
親御さんが知っておくべき高専進学のメリットとデメリット
「高専って就職に強いって聞くけど、実際はどうなの?」「うちの子がついていけるか心配」という不安を抱えていませんか。
高専は、将来のエンジニアを育てるためのとてもユニークな学校です。普通高校とはまったくちがう環境だからこそ、得られるメリットもあれば、覚悟しておくべき厳しさもあります。今回は、親御さんがお子さんと一緒に確認しておくべき高専のリアルをわかりやすく解説します。
就職率100%は当たり前?大手企業から引く手あまたな理由
高専の最大の強みは、なんといっても就職の圧倒的な安定感です。 毎年のように就職率はほぼ100%を達成しており、しかもその就職先の多くが誰もが知るような大手企業ばかり。
大学生の就職活動では、何十社もエントリーしてようやく内定をもらうことも珍しくありませんが、高専生はちがいます。学生1人に対して30倍もの求人が集まることもあり、まさに「企業が学生を取り合っている」状態です。 その理由は、企業が高専生の実践的な技術力を高く評価しているからです。学校からの推薦で就職が決まることが多く、面接試験一本で内定が出ることも。早くから自立して働きたいお子さんにとって、これほど心強い環境はありません。
大学編入という最強の裏道!国立大学も狙える進学の魅力
「高専に行ったら大学には行けないの?」という疑問をお持ちの方も多いですが、実はその逆です。 高専卒業後に大学の3年生として入学する**「大学編入」**という道が、非常に魅力的な進学ルートになっています。
この編入試験、実は国立大学を目指すうえでの「最強の裏道」とも言われています。
- 共通テストを受けなくてよい(各大学の独自試験のみ)
- ライバルが少ない(受験者はほぼ高専生のみ)
- 複数の大学を併願できる(日程が重ならなければ何校でもOK)
東大や京大といった難関大学にも、毎年多くの高専生が編入しています。普通高校から一般入試で目指すよりも、ずっと有利に国立大学を狙えるチャンスがあるのです。
経済的な負担が軽い?5年間の学費を大学進学と比較する
家計を守る親御さんにとって、学費の問題は切実ですよね。 実は、高専から進学するルートは、普通高校から私立大学へ行くルートよりも圧倒的に教育費を抑えることができます。
特に国立高専の場合、5年間の学費は非常に安く設定されています。その後の大学編入や、高専内に設置されている「専攻科」へ進めば、私立大学に通うよりもトータルで数百万円単位の節約になることもあります。 「質の高い教育を、リーズナブルに受けさせたい」という親御さんの願いを叶えてくれるのが、高専という選択肢なのです。
覚悟しておくべき高専の厳しさ。勉強と進路の注意点
メリットばかりを聞くと夢のような学校に思えますが、もちろん大変なこともあります。 まず知っておくべきは、勉強のハードさです。
高専では、普通高校の約2倍のスピードで数学や物理が進みます。 さらに、赤点の基準は多くの学校で「60点未満」と非常に厳格。60点以下の科目が重なると、情け容赦なく留年が決まってしまいます。 また、実験のたびに課される膨大な量のレポートも、高専生の大きな負担となります。これらをコツコツとこなす忍耐力がお子さんにあるか、しっかりと見極める必要があります。

自由の裏にある自己責任。レポート課題と留年のリスク
高専は「大学」に近い性質を持っているため、校則がとても緩いです。 しかし、この自由の裏には「自己責任」という厳しい現実があります。
中学校のように、先生がつきっきりで勉強をみてくれるわけではありません。 「レポートを出さない」「テスト勉強をしない」といったサボりは、そのまま成績に直結します。自分で自分を律することができないと、気づいたときには手遅れになっていることもあります。 自由な環境をのびのびと楽しめるかどうかは、お子さんの自立心にかかっているといえます。
専門分野との相性が合わない?5年間同じ道を歩む難しさ
高専は5年間、同じ専門分野(電気、機械、化学、建築など)を学び続けます。 もし入学したあとに「この勉強、自分には合わないかも」と感じてしまうと、その後の生活がとても辛いものになってしまいます。
これを防ぐためには、入学前のリサーチが不可欠です。
- オープンキャンパスで先輩や先生の話を聞く
- お子さんが好きなことと学科の内容が一致しているか確認する
- 1年生のうちは幅広く学び、2年生から学科を選べる制度の高専を検討する
ミスマッチさえ防げれば、5年間という長い時間をかけて自分の武器を磨ける、最高の環境になります。
無料勉強相談って??
「高専に行ってみたいけど、勉強についていけるか心配…」、「受験対策は何から始めればいいの?」と不安に感じている方もいるかもしれません。そんな方のために、高専入試に特化した学習塾・ナレッジスターでは無料の勉強相談を実施しています。高専受験のプロである講師陣が、一人ひとりの状況に合わせてアドバイスしますので、安心してご相談ください。あなたもナレッジスターと一緒に、高専合格への一歩を踏み出してみませんか?きっと夢への道筋が見えてくるはずです!
まとめ:高専はメリットとデメリットが表裏一体。事前の理解が大切!
高専は、就職や進学のメリットが非常に大きい一方で、勉強や自己管理の面で高いハードルがある学校です。 まさにメリットとデメリットが表裏一体。お子さんの性格や将来の夢をふまえて、高専という環境がフィットするかどうかを見極めることが大切です。
「高専っていいかも!」と思ったら、まずは情報を集めるところから始めてみてください。お子さんの可能性を広げる、素晴らしい出会いがあるかもしれません。
高専進学に関するよくあるFAQ
Q. 高専に入ると、普通の高校生活(青春)は楽しめませんか?
A. 部活動や文化祭はありますし、私服登校などで自由な雰囲気はあります。ただ、テスト前やレポートの提出前はかなり忙しくなるため、勉強と遊びのメリハリをつけることが大切です。
Q. 女子が少ないと聞きますが、学校生活はどうですか?
A. 以前に比べると女子学生は増えています。学科にもよりますが、女子同士の絆が深まりやすく、のびのびと学校生活を楽しんでいる学生が多いですよ。
Q. 塾に通わなくてもついていけますか?
A. 多くの学生は自学自習や友達同士の教え合いで乗り切りますが、授業スピードが早いため、一度つまずくと大変です。不安な場合は、高専に特化した塾などを活用するのも一つの手です。

ライター情報
仙台高専マテリアル環境コースを卒業。
ニックネーム:nao
研究室では化学を専攻。コガネムシの研究をしていました。
趣味は野球観戦。楽天イーグルスを応援している仙台っ子です。












