
はじめに
みなさんは高専の図書館にどんなイメージを持っていますか?実は、高専の図書館と普通高校の図書館は大きく異なります!このブログを通して高専生活を具体的にイメージしてもらえたら嬉しいです。また、高専生で図書館の活用があまりできていない人のお役に立てればとも思います。
高専の図書館の規模って?
私の在学している奈良高専を例に紹介します。奈良高専の図書館は二階建てでかなり大きいです。国立高専なので一般の方も利用できます。
蔵書数は次の通りです。約9万冊の蔵書が奈良高専にはあります。
- 和漢書86,402冊、洋書5,836冊の合計92,238冊
これがどれほど多いのか、全国の学校の蔵書数の平均と比較してみます(2025年度学校図書調査(全国学校図書館協議会参考))。
- 蔵書冊数平均 小学校10,023冊、中学校11,773冊、高校25,378冊
普通高校の平均蔵書数より奈良高専の蔵書数は6万冊以上多いことがわかります。
このように、高専の図書館は、普通高校の図書館に比べてかなり大規模であると予想できます。
高専の図書館は専門書・技術書の宝庫!?
①どれくらい専門書がある?
高専の図書館には、普通高校にはないような専門書や技術書が大量にあります。それらの専門書や技術書は、各高専に存在する学科の分野で特に充実しています。奈良高専の場合、建築、材料、電気、情報、化学といった分野に豊富な専門書があります。館内の分類では、「日本文学」などの他に、専門的分類の中で「工学・技術」「機械工学」「電気・電子工学」「化学工業」「金属工学」「電子工学」「情報工学」「化学」「物理学」など盛りだくさんです。
専門分野が大好きな人にとっては最高の環境になっているはずです!
奈良高専内にどの程度の割合で専門関係の図書があるのか調べてみました。下の円グラフは奈良高専の図書の割合を分類別に示したものです。

グラフから、自然科学と工学に関する本が全体の35.6 %となっていて、大部分を占めていることがわかります。なんと文学よりも自然科学に関する本の方が多いです。
これらの図書を活用して、学生は勉強やレポート、研究活動に取り組んでいます。
②辞書・辞典が多い
高専の図書館にあるのは専門書や技術書だけではありません。図書室の壁際には、厚みが5 cmから10 cmほどあるような、分厚い辞書や辞典がずらっと並んでいます。洋書も多いです。とても迫力があるエリアとなっています。
中学校までは辞典や辞書を頻繁に活用することがないのですが、高専生には必須です。私はほぼ毎回レポートを書くときに何らかの化学便覧を利用しています。化学系学科は特に文献や辞書の使用頻度が高いように思います。実験で用いた物質の基本情報を知る上で辞書や辞典は欠かせません。
化学系の辞書や辞典の例を一部挙げると次のようになっています。
- 「化学便覧」「電気化学便覧」「分析化学便覧」「化学ハンドブック」「熱物性ハンドブック」「有機化学ハンドブック」「酵素ハンドブック」…
このように高専には、分野別に多岐に渡った便覧が揃えてあるため、調べようとしたものが見つからないことは滅多にありません。
研究活動などで自分から情報を収集する必要があるときにも十分な情報が手に入る環境が整えられています。
また、自然科学、機械工学、情報工学系の専門誌も豊富です。この点も普通高校にはない部分かと思います。

③過去の先輩方の卒論がある
学科によっては、過去の先輩方の卒論がまとめてあるコーナーがあります。なんと電気工学科の卒論は昭和43年のものから揃えてありました。高学年になって卒業研究をする際に役立つかもしれません。過去の先輩の興味深い卒業研究が読める環境があるのは在校生として最高な事です!気になった高専生はぜひ読んでみてほしいです。
④一般的な本も充実している
高専だからといって専門書ばかりがあるわけではなく、一般的な図書室にあるような小説も充実しています!理系関連の本ばかりしかないと心配する必要は全くないと思います。一般的な図書館にありそうな本に加えて専門書が充実しているイメージです。本をリクエストできる制度もあり、気になっていた本を借りることもできます。本好きな高専生は多く、小説を定期的に借りている人をよく見かけます。
専門書・技術書の活用方法
専門書や技術書をあまり活用できていないという高専生向けに、活用方法を紹介したいと思います!
専門書や技術書を用いるのは、当然、レポートを作成したり、研究活動を行ったりするときになります。インターネットから情報を引っ張ってくるという人もいると思いますが、書籍は信用が十分にあり、内容も深く追及されたものとなっているため、積極的に活用するようにしましょう。
特に、班でローテーションで実験を行うときは、自分がする実験を前にした班のメンバーから、レポートに役立った参考文献を教えてもらうのがおすすめです!反対に、自分が行った実験をこれからする班に、役立った参考文献を引き継いでいきましょう。
クラスで同じ実験に取り組む場合も、友達と重要な参考文献の情報を教え合い、協力してレポートに取り組むといいです。クラスで同じテーマの本を取り合いになることになると、本を借りられてしまって参考文献が不十分で考察できない、なんてことになるので注意しましょう。参考文献を独り占めする人はよく思われないかもしれません。
友達と情報交換を積極的に行い、協力し合うことが大切になってきます。先輩から役に立った本を教えてもらってもいいでしょう。
また、辞典を積極的に活用するといいでしょう。数値を実際に用いて考察することで、考察がぐんと深くなります。なぜその量で実験したのか、なぜそのような結果が出たのか、定量的な観点から考察をしてみてもおもしろいかもしれません。正確な数値を得るために辞典は最も有効な情報源です。
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まとめ
このブログでは、高専の図書館の魅力や活用方法について紹介しました。本好きな人、専門分野が好きな人にとって高専の図書館はとても最高な場所になっていると思います。高専生活が楽しみになってもらえたら嬉しいです。

ライター情報
[出身高専 学科] 奈良高専 物質化学工学科
[氏名・ニックネーム] K
[自己紹介] 高専の魅力が少しでも伝わればと思いブログを執筆しています。












