高専にどうしても入学したい!高専の二次募集とは?

高専入試は、主に推薦入試と一般入試の2つしかないと考えている方が多いと思いますが、実はまだ高専に入学するチャンスがあります!本記事ではその受験方法について詳しく紹介します!高専受験を考える中学生は必見です!

そもそも二次募集って??

高専入試における二次募集とは、推薦入試や一般入試のあとに行われる入試のことを指します。
大体の高専では入試倍率が1.0倍を超えますが、中には1.0倍を下回り定員割れをしている高専があります。そのような高専では、一般入試が終わったあとに二次募集としてさらに入試を行います。
普通高校の入試においても二次募集は存在しますが、高専においても二次募集が存在します。

推薦・一般入試から二次募集までの道のり

推薦入試は各高専ごとに実施されるため入試日は様々ですが、一般入試は国立の高専の場合同じ日に実施されます。推薦入試は1月中旬ごろ、一般入試は例年2月の2週目くらいに実施しています。二次募集の入試は一次募集が終わってからの実施になるため、3月に入ってから入試を実施することが一般的です。この二次募集の有無や実施する日程については高専によりけりです。
一次募集で第一希望の高専に合格できるのが一番ですが、試験ですので不合格になることは当然あります。しかし、二次募集は日程が被らなければ何校でも受験することが可能です。
受験料や交通費など費用はかかりますが、高専に入学するチャンスはまだ存在します。
二次募集の入試を受ける場合、不合格になってから二次募集を受験するまでの間に、公立高校や私立高校の受験を挟むことになり、かなり忙しく大変な時期になると思いますのでよくご家族間で相談しましょう。

過去に二次募集を実施した高専

過去に実際に二次募集が実施された高専は、釧路高専、旭川高専、八戸高専、秋田高専、福島高専、小山高専、弓削高専、高知高専などが挙げられます。
どの高専も2月下旬から3月下旬にかけて二次募集の入試が実施されています。
上記の高専の受験を考えている学生は、過去の二次募集の実施内容についても確認しておくようにしましょう。

一般入試と二次募集の入試内容の違いとは?

一般入試

一般入試は、全国の国立高専受験生が同じ試験問題を解きます。科目としては、国語、数学、理科、社会、英語の5科目です。高専によっては、数学と理科の点数を1.5~2倍にするといった傾斜配点を設けている高専もあります。また、試験の解答はマークシート形式となっています。

二次募集

二次募集は、実施の有無が高専によっても様々なので試験科目も高専ごとに異なります。
二次募集を受ける場合にも、必ず募集要項を確認してください。
過去の例だと、学力試験ではなく面接と調査書で選考する高専もありました。

二次募集を受ける前に行っておくべきこと

早い段階で全国の高専のことを調べる

高専にどうしても合格したい、高専に通いたいと考えている中学生は第一希望の高専だけでなく例年二次募集を実施している高専の確認をしておくとよいです。第一希望とは異なる高専であっても、同じような学科があり、類似した内容を学べる環境が整っています。
そのため、二次募集をしている高専で自分が勉強したいことを学べるか、その高専に通うことになったらどのように通学するかを前もって調べる必要があります。
可能であれば、二次募集を実施している高専のオープンキャンパスにも参加してほしいです。
一般入試が終わった後に二次募集について調べたり、その高専へ下見に行ったりするのは時間的に厳しいので、なるべく早い段階で余裕をもって行動するようにしましょう。

高専にどうしても入学したいことを家族間でよく話す

他県の高専に行くということは、自宅から通える距離でない限り、親元を離れてひとり暮らしや寮生活をすることになります。一般入試が不合格だったとして、そのあとすぐに他県の遠い高専の受験をOKするのは保護者の立場からしても難しいと思います。そのため、親子間では最悪の状況まで想定して、どのような結果になってもすぐに対応できるようにしておくことが大切です。

中学校の担任や学年主任の先生に二次募集のことを事前に話しておく

一般入試が不合格だった場合、二次募集の入試までの時間は僅かです。中学校の先生の立場からしてみても、高専不合格となったら公立高校受験に切り替えると考える先生が多いでしょう。高専の二次募集のことを考えることはあまりないと思います。また、二次募集を受けるためには、再度担任の先生に調査書などを作成してもらうことになります。二次募集の入試までの時間も限られているため、急いで作成する必要があります。
なかには何度も調査書を作るのを面倒に思う先生や対応が遅い先生もいるかもしれません。
そのため、こちらも早い段階で二次募集のことを話しておき、一般入試が不合格であってもすぐに対応できる態勢をとっておくことが大切です。
担任の先生だけでなく、学年主任や副担任の先生など、ほかの先生にも話しておくとさらによいです。

まとめ

本記事では、高専入試における二次募集について紹介しました。
高専に合格するための手段はいくつかあります。

  • 高専受験には一般入試に不合格だったとしても、二次募集という最終手段がある。
  •   また、二次募集は試験日程が被らなければ何校でも受験可能である。
  • 一般入試はすべての国立高専において試験科目が5科目の筆記試験であるのに対し、二次募集がある場合の試験内容は各高専によって異なり、一例として調査書と面接試験のみの場合もある。
  • 二次募集について、なるべく早い段階で調べ、事前に両親や学校の先生に話しておく。
  • ライター情報

    仙台高専マテリアル環境コースに在学。
    ニックネーム:nao
    研究室では化学を専攻。コガネムシの研究をしています。
    趣味は野球観戦。楽天イーグルスを応援している仙台っ子です。

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