。
高専生活の中で、「研究発表」という機会が来たときには、ぜひ前向きに取り組んでみてください。
きっと、自分の成長を実感できるはずです!

ライター情報
仙台高専マテリアル環境コースを卒業。
ニックネーム:nao
研究室では化学を専攻。コガネムシの研究をしていました。
趣味は野球観戦。楽天イーグルスを応援している仙台っ子です。













