【全国高専紹介】熊本高専を徹底解説!熊本高専の魅力とは?中学生必見の進学ガイド

そもそも高専とは

みなさんは高専がどのような学校かご存じですか?高専とは「高等専門学校」の略称で、全国に国公私立合わせて58校存在する学校です。高校とは違い、中学校卒業後の15歳という若く柔軟な時期から5年間(専攻科を含めれば7年間)通い、大学受験にとらわれることなく、早期から高度な専門教育と実践的なものづくりに没頭できるのが最大の特徴です。詳しくは本サイト別ブログにて紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

熊本高専の概要

それでは早速、国立熊本高等専門学校 熊本高専 について紹介していきます!熊本高専は、「実践的技術者の育成を⽬指し、学⽣の多様な能⼒と⾃主性を尊重した教育により、社会における⾃⾝の役割と技術の重要性を認識して⾃然界や地域社会に存在する問題の解決に貢献できる⼈材を育成する」という理念を掲げる、全国トップクラスの規模と実績を誇る高専です。

所在地、創立年月日

熊本高専は、1943年設立の「熊本電波工業高等専門学校」と、1974年設置の「八代工業高等専門学校」という歴史ある2校が、 平成21年 に統合して誕生しました。 現在も以下の2キャンパス体制で、最先端の工学教育を展開しています。

  • 熊本キャンパス 旧 熊本電波高専 :熊本県合志市須屋
  • 八代キャンパス 旧 八代高専 :熊本県八代市平山新町

アドミッションポリシー

熊本高専では以下のような学生像を掲げ、広く求めています。

  • 科学技術を学ぶのに必要な基礎学⼒を持っている⼈
  • 特に理数系科⽬が得意な⼈
  • 科学や技術に関⼼を持ち、専⾨知識や技術の修得に意欲のある⼈
  • 社会への貢献意識を持っている⼈
  • ⾃分で考え、それを表現できる⼈

アクセス

両キャンパスへの主なアクセス方法は以下の通りです。

キャンパスアクセス方法
熊本キャンパス熊本電気鉄道「熊本高専前駅」から徒歩約15分。または熊本電鉄バス「熊本高専前」下車すぐ。
八代キャンパス肥薩おれんじ鉄道「肥後高田駅」から徒歩約7分。公共交通機関での通学も非常に便利です。

学科紹介

熊本高専は令和8年度 2026年度 から、国の大学・高専機能強化支援事業に選定されたファーストペンギンズDXプロジェクトによる大規模な学科改組を実施します。熊本キャンパスの3学科では定員が増員され、八代キャンパスには新たに 情報コース が設置されます。

電子情報通信工学科(熊本キャンパス)

情報通信ネットワーク技術と半導体技術を深く探求する学科です。半導体や電⼦⼯学などのエレクトロニクス分野および情報と通信技術の融合した情報通信分野の知識と技術に基づき、「安⼼・安全で快適な情報化社会」に貢献できる⼒を身につけます。基礎電気学から始まり、

高度な通信インフラの設計理論までステップアップしながら、現代のデジタル社会や熊本の地域産業に直結するハードウェア技術を学びます。

知能制御情報工学科(熊本キャンパス)

機械を動かす「物理的動作」と「情報処理」を融合させたメカトロニクス技術を学びます。産業用ロボットや自動運転技術など、ハードウェアとソフトウェアの両方を理解し、知的な自動制御システムを開発できるエンジニアを目指します。AIや制御に関連する情報・電気・電子の知識に基づき、スマートシステムの構築を通じて人々の豊かな生活に貢献できる力を身につけます。

情報工学科(熊本キャンパス)

コンピュータサイエンスの理論からソフトウェア開発の最前線までを網羅する学科です。プログラミングやデータサイエンスの知識に基づき、情報システムの構築やアプリ開発を通じて、安心・安全な情報化社会に貢献できる力を身につけます。サイバーセキュリティやAI開発などのITスキル獲得に特化し、国内外のテクノロジー企業で即戦力となる人材を目指します。

機械知能システム工学科(八代キャンパス)

力学を基盤とした機械工学やロボット工学、さらに電気・制御技術を包括的に学びます。システムから部品まであらゆる機械製品の設計・製造を通じて、社会を支える「ものづくり」に貢献できる力を身につけます。4年次からは、伝統的な力学を極めるコースと、ソフトウェアや情報ネットワークの知識を掛け合わせる情報コースに分かれ、機械とITの融合領域へと踏み込みます。

建築社会デザイン工学科(八代キャンパス)

住宅から道路・橋梁、都市計画まで、安全で快適な空間を創造する技術を学びます。建築学と土木工学の知識に基づき、建築物の設計施工や、まちづくり・防災に貢献できる力を身につけます。建築の3次元モデル(BIM)や地理空間情報を扱う技術を早期に習得し、4年次からの情報コースではAIを用いた次世代インフラ管理技術も学びます。

生物科学システム工学科(八代キャンパス)

バイオテクノロジーや化学工学の力を用いて、新薬開発や環境保全技術などを研究します。生命科学および化学の知識に基づき、医薬品・食品・バイオ素材等の開発を通じて、人々の安心・安全な暮らしに貢献できる力を養います。実験を通じて卓越した操作スキルを習得するとともに、情報コースではAIを活用したデータ分析など、バイオインフォマティクスの専門家へと成長できる道が用意されています。

普段の生活

学生数と男女比

熊本高専は、両キャンパス合わせて約1,400名の学生が在籍する全国有数のマンモス校です。定員は、本科(5年間)が1学年240名(※令和8年度の改組以降は249名)、さらに高度な研究を行う専攻科(2年間)が1学年48名となっています。全体の約2割強が女子学生であり、全学年共通でリベラルアーツや倫理などの基幹教育も充実しているため、多様な学生が切磋琢磨しています。

学生寮

親元を離れて学ぶ学生のために、各キャンパスには充実した学寮が整備されています。熊本キャンパスには明和寮、八代キャンパスには男子寮の八龍寮と女子寮の夕葉寮があります。寮では、春の新入寮生歓迎イベントや、クリスマス会などの寮イベント、卒業を控えた寮生向けのテーブルマナー講習会など、仲間との絆を深め、社会性を身につけるための独自のイベントも実施されています。

セキュリティに配慮した男子寮と女子寮がそれぞれ完備されており、全国から集まる仲間たちと共同生活を送ることができます。また、熊本キャンパスの明和寮には、2021年に新設されたシェアハウス型の国際棟があります。ここでは留学生と日常的な交流ができ、キャンパスにいながらにしてグローバルな感覚を自然に身につけることができます。

校則

高専は高校と比べて自由度が高いですが、自由には大人としての責任が伴います。熊本高専では5年間の教育を通して、先端技術が引き起こす問題に対峙できる豊かな人間性と判断力を養うことを重視しています。

年間行事とイベント

春の体育祭や秋の高専祭に加え、クラス単位で競うクラスマッチ、学生自身が小中高校に技術教育を提供するワークショップなど、実践的なイベントが豊富にあります。人に教える経験を通して、プレゼンテーション能力やリーダーシップを向上させています。

部活動

熊本高専では、両キャンパスで体育系・文化系・技術系の多様な部活動や同好会が活動しています。学生たちは全国高専大会での優勝を目指して日々練習に励んでいるほか、1〜3年生は通常の高校生と同じように インターハイ や国体、高校野球などにも出場することが可能です。 また、ロボコンハウスや第1・第2体育館、武道場 柔道・剣道 、弓道場、専用グラウンドなど、各部活動が本格的に打ち込める施設がキャンパス内に充実しているのも高専ならではの魅力です。

熊本キャンパスの主な部活動

  • 体育系: 陸上部、野球部、サッカー部、ラグビー部、バスケットボール部、バレー部、テニス部、ソフトテニス部、バドミントン部、卓球部、水泳部、ハンドボール部、剣道部、弓道部 など
  • 文化系・技術系: ロボコン部、電子計算機部、吹奏楽部、軽音楽部、イラスト研究部、放送部、ESS部 など

八代キャンパスの主な部活動

  • 体育系: 陸上部、野球部、サッカー部、フットサル部、ラグビー同好会、バスケットボール部、バレーボール部、テニス部、ソフトテニス部、バドミントン部、卓球部、水泳部、ハンドボール部、柔道部、剣道部、弓道部 など
  • 文化系・技術系: ロボコン部、情報システム研究部、ラジコン研究部、吹奏楽部、音楽研究部、写真同好会、英語研究部 など

特にロボコン部やプログラミング技術を競う電子計算機部情報システム研究部放送部などの技術系部活動は、授業で学んだ専門知識を存分に発揮できる場として非常に活発です。全国大会の常連でもあり、最新の技術を仲間と共に楽しみながら、ものづくりに没頭できる最高の環境が整っています。

国際交流

熊本高専では、海外からの留学生との積極的な交流の場が設けられています。最大の特徴は、年に2回海外から訪れる短期の留学生と、3年生に編入してくる長期の留学生がおり、キャンパス内には常に留学生がいる国際色豊かな環境が日常となっている点です。 このような恵まれた環境に加え、英語教育においても実践英会話や技術英語が積極的に取り入れられており、留学生との日常的な関わりを通じて、国際社会で臆することなく活躍できるグローバルな感覚を自然に育成しています。

進学と就職実績

熊本高専の進路における最大の特徴は、就職率がほぼ100% であることに加え、卒業生の約4割が国立大学や専攻科へ進学するという、極めて質の高い進路選択が可能である点です。過去3年間の実績を見ても、産業界からの需要と学術的な評価の高さが際立っています。

進学実績

本科卒業生の 約40% が進学を選択しています。その進学先の多くは、国立大学の3年次への編入学、または熊本高専の専攻科です。

  • 高専専攻科への進学: 毎年 約50〜60名 が熊本高専の専攻科に進学し、より高度な研究に取り組んでいます。
  • 国立大学への編入学: 高専生を主な対象とする 豊橋技術科学大学長岡技術科学大学 への進学者が毎年安定して多いほか、地元・九州の 熊本大学九州工業大学 、さらには最難関の 九州大学筑波大学 などへの編入実績も豊富です。
  • 大学院への進学: 専攻科を修了した学生の多くは、九州大学大学院奈良先端科学技術大学院大学 などの国立大学院へ進学し、研究者としての道を歩んでいます。

就職実績

就職を希望する学生の就職率は、過去3年間も 100% を維持しています。企業からの評価は極めて高く、就職希望者1人あたりの求人倍率は 約30〜40倍 という驚異的な数字を記録しています。

  • 半導体・エレクトロニクス分野: 近年、世界的な半導体メーカーである JASM TSMCの子会社 への採用実績が急増しており、2023年度には一学年で 10名 が入社するなど、地域産業の核となる分野で活躍しています。また、東京エレクトロンソニーセミコンダクタマニュファクチャリング といった国内トップ企業への就職も非常に多いです。
  • 幅広い業界での活躍: IT・情報通信分野では ソフトバンクNTTデータグループ 、インフラ・建設分野では 九州電力鹿島建設 、製造分野では 本田技研工業 など、日本を代表する大手企業が名を連ねています。

コンテストの実績

熊本高専は、授業で培った技術力を活かし、全国レベルの大会で毎年圧倒的な成績を収めるコンテスト強豪校です。近年の主な実績をまとめました。

高専ロボコン ロボットコンテスト

  • 2024 全国大会: 熊本キャンパス 準優勝 、八代キャンパス 技術賞
  • 2025 九州沖縄地区大会: 熊本キャンパスAチーム 優勝 、Bチーム 準優勝
  • 外部競技会: MECA Cup Japan 2026 最優秀賞 、DISCO ROBOT CONTEST メカ技術賞 など

高専プロコン プログラミングコンテスト

  • 2025 第36回大会 自由部門: 熊本キャンパス開発の心肺蘇生訓練ゲーム「CPR BEAT」が 最優秀賞 文部科学大臣賞
  • 同大会: 八代キャンパスがプラモデル作成システムで 特別賞

高専デザコン デザインコンペティション

  • 2021 in 呉 空間デザイン部門: 「い草と人のよりどころ」 最優秀賞
  • 2020 in 名取 空間デザイン部門: 「ヒナグコドモびじゅつかん」 優秀賞

ハッカソン・起業系コンテスト

  • 2026 令和7年度 起業家甲子園: 出場2チームがともに 複数受賞
  • 2025 WiCON ワイヤレスIoTコンテスト : 本選大会 日本コムシス賞
  • 学生自身が主体となる学内ハッカソンの企画・運営など、自発的な開発環境も活発です。

放送部・映像制作系コンテスト

  • 1〜3年次は NHK杯全国高校放送コンテスト などの高校生向け大会にも出場可能。
  • 高専生ならではの高度なPCスキルや機材知識をフル活用し、地域PR動画の制作やドキュメンタリー番組制作などクリエイティブ分野でも独自の強みを発揮しています。

近年の取り組み

ファーストペンギンプロジェクト

群れの中から天敵がいるかもしれない未知の海へ最初に飛び込むペンギン「ファーストペンギン」のように、リスクを恐れず新しいことに挑戦する学生を応援するプロジェクトです。国の支援事業を活用し、学生が社会人や地域の方と接して視野を広げ、自主的な活動にチャレンジできる環境を全面的にバックアップしています。ちなみに、本プロジェクトには 吟一朗 というクールな公式キャラクターも誕生し、親しまれています!

アントレプレナーシップ

これからの社会を生き抜くために必要となる起業家精神 アントレプレナーシップ の育成に力を入れています。全学科で アントレプレナーシップ基礎 などを必修科目として開設し、リーダーシップや課題解決の手法を実践的に学びながら、あらゆることにチャレンジする自主自立のマインドを若いうちから養います。

リニューアルされた部屋

学生の挑戦を後押しする拠点として、キャンパス内の施設も大きくアップデートされています。熊本キャンパスのくぬぎ会館2階には、新たに ワーキングコモンズ というコワーキングスペースが整備されました。ここは学生同士がアイデアを出し合うだけでなく、起業家や地域社会の人たちと交流し、新しいビジネスやプロジェクトを生み出すワクワクする空間として活用されています。

熊本高専を見てみよう

熊本高専では、中学生の皆さんに学校の魅力を直接肌で感じてもらうためのイベントを定期的に開催しています。

  • オープンキャンパス: 夏季を中心に開催され、最新の設備に触れたり、学科ごとの専門的な体験ができたりします。
  • 学校説明会: 求める学生像や入試制度、進路についての詳しい説明が直接聞けます。
  • 文化祭: 秋に開催されます。熊本キャンパスの 電波祭 、八代キャンパスの 高専祭 では、学生たちの情熱あふれる作品展示やユニークな企画を通して、高専の雰囲気を味わう大チャンスです! 最新の日程は公式サイトで随時更新されますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

まとめ

ここまでご覧いただきありがとうございました。 

熊本高専は、恵まれた就職・進学実績だけでなく、未知の領域に果敢に飛び込むファーストペンギンを育てるための最新の施設や教育プログラムが揃う、圧倒的な環境を持った学校です。約40倍もの求人倍率や全国トップクラスのコンテスト実績が示す通り、自身の将来の可能性を無限大に広げることができます。

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ライター情報

熊本高専 人間情報システム工学科
ハルキ
情報系の高専生。趣味は写真。

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