学校の定期試験と高専の入試対策の勉強どっちを優先するべき?

中学3年生は高専の入試対策と学校の定期試験対策どちらを優先すべきなのでしょうか。
本記事では、高専受験における勉強方法の再確認をしてから、冒頭の問いについてどう対応すべきかを詳しくご説明します!
また、受験生に意識してほしいことについて、体験談を踏まえて紹介します!

Q.定期試験と入試対策どちらを優先にする?

A.結論、一概には言えないがどちらも頑張る必要がある。

定期試験が重要な理由

定期試験が重要な理由はいくつかあります。
まず、高専入試には推薦入試と一般入試の2つがありますが、推薦入試においては内申点(評定)がかなり重要になることが理由として挙げられます。評定の多くは定期試験の結果で決まってしまいます。
そのため、推薦入試においてはどれだけ高い評定をとり、それを維持できるかがカギです。
また、後の項で詳しく説明しますが、定期試験の勉強は入試対策にも直結することも、定期試験が重要となる理由の1つです。

高専入試対策が重要な理由

高専入試対策が大事な理由は、高専入試における理数科目では普通高校の入試問題に比べてかなり高度な内容が出題されることです。普通高校の公立高校入試の対策をしても、高専の出題の仕方に慣れていないとなかなか太刀打ちできないことがあります。そのため対策の第一歩として、なるべく早い段階で『中学3年間の内容全て』の基礎的な学習を終わらせる必要があります。また、この予習は中学校の定期試験にも必ず役立ちます。

高専受験における勉強の進め方の再確認

それでは再度、高専受験までにどのような方法で勉強を進めるべきかを確認しましょう。
詳しくはこちらの記事で紹介していますので、気になる方はチェックしてみてください!

【高専受験生必見!】入試までに対策すべきことや、当日までのスケジュールを現役高専生が解説! | 高専入試/高専/大学編入のための高専塾ナレッジスター (know-star.com)

高専入試の対策では、夏休みの期間で中学3年の内容全ての予習と、それまでの内容の総復習を終わらせておくことが絶対条件です。
8月が終わるまでに、予習・復習が終わっていない中学生は速攻で仕上げましょう!
夏休み期間までに中学3年間の内容を終わらせておくメリットは以下の通りです。

①学校の定期試験の期間に余裕をもてる

一度、予習でその試験範囲の出題部分を勉強していれば、試験期間は復習と応用問題などの演習に時間をあてられます。苦手な部分も余裕をもって勉強できるので、焦らず勉強することができます。

②予習・復習を終えていれば、入試に向けての演習に時間をあてることができる

中学校の授業のスピードに合わせて勉強していると、高専入試に間に合いません。
たとえば、高専入試の数学では「円周角の定理」や「三平方の定理」の内容が頻出であるのに、この内容は中学3年の後半で習います。また、この2つの内容は非常に難しいため、じっくり時間をかけてマスターしていく必要があります。そのため、十分な余裕を持って予習ができていないと、演習が間に合わず、高専入試対策が不十分になってしまいます。早めの段階で予習を終わらせ、分からないことを中学校の授業で復習し理解するとよいです。

ぜひ試してみてください!

定期試験までの時間の使い方

定期試験期間は、入試対策と定期試験の両方を勉強していただきたいですが、直前は定期試験に力を注いでほしいです。直前でないときは、両立して取り組みましょう。
中学3年の夏休みが終わった後にある学校の試験は、前期期末試験、後期中間試験、後期期末試験の3つが基本ですが、入試に影響するのは前期期末試験と後期中間試験の2つだけです。
つまり、評定をあげるチャンスはこの2回しかないということになります。
高専の推薦入試において評定はかなり重要で、評定で合否がほぼ決まってしまうような高専もあります。そこで、定期試験で意識してほしいことは、苦手科目の評定を高くすることです。
例えば、理科が不得意で今までの評価が3だったとして、苦手でも得意でもない社会が4だったとします。その際は、全力で理科の評定を上げるようにしてください。
やはり4から5に評定を上げるよりも、3から4に評定を上げる方が簡単です。
また、評定が3以下の科目は無くしてすべて4以上の評価にすることが理想です。
定期試験直前は、テスト範囲を総復習し、特に苦手科目に力を入れることを意識してみてください。

高専入試の勉強が定期試験対策に、定期試験の勉強が高専入試対策に繋がる??

高専入試対策として、予習で中学3年の内容を夏までに終わらせていたら、学校での授業は復習としての時間に充てられます。予習段階では理解できなかったとしても、授業を通して理解できるようになるはずです。初めて学ぶ同級生に比べればはるかに、効率よく内容を理解し吸収できます。予習をするだけで、常に周りと比べてワンステップ上の段階にいることになります。
その状態で高専入試に向けた演習問題や基礎・応用問題を解いていたら、あっという間にテスト範囲の基礎の土台は築き上げられます。基礎が整っていれば、どんな問題にも対応できます。
あとは演習あるのみということです。
その逆も然りで、定期試験の勉強が高専入試対策にもなります。
定期試験の勉強では、学校のワークや参考書の問題を何周かすると思いますが、もちろんその時間に勉強した内容も、試験範囲として受験で問われるので必ず役立ちます。
このように、日々の入試対策や定期試験対策は「入試だけ」、「定期試験だけ」に有効なのではなく、ほかの部分でも応用することができます。つまり、すべて繋がっているということです。

定期試験が終わった後にしなければならないことは?

定期試験が終わった後は、だらけてしまうことが多いです。気持ちはよく分かります。しかし、ここはこらえてすぐ入試対策に向けて切り替えましょう!周りと差がつくチャンスと捉えてください。
差をつけることができるのは、この時期になるとこれくらいしかありません。。。。
皆が頑張っている間だけ自分も頑張っても、周りと差はつけられません。周りが勉強していなそうな時こそ、力を入れて勉強を頑張りましょう。

僕が中3だった時の体験談紹介とアドバイス!!

ここからは、僕の実体験とそれに基づいたアドバイスを記載します!

自分の受験期に、夏休み期間で中学3年間の内容の理解が終わってたのかといわれると、実は終わっていませんでした。笑
そのため、受験期は中学校の授業内容の勉強と今までの復習、入試の対策に追われてしまい余裕はありませんでした。夏休み中などは、夏期講習には通っていましたが、その授業の時だけ勉強してほかの時間では勉強をしていませんでした。受験間近になってから、「もっと早く中学3年間の内容を予習復習しておけばよかったな」と後悔していたのを覚えています。
僕の場合、仙台高専の推薦入試を受験できる基準の最低ラインで受験しました。
夏の段階で予習を終えていれば、前期期末試験や後期中間試験でよい成績をとり、せめてもう少しは評定が高かったと思います。評定がギリギリで余裕がなかったので、推薦入試の受験のときは合格できるかずっと不安に思っていました。
そうならないためにも、受験生の皆さんには常に余裕がある状態で受験勉強をして頂きたいです。
8月までに中学3年間の勉強が終わらなかったら、遅くとも9月には終わらせて、その後どんどん演習・応用問題に取り組んで頂きたいです!!
推薦入試の勉強は11月以降から開始するというスケジュールで大丈夫です。
まずは、中学校で習う範囲の予習復習を終わらせることを真っ先に行ってください!

まとめ

本記事では、高専の入試対策と学校の定期試験対策の両立の重要さについて紹介しました。

学校の定期試験と高専入試対策のどちらかだけを優先にするのではなく、どちらも勉強することが絶対です。定期試験の勉強は入試対策にもなりますし、入試対策は定期試験の勉強にも繋がります!

合格に向けて頑張りましょう!!応援しています!

ライター情報

仙台高専マテリアル環境コースに在学。
ニックネーム:nao
研究室では化学を専攻。コガネムシの研究をしています。
趣味は野球観戦。楽天イーグルスを応援している仙台っ子です。

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