高専の推薦枠はどうやって決まる?内部事情を調査

はじめに

 高専の推薦入試ってどんな感じ?どうやったら合格できる?
高専の推薦入試を受けようと思っている中学生に向けて、このブログを書きました。私を含め、高専に推薦で合格した友達の話を聞いて作っていますので、ぜひ参考にしてください!!

全国の高専の推薦の基準

 高専の推薦入試といっても、全国の各高専によってかなり特色は異なります。内申点や面接に加えて、グループワークや作文などの評価がある高専もあるようです。自分が受験する高専の募集要項をよく確認してください!

 全国の高専の中で、4校を例に挙げて傾向を読み取ってみます。

①奈良高専

奈良高専の令和9年度推薦選抜は、卓越エンジニア養成枠と一般推薦枠の2種類に分かれています。

卓越エンジニア養成枠

 定員の40%を募集(半数が女子)しています。

 出願資格:

・2年生と3年生の評価点の合算が84点以上(90点満点)

・2年生と3年生の評価点合計がそれぞれ40点以上(45点満点)

・3年生の数学、理科、英語、技術・家庭の評価点がそれぞれ4点以上(5点満点)

 調査書100点、志望理由書100点の200点満点で合否が決まります。

一般推薦枠

 定員の20%が募集されています。

 出願資格:

・2年生と3年生の評価点の合算が76点以上(90点満点)

・3年生の数学、理科、英語、技術・家庭の評価点がそれぞれ4点以上(5点満点)

 調査書100点、志望理由書100点、面接100点の300点満点で合否が決まります。

令和10年度以降の変更

 令和10年度からは、次のような変更があるようです。

  • 一般推薦枠を定員の20%募集→30%募集
  • 一般推薦枠の出願資格において、2年生と3年生の評価点の合算が76点以上→72点以上
  • 卓越エンジニア養成枠も一般推薦枠も調査書100点、面接100点の合計200点満点で合否が決まる

 奈良高専では定員の70%(令和9年度は60%)という高い割合を推薦で募集していることが分かります!

 卓越エンジニア養成枠を受けるには2年生と3年生のどちらでも各教科平均4.5点程度の優秀な成績である必要があります。また、数学や理科などの高専において重要な科目の内申点も重視されています。

 また、令和10年度からどちらの推薦枠も調査書と面接が1:1で評価されることから、非常に面接が重要になる入試制度だと思われます。

②沼津高専

 沼津高専の令和9年度の推薦選抜における出願資格の一部は次の通りです。

  • 「各教科の学習記録」に関して、9教科の評定合計が5段階の場合で36以上かつ、主要5教科(国語・社会・数学・理科・英語)の評定がすべて4以上であること。令和8年度までは、数学と理科のみが評定4以上である必要のある教科だったようなので、5教科の成績がどれもバランスよくいい内申点であることが重要視されるようになったことが分かります。
  • 令和9年度の推薦選抜の募集要項はまだ発表されていませんが、令和8年度は、推薦で各学科50%以内の募集をしていて、調査書45点、面接30点で合否が決まったようです。また、定員の50%以内で募集されていました。

③長岡高専

 長岡高専では令和9年度より、推薦選抜で20名募集しています。出願資格の一部は次の通りです。

  • 「理科」「数学」「英語」の2年・3年の成績が5段階絶対評価で3教科合計24以上になるもの

 つまり、理科、数学、英語の成績が2年生と3年生で4以上であれば確実だといえます。また、合計で考えるのでこの3教科に苦手な教科があっても他の2教科で補えると考えられます。推薦書、調査書、面接で総合的に審査するようで、具体的な配点は公開されていません。

④明石高専

 明石高専についても令和9年度の募集要項がまだ公開されていないので令和8年度の推薦選抜についてまとめます。

 まず、明石高専には内申点が推薦の出願資格に含まれていません。しかし、調査書350点満点、特別活動45点満点、グループワーク45点満点の440点満点で合否が決まるため、内申点があまり良くないとなかなか合格が難しくなるといえます。

調査書350点満点の内訳は次の通りです。

 ①数学、理科、技術・家庭、外国語の評定 ×2 =40点

 ②国語、社会の評定 ×1.5 =15点

 ③音楽、美術、保健体育 ×1 =15点

 1、2年は①②③の合計で70点、3年は①②③の合計を3倍して210点で3学年合わせて350点

 数学や理科などの高専で重要な科目は配点が大きいことが分かります。また、3年生の評定の割合が大きいとはいえ、1年生の内申点も調査書に含まれています。

 令和8年度は、各学科定員40人に対し、20人ほどが推薦選抜によって合格しています。

傾向のまとめ

 例に挙げた4校は、推薦の募集人数が定員の半数程度か半数以上で、非常に推薦選抜が重視されているといえます。出願資格に成績の評価点がある場合、高い基準が決められているので、受験者の評定の差は大きくないことが多いです。そのため、面接などの調査書以外の部分が合否に大きく関わってくると言っていいでしょう。

在校生に聞いた面接で聞かれた質問

 私や友達が推薦選抜の面接でされた質問とその回答のポイントをまとめています!ぜひ参考にしてください。もちろん高専や学科、年度によって異なるとは思うので、その点お気をつけください。

①志望動機にまつわる質問

  • 志望動機
  • なぜその学科の専門を選んだのか、専門を好きになったきっかけ

 単に「その学科の専門が楽しそうだから」と答えるのではなく、その専門分野のどのようなところに興味があるのか、なぜ好きになったのか、具体的な話ができるようにしておきましょう。好きになったきっかけのエピソードがある場合はそれを話せると素晴らしいです。好きという感情を説明するのは難しいですが、しっかり自分の中で答えを出しておくことは重要になってきます。
 また、高専は普通校とは違い、専門分野を学べる特殊環境であるため、「家から近かった」などという高専の学習環境に関係しない志望理由のみを面接で答えるのは避けた方がいいでしょう。

②中学校生活についての質問

  • 中学校で頑張ったこと

 部活でも、委員会活動でも、体育大会などのリーダー経験でも、何か答えられるものを用意しておきましょう。そして、どのようなところを頑張ったのか、何か困難なことがあったならそれをどう乗り越えたのかといった観点から詳しく答えるといいでしょう。

③高専入学後に関する質問

  • 入学してしたいこと
  • 高専卒業後の希望する進路と将来の夢

 入学してしたいことは、例えば、勉強したい内容やしてみたい実験や研究を答えればいいと思います。また、ロボコンなどのコンテストに挑戦したいと思っている人はそれについて意欲があることを伝えてみましょう。高専卒業後の進路は、就職、大学進学、専攻科進学の三つに絞られてくると思います。就職する場合は、どのような企業に就職してどのような仕事をしたいのか。進学する場合は、なぜ進学したいのか、将来的に何を目指していくのかについて答えましょう。
 高専は専門の技術者や研究者を育成する場所なので、高専入学がゴールではなくスタートです。高専で何を学び、卒業後に何をしたいのか、抽象的だったとしても、自分の将来のイメージをしっかり持っているといいと思います。

④専門に関する質問

  • 最近気になっているその学科の専門技術と理由
  • 最近調べたこと

 

 本当に専門に興味があるのか、面接官が見極めようとして聞いてくる質問だと思います。私の場合は、興味のある事柄を話したとき、それについて知った時期・調べた時期や、情報源など、深堀りした質問をされました。まずは、自分の専門について最新ニュースや気になる技術などを調べるようにしましょう。その際に、しっかりと詳しく調べ、疑問点を解消しておき、突っ込んだ質問をされたときに対応できるようにすることが大事です。

おすすめの面接準備

 このブログの内容を参考にしつつ、質問予想とそれに対する答えの指針をある程度決めておきましょう。私は面接対策で、志望理由などの絶対に聞かれるだろうなと思った事は何を答えるか決めてすらすら言えるようにしていました。また、いくつか自分のアピールにつながるエピソードを用意していました。どのような形で聞かれても用意したエピソードを形を変えて話すだけでよかったので、いい対策だったと思います。不自然になってしまうかもしれないので、回答内容を完全に暗記する必要はありません。自分の中で、予想される質問への回答の指針を持っていれば大丈夫かと思います。

 また、時間のある時に、専門分野について、興味のあることをしっかり調べておくといいと思います。面接官はその道を専門とした先生なので、適当に調べたことを話していたり、実はあまり興味を持っていないことを話していたりすると、それがそのまま伝わってしまうので注意してください。

 最後に、実際に学校の先生に頼み面接練習をしておくことも大事です。面接の緊張感に慣れ、本番で自信をもって話せるようにしておきましょう。

面接の評価基準予想

 最後に、私の思う、何を話すか以外に、面接で評価されていそうな部分をまとめました。

①しっかり質問に受け答えできているか

 された質問に対して、ずれたことを答えてしまわないように注意しましょう。

②暗記感がなく、自分の言葉で話せているか

 話す内容は完璧でなくても大丈夫です!自分の言葉で、自分の思いを伝えるんだという気持ちを大事にしてほしいです。

③答えた内容に対してさらに突っ込まれたときに、対応できるかどうか

 すべてが予想通りであるわけではありません。思ってもないようなことを聞かれてしまった時に、落ち着いて考えを話せるかが大事です。黙ってしまうのではなく、コミュニケーションをとるように意識しましょう。

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まとめ

 ここまで読んでいただきありがとうございました。このブログが高専の推薦選抜を受験する皆さんの役に立てれば幸いです!推薦対策を事前にしっかりして、受験当日、落ち着いて自分らしく頑張ってください。

ライター情報

[氏名・ニックネーム] K 
[自己紹介] 高専の魅力が少しでも伝わればと思いブログを執筆しています。

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