高専にはどんな学科がある?

~これであなたも高専を完全網羅!全国の高専にある学科総まとめ~

今回は、全国の高専にはどのような学科があるのか、ということについて解説いたします。この記事を読んで、志望高専の選択、あるいは、高専の学科選びの参考にしていただければと思います!また、非常に内容の濃い記事となっておりますので、興味のある分野についてのみ見てくださることをお勧めいたします!

高専で学べることは何か(全学科共通の、高専の魅力、特徴)

高専の概要と役割

 高専の学科紹介を行う前に、改めて、高専の概要について軽く説明いたします。高専(高等専門学校)とは、中学校卒業後に約5年間学ぶ高等教育機関で、技術者や専門職を目指すための実践的な教育を提供します。通常、普通高校の人たちが大学に入ってから学ぶ専門的な内容について、高専では、高校1~3年生の年齢のうちから触れ、深く学びます。高専には、多岐にわたる技術分野の学科が設置されています。各学科は専門性が高く、学生は入学時から専門分野に特化した教育を受けることができます。
 高専は、産業界において即戦力となる技術者を育成・輩出することを主な役割としています。全学科で共通して、低学年のうちから、専門的な理論の習得と実験や実習を融合させた教育を通じて、現場での問題解決能力や創造力を持つ人材を輩出することを目的としたカリキュラム構成となっています。

高専の魅力

 ここでは、高専の魅力について軽く説明いたします。ずばり、高専の魅力は大きく分けて、以下の4つだといえるでしょう。他にも高専には、独自の行事など、多くの魅力的な要素があります。

・早期から専門的な知識や技術を学べる。

 先に述べた通り、高専では5年間(商船科は5年半)の一貫教育の中で、工学や技術分野に特化した専門教育を早期から開始し、基礎理論から応用技術まで体系的に学びます。これにより、大学と比べて早い段階から自分の興味のある分野に集中できるのが魅力です。

・就職率が高く、卒業後の進路が安定している。

 高専や専攻する学科にもよりますが、一人当たり平均10社以上の求人が来ることがほとんどです。高専の学生は、実践的なスキルや専門的な知識を持つ即戦力として企業から非常に評価されているため、毎年多くの企業が高専に求人を出します。そのため、学生は就職先を選ぶ際に広い選択肢を持つことができ、自分に合った企業や業界を見つけやすい環境にあります。

・多様な進路選択ができる。

 高専卒業後は、就職だけでなく、大学への編入学や専攻科への進学といった進路も選べます。専攻科に進学すると2年間の追加教育を受け、学士の学位、すなわち大学卒業と同等の学位を取得することができます。また、大学3年次への編入学も可能であり、さらに高度な学問を追求したい学生にも門戸が開かれています。ただし、東京大学や京都大学などへの編入は、大学2年次の編入学となる場合もあります。

・一般的に自由な校風である。

 高専は、他の高校等と比べると、比較的自由な校風である場合が多いです。これは、学生の自主性や個性を尊重し、伸び伸びと学び成長できる環境を提供することを理念としている高専ならではの文化の現れであるともいえます。高校とは異なり、高専は高等教育機関という位置づけにあり、大学と同じ分類にあります。そのため、「生徒」ではなく、「学生」として扱われるのです。学生として扱われる分、自己管理能力が問われ、それが自由な校則を生んでいるのです。

高専にある学科一覧

 高専で学べる学科は、大きく分けて工学系、商船系、文系の3種類に分けることができます。また、それらを更に細分化して考えると、主に以下の8種類の学科系が存在しています。同じ学科系でも、各高専によって学科の名前が異なるため、本記事を読んで、どの高専に自分の興味のある学科があり、何という名前の学科なのか、そこで何が学べるのか、詳しく学んでいきましょう。

図 高専の学科系

高専にある学科と、その特徴

 ここからは、先ほど述べた8種類の学科系について、学科の内容や進路先、またその学科がどの高専にあるのか、等を紹介いたします!

機械、材料系

 まず初めに、機械、材料系の学科について、説明いたします。機械系および材料系の学科は、ものづくりの根幹を支える技術者を育成するためのカリキュラムが充実しています。機械系では機械設計や加工技術、制御工学を中心に学び、材料系では材料の特性や加工技術、新素材の開発に関する知識を深めます。

実際の学科名称

 実際の学科名称としては、

機械工学科、機械システム工学科、知能機械工学科、機械知能システム工学科、機械電気工学科、機械電子工学科、材料工学科、環境材料工学科、材料システム工学科

という名前で、全国の高専に存在しています。

学科内容(勉強内容)

機械系学科

 機械系学科は、ものづくりの基盤となる機械工学の理論と技術を学ぶ学科です。製造業や機械設計、エネルギーシステムなど、幅広い分野で活躍するための知識と技能を習得します。

勉強内容としては、以下のようなことを主に学びます。

機械設計: 機械の設計方法を学びます。CAD(Computer-Aided Design)を使用して図面を作成し、設計から製作までのプロセスを理解します。

力学: 機械工学の基礎である材料力学や流体力学、熱力学などを学び、機械の強度計算や熱効率の分析を行います。

加工技術: 旋盤やフライス盤などの機械加工技術を学び、実際に部品を製作する実習があります。これにより、加工方法や工具の選定、製作プロセスを実践的に学びます。

制御工学: 機械を自動で制御する技術を学びます。ロボットや自動化システムの設計・制御に必要な知識を習得します。

材料学: 使用する材料の性質や特性を学びます。材料選定の重要性や、その特性が機械設計にどのように影響するかを理解します。

・材料系学科

 材料系学科は、金属、セラミックス、高分子材料など、さまざまな材料の特性や加工技術を学ぶ学科です。新素材の開発や材料の強度、耐久性、加工性などを研究し、製造業や研究開発の現場で活躍する技術者の育成を目指します。

勉強内容としては、以下のようなことを主に学びます。

材料力学: 材料にかかる応力やひずみを理解し、材料の強度を評価する技術を学びます。これにより、設計時に適切な材料を選定する能力を養います。

物理化学: 材料の化学的性質や反応を学びます。材料がどのように劣化するか、またはどのように加工すれば最適な性能を発揮するかを理解します。

材料加工: 鋳造、鍛造、圧延、溶接など、材料を形にするための加工技術を学びます。これらの技術を実習を通じて体験し、実際の製造プロセスを理解します。

ナノテクノロジー: ナノスケールの材料特性や応用技術を学びます。新しい素材の開発や微細構造の設計に役立つ知識を習得します。

材料分析: 材料の微細構造や組成を解析する技術を学びます。これにより、材料の品質管理や開発に必要なデータを収集する方法を学びます。

こんな人に向いている!

 上記の科目に興味がある人、機械や材料に興味のある人、将来、機械や材料系のエキスパートとして活躍したい人が、この学科を選ぶと良いでしょう。

進路・就職先

・機械系学科

 機械系学科の卒業生は、自動車メーカー、家電メーカー、機械製造業など、幅広い分野で活躍しています。設計エンジニア、製造技術者、メンテナンス技術者としてのキャリアが一般的です。また、大学に編入してさらに専門的な学びを追求する学生もいます。

・材料系学科

 材料系学科の卒業生は、金属メーカー、化学メーカー、電子材料の製造業などで活躍します。新素材の開発や品質管理、研究開発などに従事する技術者としてのキャリアが一般的です。また、大学に進学して材料科学の研究をさらに深める道もあります。

どこの高専にあるのか

 機械・材料系学科は、以下の高専に設置されています。高専選びを行う際に、是非参考にしてみてください!また、後ほど示す複合系学科の中にも、機械系や材料系の学科が存在するため、複合系学科が設置されている高専についても、併せて確認してみてください!

機械、材料系学科のある高専 (複合学科が設置されている高専も要確認)

旭川工業高専、福島工業高専、小山工業高専、群馬工業高専、木更津工業高専、東京工業高専、長岡工業高専、富山高専、石川工業高専、福井工業高専、岐阜工業高専、沼津工業高専、豊田工業高専、鈴鹿工業高専、舞鶴工業高専、明石工業高専、奈良工業高専、和歌山工業高専、松江工業高専、呉工業高専、徳山工業高専、宇部工業高専、香川高専、新居浜工業高専、久留米工業高専、佐世保工業高専、熊本高専、大分工業高専、都城工業高専、鹿児島工業高専、沖縄工業高専、神戸市立工業高専、サレジオ工業高専

電気、電子系

 続いて、電気、電子系の学科について、説明いたします。電気、電子系の学科では、電気工学や電子工学を中心に、現代社会の基盤となる技術を幅広く学びます。電力の供給から電気回路の設計、通信技術、制御システムなど、幅広い分野に対応できる技術者を育成するための内容が含まれています。

実際の学科名称

 実際の学科名称としては、

電気工学科、電子工学科、電気電子工学科、電子制御工学科、電気電子システム工学科、電気制御システム工学科、電子システム工学科、電気電子創造工学科、電気情報工学科、電子機械工学科、機械電子工学科、電子メディア工学科

という名前で、全国の高専に存在しています。

学科内容(勉強内容)

 電気、電子系学科は、電気、電子に関連する理論と技術を学ぶ学科です。電力エネルギーの供給や管理、電子デバイスや通信技術、制御システムなど、多岐にわたる分野を網羅しています。

 勉強内容としては、以下のようなことを主に学びます。

電気回路: 電気の基本的な性質や、抵抗、コンデンサ、コイルなどを組み合わせた電気回路の設計と解析を学びます。オームの法則やキルヒホッフの法則などの基礎理論を中心に学習します。

電子回路: 半導体素子(ダイオード、トランジスタ、ICなど)を用いた回路設計を学びます。アナログ回路やデジタル回路の設計、信号処理技術など、電子機器の基礎を理解するための知識を深めます。

電力工学: 発電から送電、配電に至るまでの電力供給システムを学びます。また、再生可能エネルギーの利用やスマートグリッドなど、最新の電力技術についても学びます。

電磁気学: 電気と磁気の相互作用を理解するために必要な理論を学びます。マクスウェルの方程式を用いた電磁波の解析や、電気機器の動作原理なども含まれます。

制御工学: 機械やシステムの動きを自動的に制御するための理論と技術を学びます。PID制御などの制御理論を学び、ロボットや自動化システムに応用します。

通信工学: アナログおよびデジタル通信の基本技術を学びます。無線通信、光通信、ネットワーク技術など、情報を安全かつ効率的に伝達するための技術を習得します。

プログラミング: C言語やPythonなどを使用して、ソフトウェアの基礎を学びます。電子回路と組み合わせた組み込みシステムの開発にも取り組みます。

こんな人に向いている!

 上記の科目に興味がある人、電気系の分野に興味のある人、将来、電気系のエキスパートとして活躍したい人が、この学科を選ぶと良いでしょう。

進路・就職先

 電気電子系学科の卒業生は、電力会社、電機メーカー、通信事業者、エレクトロニクス企業など、幅広い業界で活躍しています。具体的には、電力エンジニア、電子回路設計者、制御システム技術者、通信エンジニアなどとしてのキャリアが一般的です。また、大学に編入してより高度な研究や開発に携わる道も開かれています。

どこの高専にあるのか

 電気、電子系学科は、以下の高専に設置されています。高専選びを行う際に、是非参考にしてみてください!また、後ほど示す複合系学科の中にも、電気、電子系の学科が存在するため、複合系学科が設置されている高専についても、併せて確認してみてください!

電気、電子系学科のある高専 (複合学科が設置されている高専も要確認)

旭川工業高専、福島工業高専、小山工業高専、群馬工業高専、木更津工業高専、東京工業高専、長岡工業高専、富山高専、石川工業高専、福井工業高専、岐阜工業高専、沼津工業高専、豊田工業高専、鈴鹿工業高専、舞鶴工業高専、明石工業高専、奈良工業高専、和歌山工業高専、松江工業高専、広島商船高専、呉工業高専、宇部工業高専、大島商船高専、香川高専、新居浜工業高専、弓削商船高専、久留米工業高専、佐世保工業高専、大分工業高専、都城工業高専、鹿児島工業高専、神戸市立工業高専、サレジオ工業高専

情報系

 続いて、情報系の学科について、説明いたします。情報系の学科では、コンピュータサイエンスや情報技術に関する幅広い知識とスキルを学びます。プログラミングやネットワーク、データベース、人工知能など、現代の情報社会を支える技術の基礎から応用までを学ぶことができます。

実際の学科名称

 実際の学科名称としては、

情報工学科、電子情報工学科、情報電子工学科、制御情報工学科、システム制御情報工学科、制御情報システム工学科、情報通信システム工学科、人間情報システム工学科、流通情報工学科、通信ネットワーク工学科、情報通信エレクトロニクス工学科、メディア情報工学科

という名前で、全国の高専に存在しています。

学科内容(勉強内容)

 情報系学科は、コンピュータやネットワーク、ソフトウェアの設計と開発に関する知識を学ぶ学科です。情報処理技術者やシステムエンジニア、データサイエンティストなど、IT業界で必要とされる人材を育成します。プログラミングの基礎から高度なアルゴリズム設計、人工知能やビッグデータの活用まで、幅広い技術を学ぶことができます。

 勉強内容としては、以下のようなことを主に学びます。

プログラミング: プログラミング言語(C、C++、Java、Pythonなど)を学びます。アルゴリズムの設計やデータ構造の理解、オブジェクト指向プログラミングなど、ソフトウェア開発の基礎を習得します。

データベース: データベースの設計、構築、管理に関する技術を学びます。SQLなどのデータベース言語を用いて、大規模なデータを効率的に管理・利用する方法を学習します。

ネットワーク: コンピュータネットワークの基本的な仕組みを学びます。TCP/IPプロトコル、LAN/WAN、無線通信技術など、ネットワークの設計やセキュリティについても学びます。

アルゴリズムとデータ構造: 効率的なプログラムを作成するためのアルゴリズムやデータ構造を学びます。探索アルゴリズムやソートアルゴリズム、グラフ理論など、コンピュータサイエンスの核心となる部分を深く理解します。

オペレーティングシステム(OS): OSの役割や機能、リソース管理などを学びます。LinuxやWindowsの内部構造を理解し、システムプログラミングの基礎を習得します。

ソフトウェア工学: 大規模なソフトウェア開発の方法論を学びます。ソフトウェア開発プロセス、バージョン管理、テスト手法、アジャイル開発など、プロジェクト管理のスキルを習得します。

人工知能(AI)と機械学習: AIの基礎理論や機械学習アルゴリズム、ディープラーニングなど、現代の技術動向に対応する知識を学びます。Pythonを用いた実習などで、実際にAI技術を応用するスキルについても養います。

情報セキュリティ: 情報セキュリティの基本概念、暗号技術、セキュリティポリシー、サイバー攻撃の対策など、ネットワークやシステムの安全性を確保するための知識を学びます。

こんな人に向いている!

 上記の科目に興味がある人、情報系の分野に興味のある人、将来、情報系のエキスパートとして活躍したい人が、この学科を選ぶと良いでしょう。

進路・就職先

 情報系学科の卒業生は、IT企業、ソフトウェア開発会社、通信事業者、システムインテグレーターなどで幅広く活躍します。プログラマ、システムエンジニア、データサイエンティスト、ネットワークエンジニアなどの職業が一般的です。また、大学に進学してさらに高度な研究を行う学生も多く、研究職としてキャリアを築くことも可能です。

どこの高専にあるのか

 情報系学科は、以下の高専に設置されています。高専選びを行う際に、是非参考にしてみてください!また、後ほど示す複合系学科の中にも、情報系の学科が存在するため、複合系学科が設置されている高専についても、併せて確認してみてください!

情報系学科のある高専 (複合学科が設置されている高専も要確認)

旭川工業高専、群馬工業高専、木更津工業高専、東京工業高専、富山高専、石川工業高専、福井工業高専、沼津工業高専、豊田工業高専、鈴鹿工業高専、奈良工業高専、松江工業高専、広島商船高専、徳山工業高専、宇部工業高専、大島商船高専、香川高専、弓削商船高専、久留米工業高専、熊本高専、大分工業高専、鹿児島工業高専、沖縄工業高専、サレジオ工業高専

化学・生物系

 続いて、化学・生物系の学科について、説明いたします。化学・生物系学科では、化学や生物学を基盤に、環境問題やバイオテクノロジー、新素材の開発など、幅広い分野に対応できる技術者を育成します。この学科では、物質の構造や反応、生体のメカニズム、さらには応用技術までを学び、持続可能な社会を支えるための知識とスキルを身につけることができます。

実際の学科名称

 実際の学科名称としては、

物質工学科、物質化学工学科、物質環境工学科、応用化学科、化学・バイオ工学科、生物応用化学科、生物化学システム工学科、生物資源工学科

という名前で、全国の高専に存在しています。

学科内容(勉強内容)

 化学・生物系学科は、化学や生物学の基礎理論から応用技術までを学びます。分子レベルでの物質の性質や反応、環境保護やバイオテクノロジー、新素材開発など、さまざまな分野に対応できる知識を深めます。特に、環境問題やエネルギー問題の解決に向けた技術開発が求められる現代において、これらの分野の専門家は非常に重要な役割を担っています。

 勉強内容としては、以下のようなことを主に学びます。

一般化学: 化学の基本的な概念や法則を学びます。原子構造、化学結合、物質の状態、酸・塩基、酸化還元反応など、化学の基礎を理解することが目的です。

有機化学: 炭素を中心とした有機化合物の構造や反応を学びます。炭化水素、アルコール、カルボン酸、アミン、エステルなど、さまざまな有機化合物の合成と反応メカニズムを学びます。

無機化学: 金属や非金属を含む無機化合物の性質や反応を学びます。金属イオンの配位化合物、酸化還元反応、結晶構造など、無機材料の特性に関する知識を深めます。

分析化学: 物質の定量・定性分析の技術を学びます。滴定法、クロマトグラフィー、分光分析など、化学実験で使用するさまざまな分析手法を習得します。

物理化学: 化学反応の速度やエネルギー変化、物質の相変化など、物理的な視点から化学現象を解明します。熱力学や化学平衡、電気化学なども学びます。

生物学: 細胞の構造と機能、遺伝子の働き、代謝や酵素反応など、生物の基本的な生命現象を学びます。また、分子生物学や遺伝子工学といった、現代のバイオテクノロジーの基礎についても学習します。

化学工学:化学の単位操作といわれる蒸留や吸着等の原理を応用して、物質の変換・製造プロセスの設計、最適化、管理するための知識を学びます。製造業、エネルギー産業、環境保護分野など、さまざまな産業で幅広く応用されています。

バイオテクノロジー: 遺伝子組み換え技術、クローン技術、発酵工学など、生物の機能を応用した技術を学びます。医薬品や食品、環境保全技術への応用がテーマとなります。

環境科学: 化学物質が環境に与える影響や、その対策技術を学びます。水質汚染、大気汚染、廃棄物処理など、環境保護に関する知識を深め、持続可能な社会を実現するための技術を学びます。

こんな人に向いている!

 上記の科目に興味がある人、化学・生物系の分野に興味のある人、将来、化学・生物系のエキスパートとして活躍したい人が、この学科を選ぶと良いでしょう。

進路・就職先

 化学・生物系学科の卒業生は、化学メーカー、製薬会社、食品メーカー、環境関連企業など、さまざまな分野で活躍しています。具体的には、研究開発職、品質管理技術者、環境技術者などのキャリアが一般的です。また、大学に編入してさらに高度な研究を行う学生も多く、アカデミックな道を目指すことも可能です。

どこの高専にあるのか

 化学・生物系学科は、以下の高専に設置されています。高専選びを行う際に、是非参考にしてみてください!また、後ほど示す複合系学科の中にも、化学・生物系の学科が存在するため、複合系学科が設置されている高専についても、併せて確認してみてください!

化学・生物系学科のある高専 (複合学科が設置されている高専も要確認)

函館工業高専、旭川工業高専、福島工業高専、小山工業高専、群馬工業高専、東京工業高専、長岡工業高専、富山高専、福井工業高専、沼津工業高専、鈴鹿工業高専、奈良工業高専、和歌山工業高専、宇部工業高専、新居浜工業高専、久留米工業高専、佐世保工業高専、熊本高専、都城工業高専、沖縄工業高専、神戸市立工業高専

建設・建築系

 続いて、建設・建築系の学科について、説明いたします。建設・建築系学科では、都市のインフラや建築物の設計・施工に関する幅広い知識と技術を学びます。この学科では、建物の構造、材料、施工技術、環境に配慮した設計など、建設や建築に必要な専門知識を身につけることができます。

実際の学科名称

 実際の学科名称としては、

建築学科、環境・建設工学科、建設環境工学科、土木建築工学科、建設システム工学科(都市環境コース、建築コース)、建築社会デザイン工学科、環境都市工学科、都市システム工学科、都市・環境工学科、都市環境デザイン工学科、都市工学科、社会基盤工学科

という名前で、全国の高専に存在しています。

学科内容(勉強内容)

 建設・建築系学科は、都市計画、建物の設計・施工、建設技術の開発など、建築や土木工学に関する幅広い分野をカバーする学科です。安全で機能的な建築物の設計、快適で持続可能な都市環境の創造、そして、災害に強いインフラの構築を目指して学習します。将来的には建築士や土木技術者として活躍するための基礎を築きます。

 勉強内容としては、以下のようなことを主に学びます。

建築設計: 建物の設計プロセスを学びます。図面作成、3Dモデリング、デザインのコンセプト作成など、建築物のデザインに必要なスキルを習得します。CAD(コンピュータ支援設計)ソフトの使用も一般的です。

建築構造学: 建物の安全性を確保するために必要な構造設計の理論と技術を学びます。鉄筋コンクリート構造や鉄骨構造、木造建築など、さまざまな建物の構造設計について理解を深めます。

施工管理: 建設現場での作業の計画や管理方法を学びます。工期の管理、安全管理、コスト管理など、施工プロジェクトを円滑に進めるための知識とスキルを身につけます。

材料学: 建築材料の性質や用途、選定基準などを学びます。コンクリート、鋼材、木材など、建設に使用される主要な材料の特性や適切な使用方法について理解します。

環境工学: 持続可能な建築や都市計画のための環境技術を学びます。エネルギー効率の高い建物設計、再生可能エネルギーの利用、水資源の管理など、環境に配慮した技術を習得します。

土木工学: 道路、橋梁、ダム、トンネルなどのインフラの設計・施工技術を学びます。地盤工学、水理学、構造力学などの三力を基本として、土木工学の基礎から応用までを幅広く学びます。

都市計画: 快適で機能的な都市を計画・設計するための知識を学びます。交通網の整備、土地利用計画、景観保護など、都市計画に関わるさまざまな課題に取り組みます。

建築法規: 建築に関わる法律や規制について学びます。建築基準法、耐震基準、消防法規など、法的な枠組みを理解し、法令に基づいた設計・施工を行うための知識を習得します。

こんな人に向いている!

 上記の科目に興味がある人、建設・建築系の分野に興味のある人、将来、建設・建築系のエキスパートとして活躍したい人が、この学科を選ぶと良いでしょう。

進路・就職先

 建設・建築系学科の卒業生は、建設会社、設計事務所、ゼネコン、官公庁などで活躍しています。具体的には、建築士、施工管理技術者、都市計画コンサルタント、構造設計技術者、環境エンジニアなどの職種が一般的です。また、大学に編入してさらに高度な研究を行う学生も多く、建築・土木工学の分野で研究職としてキャリアを築くことも可能です。

どこの高専にあるのか

 建設・建築系学科は、以下の高専に設置されています。高専選びを行う際に、是非参考にしてみてください!また、後ほど示す複合系学科の中にも、建設・建築系の学科が存在するため、複合系学科が設置されている高専についても、併せて確認してみてください!

建設・建築系学科のある高専 (複合学科が設置されている高専も要確認)

函館工業高専、福島工業高専、小山工業高専、群馬工業高専、木更津工業高専、長岡工業高専、石川工業高専、福井工業高専、岐阜工業高専、豊田工業高専、舞鶴工業高専、明石工業高専、和歌山工業高専、松江工業高専、呉工業高専、徳山工業高専、香川高専、熊本高専、大分工業高専、都城工業高専、鹿児島工業高専、神戸市立工業高専

複合系

 続いて、複合系の学科について、説明いたします。複合系の学科とは、複数の専門分野がひとまとまりに統合されている学科のことを示します。複合系学科の大きな特徴としては、複数の専門分野の基礎を低学年で学び、その後学年が上がると、自分に合った専門分野のコースを選択し、その分野に進むことができる、というところです。複合系学科でない場合は、基本的には高専受験の出願時に、学びたい専門分野を選んでおく必要があるのですが、複合系学科では、高専1年生の間は皆同じ内容を学び、その後、自分で学びたい専門分野を選択することができます。高専入学後の雰囲気を感じ、高専の雰囲気に慣れてきた頃に、自分の学びたい専門分野を選択出来る、というところが、複合系学科の大きな強みです。

実際の学科名称

 実際の学科名称としては、学校によって固有であり、

生産システム工学科、生産デザイン工学科(機械創造システムコース、知能ロボットシステムコース、電気電子コース、情報システムコース、物質化学コース)、創造工学科(機械系、都市・環境系、応用科学・生物系、電気電子系、情報科学・工学系、情報システムコース、メカニクスコース、スマートメカニクスコース、エレクトロニクスコース、建築コース、建築デザインコース、エネルギーコース、環境生命コース)、産業システム工学科(機械システムデザインコース、電気情報工学コース、マテリアル・バイオ工学コース、環境都市・建築デザインコース)、未来創造工学科(機械・知能系、電気・電子系、情報・ソフトウェア系、化学・バイオ系)、総合工学科(Ⅰ類 情報システムコース、Ⅰ類 情報通信コース、Ⅰ類 知能エレクトロニクスコース、Ⅱ類 ロボティクスコース、Ⅱ類 マテリアル環境コース、Ⅱ類 機械・エネルギーコース、Ⅲ類 建築デザインコース、応用科学コース、機械システムコース、電気電子コース、情報システムコース、化学・バイオコース、建築デザインコース)、総合システム工学科(機械システムコース、電気電子コース、制御情報コース、都市環境コース≪土木系・建築系≫)、総合工学システム学科(機械システムコース、メカトロニクスコース、電子情報コース、環境物質化学コース、都市環境コース)、創造システム工学科(機械系、電気・電子・情報系、物質・生物系、土木・建築系)、国際創造工学科(機械・制御系、電気・電子系、情報系、化学・生物・環境系)、工学科(情報エレクトロニクス系、機械ロボティクス系、都市デザイン系)、情報機械システム工学科、総合理工学科(先進科学系、機械システム系、電気電子システム系、情報システム系)、創造技術工学科(機械コース、電気コース、情報コース、建築コース、化学コース)、ソーシャルデザイン工学科(エネルギー・環境コース、ロボティクスコース、情報セキュリティコース、まちづくり・防災コース、新素材・生命コース)、ものづくり工学科(機械システム工学コース、生産システム工学コース、電気電子工学コース、情報通信工学コース、ロボット工学コース、航空宇宙工学コース、医療福祉工学コース)、デザイン学科、国際理工学科、デザイン・エンジニアリング学科

という名前で、全国の高専に存在しています。

学科内容(勉強内容)

 複合系学科は、読んで字のごとく、これまでに紹介した学科の複合系だと考えていただいて構いません。ただ、高専入学後、最終的には、学科の中から専門分野のコースを選択しないといけません。また、東京都立産業技術高専のものづくり工学科の医療福祉工学コース等のように、これまでに紹介してこなかったようなユニークな専門分野を学べるコースも存在するため、上述の学科名称の後ろに記載しているカッコ書きのコース名の中から、面白そうだと思う学科を選んでみても良いかもしれません。本稿では、大まかに高専で学べる学科系について説明するため、ユニークなコースについては、勉強内容を詳しく説明せず、名前の紹介のみといたします。

こんな人に向いている!

 複合系学科の強みである、「高専入学後に自分の学びたい専門分野を選択出来る」という恩恵を受けたい方、あるいは、ユニークな専門分野について学びたい方は、複合系学科を選ぶと良いでしょう。

進路・就職先

 複合系学科の卒業後の進路については、基本的にはこれまでに紹介した学科の進路・就職先と同様です。どのコースを選ぶかで、大きく進路・就職先が異なってきます。

どこの高専にあるのか

 複合系学科は、以下の高専に設置されています。高専選びを行う際に、是非参考にしてみてください!

複合系学科のある高専

函館工業高専、苫小牧工業高専、釧路工業高専、八戸工業高専、一関工業高専、仙台高専、秋田工業高専、鶴岡工業高専、茨城工業高専、長野工業高専、鳥羽商船高専、米子工業高専、津山工業高専、阿南工業高専、高知工業高専、有明工業高専、北九州工業高専、東京都立産業技術高専、大阪公立大学工業高専、サレジオ工業高専、国際高専、近畿大学工業高専、神山まるごと高専

商船系

 続いて、商船系の学科について説明いたします。商船系の学科では、船舶の運航や管理、海洋に関する技術や知識を学び、将来的に船員や海事関連の専門家として活躍するための教育を行っています。商船系学科は、主に航海学科と機関学科に分かれており、それぞれが異なる専門分野をカバーしています。

実際の学科名称

 実際の学科名称としては、

商船学科、商船学科(航海コース、機関コース) という名前で、5つの高専に存在しています。

学科内容(勉強内容)

・航海学科

 航海学科では、船舶の操船や運航管理、航海に必要な専門知識を学びます。この学科では、船舶を安全かつ効率的に運航するための技術と、国際的な海事法規や通信技術に関する知識を習得します。

 勉強内容としては、以下のようなことを主に学びます。

航法学: 船舶の航行に必要な航法技術を学びます。具体的には、天体航法、レーダー航法、GPSなどの最新技術を駆使した航法システムについて学びます。

船舶運航管理: 船舶の安全な運航を管理するための技術や知識を学びます。天候予測、航海計画の立案、貨物管理、クルーの労務管理など、多岐にわたる運航管理技術を習得します。

海洋法規: 国際海事機関(IMO)や各国の海事法規について学びます。船舶の航行に関わる法律や規制、国際条約、船員の資格要件などを理解します。

船舶通信: 船舶と陸上、他の船舶間での通信技術を学びます。無線通信、GMDSS(全球海上遭難安全システム)など、緊急時の通信手段についても習得します。

船体構造学: 船舶の設計や構造についての基礎を学びます。船体の強度、安定性、バラストシステムなど、船舶の構造設計に必要な知識を学びます。

安全管理: 船舶の安全運航を確保するためのリスク管理や緊急対応技術を学びます。救命装備の使用方法や、火災、衝突時の対応方法などが含まれます。

・機関学科

 機関学科では、船舶のエンジンや推進システム、機関室の管理に関する技術を学びます。船舶の動力源となるエンジンの運転やメンテナンス、修理を行う技術者を育成します。

 勉強内容としては、以下のようなことを主に学びます。

機関学: 船舶のエンジンに関する基礎知識を学びます。ディーゼルエンジン、タービンエンジン、電気推進システムなど、船舶の動力源に関わる技術を学びます。

機関運転管理: エンジンの運転や効率的なエネルギー使用を管理するための技術を学びます。運転状態の監視、燃料消費の最適化、機関室の環境管理などが含まれます。

機械設計: エンジンや機関室内の機械装置の設計や構造について学びます。これには、配管システム、冷却システム、潤滑システムなど、機械装置の効率的な設計が含まれます。

電気工学: 船舶内の電気設備や電子制御システムに関する知識を学びます。発電機、電気配線、電気推進システムなど、船舶の電気システム全般に関わる技術を習得します。

メンテナンス技術: 船舶エンジンや機械装置のメンテナンス技術を学びます。定期点検や修理方法、故障予防のための技術を実践的に習得します。

環境工学: 船舶運航が環境に与える影響を最小限に抑えるための技術を学びます。排ガス処理装置やバラスト水管理システムなど、環境保護に関連する技術を学びます。

こんな人に向いている!

 上記の科目に興味がある人、商船系の分野に興味のある人、将来、商船系のエキスパートとして活躍したい人が、この学科を選ぶと良いでしょう。

進路・就職先

 商船系学科の卒業生は、商船会社、海運業、造船業、海事関連の公的機関などで活躍します。具体的には、航海士、機関士、船舶管理者、海事エンジニアなどの職種が一般的です。また、資格取得後は、国際航路での勤務や海事コンサルタントとしてのキャリアも目指せます。

どこの高専にあるのか

 商船系学科は、以下の高専に設置されています。高専選びを行う際に、是非参考にしてみてください!

商船系学科のある高専

富山高専、鳥羽商船高専、広島商船高専、大島商船高専、弓削商船高専

文系

 続いて、文系の学科について、説明いたします。高専は主に理工系の教育機関として知られていますが、一部の高専には文系の学問を学べる学科も存在します。これらの学科では、技術系の基礎知識を持ちつつ、ビジネスや経営、国際関係、社会科学などの分野にも焦点を当てた教育が行われます。

実際の学科名称

 実際の学科名称としては、
ビジネスコミュニケーション学科、国際ビジネス学科、経営情報学科
という名前で、3つの高専に存在しています。

学科内容(勉強内容)

・ビジネスコミュニケーション学科

 ビジネスコミュニケーション学科では、企業や組織におけるコミュニケーションの基本から高度なスキルまでを学びます。これには、対人コミュニケーション、プレゼンテーション、交渉術など、さまざまなシチュエーションに対応できるスキルが含まれます。また、ビジネスにおける文書作成や報告書の書き方など、実務に直結する技術も習得します。

 勉強内容としては、以下のようなことを主に学びます。

対人コミュニケーション: 相手の意図を正確に理解し、自分の考えを的確に伝える技術を学びます。聞き手の立場に立った話し方や、非言語コミュニケーション(ボディランゲージ、視線、表情など)についても学びます。

プレゼンテーション: 効果的なプレゼンテーションを行うための技術を習得します。プレゼンテーションの構成、視覚資料の作成、聴衆を引きつける話し方などを実践的に学びます。

経営学入門: 企業経営の基本的な概念を学びます。企業の組織構造や経営戦略、マーケティングの基礎、財務管理などが主な内容です。

ビジネス文書作成: 企業で使用される各種ビジネス文書の作成方法を学びます。報告書、議事録、メール、ビジネスレターなどの書き方を習得し、適切な文書作成スキルを磨きます。

経済学基礎: ビジネス活動の基盤となる経済学の基礎を学びます。市場の動きや価格決定のメカニズム、国際経済の基本概念などを理解します。

・国際ビジネス学科

 国際ビジネス学科では、グローバルな視点からビジネスを学びます。特に国際貿易や国際経済、異文化コミュニケーションに焦点を当てたカリキュラムが提供され、英語力や外国語能力も重視されます。

 勉強内容としては、以下のようなことを主に学びます。

国際経済学: グローバルな経済活動の仕組みを学びます。貿易理論、国際金融、世界経済の動向などを理解し、国際ビジネスの基礎を築きます。

国際貿易: 輸出入業務や国際物流、貿易法規に関する知識を学びます。貿易実務や通関手続き、貿易金融など、実践的なスキルも身につけます。

異文化コミュニケーション: 異なる文化や価値観を理解し、効果的なコミュニケーションを行う方法を学びます。特に、ビジネスにおける交渉やプレゼンテーション技術が重要です。

国際マーケティング: グローバル市場におけるマーケティング戦略を学びます。市場調査、消費者行動、ブランド戦略などを国際的な視点で学びます。

・経営情報学科

 経営情報学科では、ビジネスと情報技術(IT)の融合を学びます。経営戦略やマーケティング、会計学といったビジネススキルと、情報システムやデータ分析に関する技術を組み合わせたカリキュラムが特徴です。

 勉強内容としては、以下のようなことを主に学びます。

経営学: 企業経営に必要な基本的な理論と実務を学びます。企業戦略、組織論、財務管理、マーケティング戦略など、経営に関連する広範なトピックをカバーします。

会計学: 財務諸表の読み方や、企業の財務状況を把握するためのスキルを学びます。特に管理会計や原価計算など、企業内部の財務管理に焦点を当てます。

経済学: マクロ経済学やミクロ経済学の基礎を学び、経済の仕組みや市場の動向を理解します。経済政策や国際経済に関するトピックも取り扱います。

情報システム: 経営に必要な情報システムの設計や運用について学びます。システム開発の基礎、データベース管理、ネットワーク構築など、IT技術を駆使して経営課題を解決するスキルを習得します。

データ分析: ビジネスの意思決定に役立つデータ分析技術を学びます。統計学やデータマイニング、ビッグデータ解析などを通じて、経営戦略の策定に役立つ知見を引き出します。

こんな人に向いている!

 文系科目について興味があり、将来、ビジネス系や経営系のエキスパートとして活躍したい人は、この学科を選ぶと良いでしょう。

進路・就職先

 文系学科の卒業生は、外務省、経済産業省、国土交通省、防衛省、金融庁、税関や、幅広い民間企業で活躍しています。また、大学に編入してさらに高度な研究を行う学生も多く、経営工学の分野で研究職としてキャリアを築くことも可能です。

どこの高専にあるのか

 文系学科は、以下の高専に設置されています。高専選びを行う際に、是非参考にしてみてください!

文系学科のある高専

福島工業高専、富山高専、宇部工業高専

まとめ

 いかがでしたか。この記事では、

  • 高専が気になっているけど、何の学科があるか分からない
  • 高専で具体的に何を勉強するのか分からない
  • 各学科にはどんな進路(就職先)があるのかわからない
  • 学びたい学科がどこの高専にあるのかを幅広く知りたい
  • という悩みを持つ方々に向けて、高専で学べる様々な学科について紹介をしました。高専の学科は、大きく、工学系、商船系、文系の3種類に分けることができます。また、それらを更に細分化して考えると、8種類の学科系が存在しています。本記事を読んで、高専で学べる学科についてマスターし、最終的に志望高専を見つける一助となれば幸いです。

    参考文献

    全国の国公私立高等専門学校の学科一覧 文部科学省

    https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kousen/tokushoku/001.htm  閲覧日 R6/08/22

    執筆者情報

    [出身高専 学科] 奈良工業高専 物質化学工学科 卒業、物質創成工学専攻 修了
    [氏名]   甲元蓮羽
    [自己紹介] ナレッジスター塾講師。出身の奈良工業高専での専門分野は化学工学。現在は大阪大学大学院博士前期課程在学中で、工学と経営学のダブルディグリーで修士号取得のため、2つの研究科を行き来しながら日々勉強中。趣味はラグビー観戦、特技は炭酸の一気飲み。